ペルー
ナスカ Nazca †
- ハチドリやクモなどの巨大な地上絵で知られる指折りの観光名所。1994年に世界遺産に登録されている。
- ペルー南西部の盆地に描かれた地上絵は、紀元前2世紀から6世紀頃のナスカ文化の時代に造られたものと推定されている。線の幅は1〜2mほど。
- 表面の赤茶色の砂を掘り起こして、下層の酸化していない黄色い土を露出させることで線に見せている。
- この地域にはほとんど雨が降らず、放射熱の空気層によって風の影響を防いだために風化を免れた。
- それぞれの絵は長さ数10m、大きなものは200m前後ある。目的は暦利用や雨乞いの儀式など諸説あるが、はっきりしたことは不明である。
- ナスカ文化の遺品は色彩が美しいことで知られている。市内のアントーニ博物館ではユニークな絵が描かれた土器や織物などの出土品が展示されている。kbt
アクセス †
- 空路:
ナスカ市内の空港およびイカから小型飛行機での遊覧飛行が催行されている。
リマとイカから、ナスカ行きの地上絵遊覧と観光がセットになったツアーもある。
遊覧飛行は40分前後
- バス:
リマから約7時間。
見どころ †
- ナスカの地上絵
- ハチドリ
長さ90m。ナスカの地上絵で最も多く描かれている動物。
- キツネ
長さ50m。なぜか尾が2本描かれている。キツネは、畑でネズミなどの害獣を食べるので、作物や畑の守護神として尊ばれていた。
- 手
長さ50m。巨大な手はサルの地上絵と同様に、向かって右手が5本、左手が4本。逆さまに見ると大きな根を持つイモにも見える。
- クモ
長さ45m。上空セスナ機から見ると、クモはまるで砂漠を這っているように見える。前・後ろ足の膨らみは精嚢で、アマゾンのオスグモと考えられている。
- サル
長さ80m。クモザルと考えられているが、ナスカには生息しない。熱帯雨林から連れてこられ、ペットとして飼われていたと考えられている。
- 花
動物に比べ植物の地上絵はあまり多くない。花の中心部にある鍵状のモチーフはおしべにも見える。
- コンドル
長さ135m。コンドルはナスカの空における最大で最強の王者とされている。ナスカでは山の精霊たちへのメッセンジャーとして崇拝されている。
- トカゲ
長さ190m。パンアメリカンハイウェイに分断され、あちらこちらが消えかかっている。
- 木
70m。何の木か定かではない。
- クジラ
長さ65m。海岸から50km離れた大地に描かれたナスカの地上絵には、数多くの海の生き物を見ることができる。
- オウム
長さ165mの巨大図形。ペリカンやトンボのようにも見える。
- フクロウ・男
長さ35m。数ある解説書では宇宙人とも紹介されている。しかし、実際にはナスカの儀式に関係する人物である可能性が高い。
- 観察やぐら(ミラドール)
- 墓地跡
- パレドネス遺跡