[[ドイツ/ブレーメン・メルヘン街道]] *ハーメルン Hameln [#jb97bc29] (ニーダーザクセン州)~ 人口:約60000人~ -ドイツの子供の絵本の中には、必ずと言っていいほど登場する『ハーメルンの笛吹き男』の物語の舞台となっている町。~ -町中がこの笛吹き男のおとぎ話一色といったところだ。ネズミの形をしたパンや菓子に、ネズミ人形、陶磁器、子供のおもちゃなど旅のみやげ物は、どこもかしこもネズミだらけだ。~ -市内を案内するツアーガイドも「ネズミ捕り男」に扮装したコスチュームで観光客を引き連れている。~ -夏の間、毎日曜の正午に、この民話を脚色した芝居が町の中心地で演じられる。~ -町には笛吹き男の物語に因んだ名所を設けて、それらを見て歩くようなトレイル「笛吹き男の道」Pied Piper trailができていて、舗道に引かれた白い線がをたどっていくようになっている。~ -ヴェーザー川Weserの右岸にあるこの町は、16世紀末から17世紀初頭のヴェーザー・ルネサンス様式の古い家々が続いている。いずれも戦後再建されたものだが、木の梁や出窓に、たくさんの紋様、文字を装飾したもので、落ち着いた色彩の木組みの飾り切妻のある家々がドイツ民話にふさわしい趣がある。~ -本来は悲しい話ではあるが、現在はそれを払拭するかのように、街中は明るく楽しい雰囲気に包まれている。~ 一地方の民話・伝説で一年中これほどの観光客を引き寄せているのは、「町おこし」のいいサンプルとなるところだ。~ ***アクセス [#j0813c21] -鉄道~ ハノーヴァーHannoverからハーメルン行きのSバーンで45分。20-30分間隔、~ 町の中心地は中央駅Hauptbahnhofから東に約800m。バスの便もある。~ ***「笛吹き男」の伝説 [#l7269176] この町の住民はネズミの胎児に頭を悩ましていた。~ 1284年のある日、色とりどりの衣装に身を包んだ一人の男が、この町を訪れ、多額の報酬をくれれば町中のネズミを全部退治してやるするとハーメルンの住民に申し出た。~ 彼の提案に住民はこぞって同意し、報酬の支払いを約束した。~ 彼が笛を吹くと、家の中や草むらの中などあちこちからネズミが出てきた。~ 彼はそのネズミをヴェーザー川の中連れて行き、そこで全部溺れさせてしまった。~ しかし彼にはいつまでたっても約束の報酬が送られて来なかった。~ ある日曜日のこと、復讐のため男はミサの時刻にふたたび町にやってきて、同じように笛を吹いて、今度は町中の子供たちを全部家々から連れ出した。~ 子供たちは彼について行き、そのまま永遠に姿を消してしまった。~ 子供は全部で130人だったが、その後どうなったのか、まったくわからなかった。~ 助かって戻ってきたのは、目の見えない子がひとり、口のきけない子がひとりだけだったからで後の消息を聞くこともできなかったという。~ ***見どころ [#g9c03a98] -結婚式の家 Hochzeitshaus:~ マルクト広場 Marktplatzにある~ 1610年から1617年にかけて建てられたこの家には、かってブルジョワの婚礼のためのレセプション・ホールがあった。~ この家の前に設けられたステージで、5-9月までの毎週日曜日、12時から「ネズミ捕り男」の野外劇 Rattenfanger-Festspieleが上演される。~ また、この家の壁面にはネズミ捕り男の仕掛け時計があり、毎日9:35と11:35に鐘を鳴らし、ネズミ捕り男の回転人形carousel of Piod Pipertiguresが13:05、15:35、17:35に動き出す。~ -ネズミ捕り男の家 Rattenfangerhaus:~ よく均衡のとれたこの大きな家は、1603年に建てられた。~ 正面の規則正しい装飾は、それぞれに異なる細工を施した石の胴蛇腹が主たる要素であるが、胸像や仮面など、数多くの彫刻装飾が、これをさらに豊かにしている。~ 切妻にはヴェーザー・ルネサンス様式に独特な渦巻きや小尖塔がついている。~ -デンプター舘 (Demptersches Haus:~ 市場広場Marktplatzにある1607年のヴェーザー・ルネサンス様式の建物。~ -教会参事館 Stittsherrenhaus:~ 1558年に建てられた木組の家。~ コンソールの彫刻は、聖書の諸人物を表している。~ -リュツキンク館 Haus Lucking:~ 1639年に建てられた木組の家。~ Wendenstrasse 8 ~ -ラッテンクルーク(Rattenkrug):~ 1568年の建物で、5段の階段状切妻に飾られたている。~ Backerstrasse 16~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ----~ #menu(ドイツメニュー)