インド・南インド
チェンナイ(マドラス)Chennai(EX.Madras) †
- インド4大都市のひとつで、南インドの玄関口,南インド最大の都市.
- 1996年に正式にマドラス(Madras)から改名された。
- 自動車産業、情報技術産業、ビジネス・プロセス・アウトソーシング業が盛んである。~-最初に東インド会社が置かれた地.
- タミール・ナドゥ州の州都で、国際空港や港があり、鉄道や道路網が整う南インドの玄関口にして中心都市。
- ヒンズー教の砦ともいえるタミール・ナドゥ州はインドでイスラムの影響を受けていない地域で、インド独自の文化にあふれている。
- 北部のアーリヤ文化に対比される南部のタミール文化、ドラヴィダ文化の中心地がここマドラス(タミール語ではチェンナイ)。
- プラムスと呼ばれる高い尖塔を持つ寺院があるのが特徴だ。日常生活にも影響力を持つ宗教芸術でも知られ、特にバハラットナッティヤムと呼ばれる踊りなどはよく知られている。
- 英国植民地時代にはボンベイやカルカッタとともに植民地行政の中心として重要な役割を果たしていた。
- 17世紀に英国の東インド会社がその商館を設立した後急速に発展し、現在も多くの商社や銀行の支店や公館が置かれれている南インド政治、経済の要。古くから栄えていたのはジョージ・タウン(旧市街)だが、現在の街の中心はメインストリートであるマウント・ロード周辺。市内には高級ホテルもいくつか点在する。kbt
空港 †
- チェンナイ国際空港
Chennai International Airportコード;MAA
市内から17km南方にある。
- 市内への交通
- 鉄道 Tirurasam駅が空港から500mほどの所にある。Egmore駅まで約40分
- プリペイドタクシー Egmore駅までRs300
オートリクシャー Rs150〜200
市内の交通 †
- 公共バス
大都市交通公社によって運営されている。公社は2773台のバスで375路線の運送を行なっており、一日当たり約420万人を運んでいる。郊外では公社の運営ではない小型乗合自動車が数多く運行している。また、「ミニキャブ」(Mini Cabs)という愛称を持つ小型ミニバンの路線運行も都市圏内外で行なわれている。
- タクシー;
空港などの大規模施設からは料金固定制タクシー、その他ではメーター制のタクシーも走っているが、最も多いのはオートリキシャーであり、料金はほとんどの場合、交渉制である。
鉄道駅 †
チェンナイには2つの終着駅がある。
- チェンナイ中央駅;
インド各地の都市と結ばれている地域最大の終着駅、
- チェンナイ・エグモア駅;
タミル・ナードゥ州各地を結ぶ鉄道の終着駅。
近郊列車 †
4路線ある。
- チェンナイ中央駅〜アラッコーナム駅 路線
- チェンナイ中央駅〜スーッルールペータ駅 路線
- チェンナイ海岸駅〜チェンガルパットゥ駅 路線
MRTS †
高速大量輸送システム(Mass Rapid Transit System )
高架上の広軌鉄道で、一部は開通しているが建設が進行中であり、完成すれば他の3路線すべてと連絡する。
長距離バス †
チェンナイ・バスターミナル(Chennai Mofussil Bus Terminus:CMBT)は、数多くの都市間を結ぶ中・長距離バスの終着点となっており、南アジア最大のバスターミナル。
現在、7つの交通公社が都市間バスを運営しており、その他にも多くの私営のバス会社が都市間・州間バスの終着点として利用している。
道路 †
5つの幹線高速国道がコルカタ、バンガルール、ティルッチラーッパッリ、ティルヴァッルール、パーンディッチェーリへと放射状に広がっている。
見どころ †
(ヒンズー寺院 Hindu Temples)
- カパーレシュワレ寺院 Kapareswarer Temple
Alwarpet地区にあるヒンズー寺院。本尊はシヴァ神。入り口のゴープ ラム(搭門)の高さ40mある。
8世紀パッラヴァ朝時代に設立され た。この寺院はチェンナイの代表的なヒンズー寺院であるだけでな く、建築様式そのものもドラヴィダ文化を代表する建築となっている。
境内には63もの聖シヴァの銅像が置かれており、これらの銅像は3 月から4月のフェスティバルの時期に行列の中で担がれて練り歩く。
また境内にはチェンナイで最も古い神聖なPunnaiの木が有り、木の下には小さな祠があって、女神Parvathiが孔雀(Mayil)の姿になって現れ、シヴァのリンガを崇拝している様子が描かれている。
- パルタサラーティ寺院 Parthasarathy Temple
本尊はクリシュナ神。クリシュナはヴィシュヌ神の化身として知られ、主に戦いの神とされている。境内にはヴィシュヌの5つの銅像が置かれている。この寺院のフェスティバルは12月に行われる。 開門:06:00-12:00, 16:00-21:00
- アシュタ ラクシュミ寺院 Ashta Lakshmi Temple
ヒンズー教の女神であるマハラクシュミ Mahalakshimi の8種類(Ashta)の全ての権化に捧げられている。1976年に建立された。
他の南インドの寺院とは異なり、ドラビダ文化の現代様式が表れている。
隣 にキリスト教会であるヴェランカニ教会がある。
(キリスト教会 Christian Churches )
- サントメ聖堂 St. Thome Basilica
マリーナビーチの南の端にある。
キリスト12使徒の一人である聖トーマス St. Thomasは78年にチェンナイ市の南のはずれにある聖ト ーマスの丘 St. Thomas Mountで死去した。
Doubting Thomasの物語を描いたステンドグラスがある。
1メートルの聖母メアリ(1,543年にポルトガルより届いたとされる)が安 置されている。
壁の高い部分には13世紀の様式で作られた14の木製の飾り板が有る。
- ヴェランカニ教会 Verankani Church
エリオットビーチ沿いにあるこの教会は"Our Lady of Health"の教会として知られる。
隣はヒンズー寺院のアシュタラクシュミ寺院
- 聖ジョージ聖堂 St. Goerge Church
1815年に建てられた。
45mの尖塔と円柱を持 つ。
この大聖堂の見どころは墓所とそれを取り巻く欄干で、その欄干は1799 年のSrirangapatnam攻略を記念する紋章、マスク、槍等によって作られている。
- 聖アンドリュー教会 St. Andrew Church
1821年に作られ,アジアにおける最も美しいジョージア調の芸術と言 われている。
ロンドンのSt. Martin's Laneをモデルに作られたこの教会は 51.5フィートもの高さを持つドームが有り、16本の円柱によって支えられている。
この円柱には全て立て溝彫りの彫刻がされている。
世界中でもこの高さのドー ムを円柱で支えている教会は珍しいという。
この建築方法はシリア式石材建築様 式と呼ばれている。
- 聖メアリー教会 St. Mary Church
17世紀にインドで初めて立てられた英国国教会系の教会。
東のウェストミンスタ ーとして知られる。聖ジョージ砦の中に建つ。
320年以上スエズ運河より東の国で最も古い国教会の教会とされている。
祭壇の上には「最後の晩餐」の絵が掛けられている。
- ルス教会 Luz Church
地元では「Our Lady Of Light」の教会として知 られている。
1516年ポルトガルから来たランシスコ修道院の宣教師によって"聖母メアリ"の名前を取って 建設された。
内装はバロック様式で、祭壇、網目模様の手すり、多彩色のフレスコ画の描かれた 天井等がそれを現している。
フェスティバ ルは毎年8月15日に行われる。
- アルメニア教会 Armenian Church
アルメニア人墓地に隣接して1772年にチェンナイに入植したア ルメニア人によって建設された。
3mもある木製の扉と黄色い壁の後ろに中庭がある。
6つの鐘を取り付けた雄大な鐘楼を持つ。
- キリスト・キング教会 Chirist The King Church
ロヨラ大学(Loyola College)のキャンパスの一角に建っている。
先鋭なアーチ型天井、車輪窓等ゴシック様式になっている
尖塔は157フィートの高さを持ち、頂上には十字架が安置されている。
(イスラム教寺院Mosques)
- 千灯回教寺院 Thousand Light Mosque
チェンナイで最も重要なモスク。
名前の由縁はモスク建築の時、千以上のランプで建築現場を照らし出したという伝説による。
3つののドームを持つこのモスクは壁に聖なるコーランの絵が描かれている。
- ビッグモスク Big Mosque (Wallajah Mosque)
1795年にWallajah一家によってNawab(昔タミールを支配していたArcot王国 の王の名前)を記念して作られたモスク。
(モニュメント・記念碑 Monuments)
- マハトマ・カンジー記念碑 Gandhi Mandapam
インド建国の父のメモリアル。1,956年1月27日にスリ・チャクラヴァルティー Sri Chakravarthyによって開かれた。
建物の中にアンフィシアター Amphi Theaterなる劇場がある。
- MGR記念碑 MGR Memorial
Anna Memorialの隣に立つ元州知事故Mr. M.G. Ramachandranのメモリアル。
M.G.Rは元映画俳優であった.
- 聖ジョージ砦 Fort St. George
1640年に英国東インド会社によって建てられた砦。
名前はイングランドの守護神聖ジョージから取って名付けられた
現在は博物館として使用され、砦の中にあった昔の町並み、要塞博物館、聖メアリ教会が存在する。
George Townの南端に位置する。Fort駅より歩いてすぐ
- 聖トーマスの丘 St. Thomas Mount
ここでキリストの12使徒の一人であった聖トーマスは暗殺されたと伝えられ ている。
丘の上には1523年にポルトガル人によって建てられた小さな教会 がある。
遺品の中の一つである血染めの十字架は聖人その人によって作られたと言われる。
祭壇の上に有るマドンナの肖像は聖ルークの作品と言われる
300フィートある丘には頂上に繋がる100段の階段が有る。
- ヴァルワーコッタム Valluar Kottam
70年代に立てられた詩聖Thiruvalluvarを記念して作られたモニュメント。
モニュメントは移動型寺院のレプリカとなっており、33メートルの高さのモニュメントの上にはヴァルワーの等身大の像が納められている。
ヴァルワーコッタムの講堂はアジアでも最大級といわれ、4000人を収容することが出来る。
- ラジブ・ガンディー記念碑 Radiv Ghandi Memorial
1991年タミールタイガーの自爆テロリストによって暗殺されたラジブガンディーの暗殺場所に建てられた記念碑。
ラジブガンディーはインドの初代首相であるネールの孫であり、母親であるインディラガンディー(1984年に暗殺)の後を継ぐ形で首相となった。1989年には首相職を辞したが、遊説先のチェンナイ南部で暗殺された。
- マドラス大学 University of Madras
マリーナビーチ沿い、Fort St. Georgeの南側にあるインドでも有数の国立大学。
- 高等裁判所 High Court
1892年に建築されたチェンナイの高等裁判所はインドサラセン調を髣髴させる装飾されたドームや廊下がある。
- 灯台 Light House
マリーナビーチ沿いのBeach Rd.の真中にある灯台。これといって形が変わ っているわけでもなく、歴史があるわけでもない
(美術館/博物館)
- 砦博物館 Fort Museum
聖ジョージ砦内にある博物館。宝物箱、植民地時代の絵、貴重なコイン等を保存する
9:00〜17:00:金曜定休日。
- 政府博物館 The Government Museum
143年の歴史を持つ。地理学、人類学、動物学、古代は専門の部屋に分かれている。
Pantheon Rd. Egmore 08:00〜17:00
(公園 Parks)
- MGR 映画村 MGR Film City
チェンナイの南部タラマニ(Taramani)地区にあるインド映画の映画撮影スタジオで、広さは76エーカー。
開園時間:08:30-19:00(毎日)
入場料: 大人 Rs.15/子供 Rs.8
- ヴァンダルア動物園 Vandalur Zoo
チェンナイから30キロ南にある動物園で南アジアでは最大の1265エーカーの面積を誇る。~南国の哺乳類、爬虫類、鳥類等、何種類もの動物が生息している。
南アジアでは始めての試みである自然と同じ状態による展示を実現させており、自由に動き回れるようになっている。
サファリパークもあり。
自転車を借りて廻るのも可能。
近郊 †
ティルカリクンドラム Tirukkalikundram †
マハーバリプラムよりカンチープラムへ向かって14kmにある小さな町。
町自体は小さいが、町には数多くのヒンズー寺院があり、特に山頂にある寺院には巡礼者が後を絶たない。
また、町の名前をティルカズクンドラム Tirukazhukundram と呼び、聖なる鷲の丘という意味である。
チェンナイより74km。 車で約2.5時間
- シバ寺院 Siva Temple
高さ160mのヴェダギリの丘Vedagiri Hillの上にあるヒンズー寺院。 この寺院に登るためには約556段の階段を裸足で上らなければならない。
- 大シバ寺院 Large Siva Temple
山頂のシヴァ寺院よりよく見渡す事が出来る。この町最大の寺院である
大きなゴープラムを二つ、さらに内宮部分に小さいゴープラムを持っている。
- 南の寺院 The South Temple
大きな沐浴池を持つ寺院。ジバ寺院の隣にある。この寺の沐浴池の水は病を治す効果があると言い伝 えられている 。