ガルニ Garni
概要
エレバンから約28キロの町
ガルニ神殿Garni Temple(世界遺産)
現在アルメニアに残る唯一の古代ギリシャ・ヘレニズム建築で、神殿を含む建築物は三角形の高台に建っている。
この場所に要塞が築かれたのは紀元前3世紀のこと。紀元1世紀にはアルメニア王ミトリダテスの離宮が置かれた。この神殿が建てられた頃のアルメニアは、ギリシャやローマの大きな精神文化の影響を受けてた時代で、神殿は「太陽の神殿」と呼ばれ、異教の神である太陽神「ミトラ(ミトラス)」に捧げられたものである。
1年に1度太陽が神殿の中を照らす構造になっている。
17世紀の地震で倒壊したが、1970年に神殿が再建されるとき、倒れた神殿の玄武岩の石材も新しい切石も使った。高い基礎に神殿の壁と24本の柱がそびえていて、前に広い階段がある。
ゲハルト洞窟修道院Geghard(世界遺産)
エレヴァンの南東約30km、ガルニから6Km。アザート川の上流にある。 ガルニ神殿から6キロ離れた場所にある。 ゲハルトとは「槍」の意味。キリストが十字架に磔になった時、キリストの脇腹を刺したと言われる槍が、ここに隠されていた。 修道院の創建は4世紀に遡るという古いもので、現在の建物は13世紀に造られたもの。しかし、なんと言ってもこの修道院の特徴は岩山を彫り抜いて造られたということにある。外から見ると一見普通の石造りの修道院だが、修道院は岩場に張り付く形で作られており、洞窟寺院のようになっている。なお、聖槍は現在、エチミアジン大聖堂に保管されている。