ドイツ/ベルリン・ゲーテ街道・ドイツ東部
ゴスラー Goslar †
(ニーダーザクセン州)
人口:約46000人
- 15-16世紀に全盛期を迎えたかつての帝国自由都市。
- 鉱山の繁栄とともに、この時代の木組みの家はより豪華に装飾された。~
- 中世の商人の家などには、当時の街の豊かさがあらわれている。
- 鉱山の衰退とともに街全体の経済もおとろえたが、旧市街を中心として商業都市の歴史をとどめている。
- 豪華な彫刻を施した木組みの家々が建ち並ぶ路地裏や、街はずれを流れる掘割のような川アップツフトに沿った一帯は市民の散歩道。
- 旧市街とハルツ山麓のランメルスベルク銀山がユネスコの世界遺産に指定されている。
- 廃坑となった鉱山には、ランメルスベルク鉱山博物館 Rammelsberger Bergbaumuseum が建つ。
アクセス †
- 鉄道:
ハノーバーHannover Hbfからバッド・ハルツブルグBad Harzburg,ハレHalle方面行き普通列車が直通で便利。約1時間10分。1時間間隔。
旧市街の木組みの家々 Fadlwerkhauser †
- マルクト広場 Marktplatz
街の中心となるマルクト広場には、スレートぶきの重厚な建物が並ぶ。
ゴシック様式の白壁の市庁舎には、ハルツの採鉱の歴史を現した仕掛け時計がある。
- カイザーヴオルト(Kaiserworth):
張り出した小塔がある後期ゴシック建築(1494年)。
現在はホテルになっているカイザーヴォルト.
かつての仕立屋ギルド会館で、として1494年に建設されたもの。
外壁の狭いくぼみの台の上にバロック様式の諸皇帝(カイザー)の像が立っていることから、その名がついた。
オレンジの正面壁にはほぼ等身大の人物像が飾られている。
広場の中央の噴水には、ゴスラーの街のシンボル、帝国の鷲Reichsadlerが飾られている。
- 市庁舎北西のシューホーフSchuhhofは、周囲を木骨組の家々で囲まれている。
右側の家々はアーケード造りになっている。
- 細い通路を抜けてミュンツ通りMunzstrasseに出ると、古い「白鳥」旅館Am Welssen Schwan(中庭に小さな錫人形博物館がある)や、1500年の旧貨幣鋳造所Alte Munze(現在はレストラン)がある。
- ミュンツ通りとマルクト通りMarktstrasseの交わる角には、2階建てのみごとな張出し窓のある家(1526年)。
- マルクト教会向かいには、ブルストトウーホBrusttuch(同じく1526年)の巨大な急勾配の屋根がそそり立つ。
富裕な鉱山所有者のために建てられた家で、ルネサンス趣味の聖書や伝説、寓話のモチーフで盛り沢山に飾られている。
その少し先には高い切妻のパン屋ギルド会館Backergildehaus(1501-1557)がある。
- マルクト通りからベッカー通りBackerstrasseに入ったところに並ぶルネサンス建築の家々には、二一夕ーザクセン地方に広く見られる扇形の帯状装飾(ベッカー通り2番地)またはアーチ型帯状装飾(ベッカー通り3番地、)が施されている。
- マルクト通りMarktstrasseとベルク通りBergstrasseの角にあるパン職人組合会館Backergildehausは16世紀初頭の建物。
見どころ †
- 市庁舎 Rathaus :
15世紀後期ゴシック様式の建築。
夜になると、ステンドグラスを通した光が町の広場を照らす。
1階は中世の慣例にならって、マルクト広場に向かって開いた尖りアーチのアーケード・ホールとなっている。南側の屋外階段を上ると2階の大広間Diele(栄誉の間Ehrensaal)に出る。屋根の下端(付け根部分)は、飾り切妻をあしらった格子で隠されている。
- 表敬の間(Huldigungssal):
1450年頃つくられ、1510年頃現在見るような美しい装飾が施された。
- グロッケンシュピール Glockenspiel:
市庁舎の反対にある仕掛け時計。この地域で行われた採掘の4つの場面を表す。
9:00、12:00、15:00、18:00にメロディを奏でる。
- ジーメンスハウス Siemenshaus :
1693年、べルリンの会社創設者ジーメンスの先祖ハンス・ジーメンスが建てたジーメンス産業一家の先祖の堂々とした木骨組の家。
- 皇帝居城(カイザープファルツ) Kaiserpfalz
皇帝ハインリヒ3世が11世紀ロマネスク様式の城を築き、19世紀に再建された城。
ドイツ国内に現存する宮殿様式の建築物の中では、最大規模を誇る。
巨大な壁画はドイツの歴史を描いているもの。
地下のウルリッヒ礼拝堂St. Ulrich Kapelleには、皇帝ハインリヒ3世の心臓を納めた石棺を安置している。
- プライテス・トーア Breites Tor :
広い門という意味。1500年頃の建造。丸い塔、門の家、門の兵営を持つ城塞門。
- 大聖十字架救貧院 Stift zum Grossen Heiligen Kreuz :
ゴスラー産の白ビール「ゴーゼビア」で知られるゴーゼ川Gose右岸に、1254年に建てられた。
小さな庇の付いたゴシックの切妻が、ホーアー・ヴエーク(高い道)Hoher Wegの上にそそり立っている。
- 修道僧の家 Moenchehaus :
1528年に建てられたこの古い木骨組の家は、現在、モダンアート美術館 Museum fur Moderne Kunst。
- ノイヴエルク修道院教会 Khsterkirche Neuwerk :
12-13世紀に建てられたかつてのシト一会女子修道院所属の教会で、修道院の庭に少し離れて立っている。
多角形の高い正面の塔 Fassadenturme は、ロマネスク教会の塔のなかでも最も優美なものに数えられる。
- 聖ベーター・聖パウロ教区教会 Pfarrkirche Peter und Paul:
12世紀に建てられ、その後何度も改築されたこの教会は、かつて鉱山労働者が住んでいた閑静なフランケンペルクFra=ke=berg地区にある。
明かり取りのあるバロック様式の塔は、18世紀のもの。
- ツヴインガー博物館 Museum im Zwinger:
1517年につくられた要塞塔。
市の中心部の南のはずれにある城塞地帯Wallanlagenにある。
厚さ6.5mの壁に囲まれた内部は小さな博物館になっていて、中世後期の武器、包囲道具、武具甲胃、拷問道具を展示している。
塔の屋根からの町の眺めがよい。
- ラメルスペルク鉱業博物館 Rammelsberger Bergbaumuseum:
町の中心から南西約1kmにある。
1000年前の採掘坑mineの立坑へ降りて行ける。
鉛、錫、嗣、銀などの非鉄重金属資源に恵まれたラメルスペルクは、何世紀にもわたってゴスラーの富と繁栄を築いてきた。
http://www.rammelsberg.de
- ゴスラー博物館 Goslarer Museum :
ゴスラーとハルツの自然史と文化史や美術工芸品に重点を置いた市の歴史コレクション。
- 楽器と人形の博物館 Musikinstrumenten und Puppenmuseum
5子供も大人も、楽器や人形が好きな人が楽しめる私設の階建ての博物館。
オーナーが40年以上前に楽器を集め始め、彼の家族が人形のコレクションを加えた。
周辺の見どころ †
- ハ一ルツ山地 Der Halz?
- クラウホープ教会 Grauhofer Kirche :
ゴスラー市内から3km。
司教座聖堂参事会クラウホーフ(1527年)のアウクスティノ会修道士が、1701〜1717年、イタリア人建築士に建てさせた教会。
聖アウクスティヌスの生涯と宗教上の捉を描いた56の絵がある。