インスブルック・チロル地方
ラッテンベルク Rattenberg †
- インスブルックの東約40km。
- ドイツとの国境に近いこの町は、チロル地方とドイツのバイエルン地方の間でその帰属をめぐって長年にわたる争いの種であったが、1505年、オーストリアのマクシミーリアン皇帝がクーフシュタインまでをも含むイン渓谷下流部を併合し決着がつけられた。
- このあたりはイン川流域の沖積平野が狭くなった場所であることから、道路や河川による交易で発展してきていた。
- この地域は銀が産出する銀山のおかげで栄えていたが、17世紀には採掘できなくなり、以来、貧困財政におちいった町には建物の改装や建直しを行うことができない状態にあったため、ルネサンス時代の街並みの姿をほぼ完全な形で残されている。
- イン川を挟んだ対岸の町、クラムザッハKramsachとともに、ガラス工芸が盛んでチロル地方の各種特産品となっている。
- 旧市街はイン川と城の間に挟まれた細長い三角形の中にメインストリートの中央通り Hauptstrasseを中心に古い家並みが密集している。
データ †
アクセス †
- 鉄道
インスブルック中央駅Insbruck Hbf.から普通列車で40-45分
特急・急行などは停車しない。
見どころ †
- アウグスティノ修道会美術館 Augstinermuseum
アウグスティノ修道会系の修道院がここに建てられたのは、1384年。
1993年、ここを美術館に改良してチロル芸術の名品を展示することになりオープンした。
ドミニクス・ランクDominikus Langというの地元の金銀細工名人の代表作品などがある
Pfarrgasse 8.
- 聖ヴイルギール教区教会 Pfarrkirche St.Virgil
ピンク色の大理石を用いた1473年建立のゴシック様式の教会で、切り立った城塞と隣り合って建っている。
- 城 Schlossberg
教会裏手の鉄橋の下を抜けて右に曲がって教会への道をのぼる。
城に上がると、ゼルヴィーテン教会Servitenkirche(13〜18世紀)の鐘楼をはじめ、イン川と山にはさまれた町全体を見渡すことができる。イン川の下流方向には、カイザーゲビルゲの山々も見える。