*漓江下り; [#ac1f0273]
桂林の南、竹江の船着き場から20km、5時間ほどのクルーズである。~
下るほどに次から次へとカルスト地形独特の奇岩奇峰が現れ色を失った濃淡だけの水墨画の世界を堪能できる。~
終点は陽朔14時ころ。1〜2時間陽朔で自由散策してから帰路はバスで桂林に戻る(80km、約2時間30分)。~
1月から3月の渇水期には、コースが短くなることもある。 ~
亜熱帯地域だが冬は寒くなるので傍観具が必要になる。~
現地のホテル内の旅行社などでクルーズのツアーがあり、これに申込むとホテルまでの送迎が付いている。~
朝7〜8時ピックアップ。~
日本語ガイドつきは一人900元くらい~
英語のガイドつきは一人500元くらい。~
いずれも船内のランチつき。冷暖房完備かどうか確かめてから申込む。竹江船着場からは冷暖房完備となっている。~
乗船券のみもある。竹江船着場には、中国ガイドの船の桟橋と日本語・英語ガイドの船の桟橋がある。~
旅行会社に頼むと陽朔泊も手配してくれる。また、途中下船して冠岩で鍾乳洞見学や、陽朔観光も出来る。~~

灘江下りの終点は陽朔の船着場。~
船を降りると地図や絵ハガキなどの売り子がたくさん群がってくる。~
鵜飼いの老人なども寄ってくる。カメラを構えるとチップをよこせといってくる。~
市内へ向かう道沿いはみやげ物屋が建ち並び、観光専用車やバイクタクシーが客待ちしている。~


**漓江下りの見どころ [#ncfe3b3b]
-蝙蝠山(こうもりやま)~
中国で幸福の象徴とされるコウモリが2羽、その羽を広げて見る人を歓迎しているように見えることからこう呼ばれる。~
-九龍戯水~
岸壁天帝からせり出しているコケが、龍が水と戯れている姿に見えることからこの名がついた。この龍は、天帝からキンモクセイ(桂花)を摘んでくるように命令された使いの龍だとの言い伝えがある。~
-望夫岩~
西岸の山の中腹には、子供を背負った母親が、夫の帰りを待ち望む姿のように見える岩がある。~
-冠岩幽洞~
岩の形が古代の皇帝の冠に似ていることからこう呼ばれる。~
岸壁にある穴の中は鍾乳洞になっていて、そこを抜けると桃源郷に行くことができるという伝説がある。小船やトロッコで見学できる。桂林市内で1日ツアーもある。~
-楊堤風光~
このあたりからが、最も桂林らしい景色が楽しめる灘江下りの注目ポイント。両岸の竹が鳳凰の尾の羽根のように見えるとされる。羊の蹄のような形の峰があることから、天帝の皇女が迷った羊を追い求めてここにたどり着き、船乗りの少年の吹く笛の音に魅せられてここに住み着いたという伝説がある。名前の由来は「羊蹄(ようてい)」から転じて同じ書の「楊堤」が当てられたともいわれる。~
-浪石煙雨~
水中にある岩が、波のうねりのように見えることから浪石と呼ばれる。雨の多い季節には、このあたりは霧がかかりやすく、その景観はまさに幻想的な水墨画の世界のよう。~
雨の日のクルーズでも期待できるポイントだ。~
-九馬画山
岸壁の岩肌と木々の緑が織り成す色の濃淡が大きな壁画のようで、そこには9頭の馬の姿が隠れているといわれる。しかし、そのすべてを見つけ出すことは難事であり、かっては難関とされた官吏の登用試験である科挙に首席で合格する(状元と呼ばれる)ことより難しいといわれたほど。~
-黄布倒影~
川底の大きな草色の石が透けて黄色の布を水に晒しているように見えることからこの名がついたといわれ、そこに両岸の山影が映って美しい。人民元の20元札の裏面の絵の題材となった風景。興坪からの小船のツアーでの一番の見どころ。~
-興坪鎮~
灘江下りのツアー船では寄港しないが、景色の美しさで知られるところのひとつで、昔ながらの風情がある小さな漁村。数時間かかる灘江下りの船には乗らずにハイライトスポットだけ楽しむなら、陽朔から陸路でこの興坪へ来て小船で灘江をさかのぼる~
小一時間ほどのツアーを利用するという手もある。冬の渇水時には、ここに灘江下りの船が着き、バスで陽朔に向かう場合もある。興坪一陽朔間はバスで約30〜40分。~