アラガツォトゥン地方 Aragatsotn

概要

トルコと国境を接するアルメニア西部にあって、アルメニアの最高峰アラガツ山の麓の地方である。
アラガツォトゥン地方の中心都市、アシュタラクだけでなく、周辺に多くの見どころが点在している。
アシュタラク市内にも多くの見どころがあるが、近郊にも見どころが多い。
首都エレヴァンからも近いので日帰りできる。しかし、すべてを見て回るには数日を要する。もっとも、首都圏よりアシュタラクの方が滞在費は安くなるだろう。

周辺の見どころ

アンベルド要塞 Amberd Fortress

アルメニアに現存する唯一の中世要塞だが、基本部分は7世紀に建造された。
幾多の争いにもまれて、現在残されている遺跡である。

聖ホヴァネス教会 Mastara Church of St. Hovhannes

通称「マスタラ教会」として知られている、保存状態のいい教会である。
聖人グレゴリーがローマ帝国から持ち帰った洗礼者ヨハネの遺物に由来するという。

7世紀に建造されと言われているが、サーサーン朝統治時代の5世紀に建造されたという説もある。

聖メスロプ・マシュトツ教会 Mesrop Mashtots Church

アルメニア教会により聖人とされた、アルメニア文字を発明したメスロプ・マシュトツ(361~440)が祀られている教会。
マシュトツは444年にこの場所に埋葬され、その上に小さなチャペルが建造された。その後、19世紀になってバジリカ様式の教会に建て替えられた。メスロプ・マシュトツの墓は現在、この教会の地下にある。

アルーチ教会 Aruch Church

7世紀にアルメニアの貴族であるグリゴル・マミコニアンが、邸宅の一部として建てさせた教会。ドームのある広々とした内部には、おびただしい数の石の彫刻で飾られていた。後陣には、17世紀に描かれた壁画「王座のキリストと使徒」の一部が残っている。

ホヴハナ修道院 Hovhannavank Monastery

5世紀に建てられた複合宗教施設の一部である。
1216年から1221年にかけて建造されたこの十字形の聖堂は、アルメニア教会には珍しいコウモリ傘形のドームがある。
この聖堂の見どころハイライトは、新約聖書のマタイによる福音書(25章1~13節)に記されている「十人の処女たちのたとえ」の場面を描いた彫刻である。

ジャルジャリス教会 Jarjaris Church

5世紀に建造されたシングル・ナーベの教会の遺跡。
大きな5面体の部分ないある馬蹄形の後陣が、外壁に突き出て建っている。

サグモサヴァンク修道院 Saghmosa Vank Monastry

カサフ川の峡谷にある、13世紀に建造された修道院。聖母教会には見事なフレスコ画が残されており、その一つには聖グレゴリーが描かれている。

















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