カンクン Cancun

概要

カリブ海に臨む屈指のリゾート
マヤの言葉で蛇を意味するカンクンは、カリブ海に突き出たユカタン半島の北東端部に位置する。
1969年に政府によって開発が着手された。
現在では年間300万を超す観光客が訪れる国際的なリゾートとなっている。

年間晴天日は200日を超し、美しい海とビーチを背景にした屈指のリゾート、それがカンクンである。
ラグーンを囲んでカリブ海にL字型に延びた全長23km、幅約2km、世界第2の規模というサンヨ儀の白い砂のビーチには、青く透き通った波が寄せ、長い砂州には100余の豪華ななホテルが建ち並び、ソナ・オテレラ(ホテル・ゾーン)と呼ばれる。

プンタ・カンクン(カンクン岬)周辺が最も賑わい、公共施設、ディスコなどのナイトライフを楽しめる場所も集中している。
カリブ海での多彩なマリンスポーツ、テーマパーク、大型のコンベンション施設なども提供する一方で、ショッピングコンプレックスも次々にオープンし、有名ブランドもブティックを構える。
また、近郊のコスメル島、イスラ・ムヘーレス島、南海岸のリビエラ・マヤなどの周辺地域もリゾート開発が進められている。

カンクンの海は国定公園ナショナルパークに指定されているため、ビーチパークで遊ぶ際やダイビングでは保護税として一人数USドルが徴収される。支払った証明に防水のリストバンドを付与される。
海の環境保護も盛んで、ホテルやレストランでは排水などにみ厳しい規制がある。
体にオイル類をつけたまま海に入ったりしないよう注意しなければならない。


カンクンへのアクセス

空路

日本からの直行便はない。
同日現地到着のルートは3つが便利だ。

メキシコシティ乗継
アエロメヒコ(AM)を利用した場合、往路は、メキシコシティにて入国審査を受けて、国内線に乗継いでカンクンへ。、この場合はアメリカ入国の手続きはいらない。
復路は、メキシコシティまたはテファナに1泊する必要がある。

アメリカ・ヒューストン乗継
成田~ヒューストン便は毎日運航していて、ヒューストン~カンクンは1日数便あり、乗り継ぎも便利。
本来アメリカ入国なので、ヒューストン空港で受託手荷物を一度引き取り、再度チェックインしていたが、現在はバゲージスルーが可能で、成田で預けた荷物はそのままカンクンで受け取れる。

アメリカ・ダラス乗継 アメリカン航空(AA)を利用した成田~ダラス~カンクンのルート。カンクンには14時頃に到着するので、コスメルなどへ渡るのにも余裕があって便利。

そのほかのアメリカの都市を経由する便は、すべてアメリカの入国審査・税関検査を受けて、税関検査後すぐに受託手荷物預入場所で預けるようになっている。


カンクンの空港

カンクン国際空港 (空港コード:CUN)
カンクン中心地から南西に約14km、約30分。

空港からカンクンのホテルがあるエリアへは車で約30分。
ツアー利用なら現地係員がホテルへ送迎してくれるし、バスやタクシーも豊富に出ている。


陸路

メリダから車で約5時間。


カンクンの交通機関

ピーチに沿ってリゾートホテルがズラリと並ぶホテルゾーン(ソナ・オテレラ)と反対側にはダウンタウン(セントロ)があり、2つのエリアを24時間路線バスで結ばれている。 運行間隔は5~10分程度。タクシーは流しはなく、ホテル、主要なレストラン、ショッピングセンターなどの乗場で乗車できる。ホテルには主な行き先ごとの料金表が掲示されている。


現地のツアー

カンクンからは、北のイスラ・ムヘーレス、南のコスメルといった島々へ日帰りで行けて、イルカとの触れ合い、マヤ遺跡へのガイド付きツアーなどのメニューもある。


ダイビング

潮流が比較的穏やかなのが沖の島イスラ・ムヘーレス周辺。水深が比較的浅く、明るい砂地なので初心者でもストレスなく楽しめる。
潮流はあるが魚影が濃く、豪快なドロップオフや水中アーチなど、ダイナミックな地形が見られるのがホテルゾーン沖のリーフ周辺。潮が速いぶんソフトコーラルも見事でカラフル。こちらは中級以上のダイバーにおすすめ。
いずれもボートダイビング。海況によってコスメルヘも遠征する。
カンクン南部には、神秘的なセノーテダイビングが楽しゆるスポットも多い。


ダイニングポイント

マンチョネス
ホテルゾーンとイスラ・ムヘーレスの間。水深10~15mの真っ白い砂地にソフトコーラルがきれいなスポット。

バランカルリーフ
島の南のリーフエツ戎こあたり、水深5~20mの根に沿って潜る。
ケーブやアーチなど地形がおもしろく、魚も豊富。

ドン・ミグール
ホテルゾーン沖のドロップオフ。
カリブ海固有種の魚、バラクーダやカスミアジも見られる。潮流が速いので注意。


近郊へのツアー

カンクンはマヤ遺跡群へのエクスカーションに恵まれた立地にあるが、ソナ・オテレラの一画にもマヤの遺跡デル・レイがある。
カンクンの北11kmにあり、素朴さが残り、名前がマヤの女神像に由来する島イスラ・ムヘレスや、カリブ海随一のダイビングスポット、コスメル島などへのエクスカーションの基地でもある。

リゾートエリアはリヴィエラ・マヤ地区へと広がり、マヤ文化とユカタンの自然をテーマにした海の遊園地「シカレ」や海洋公園「シェル・バー」などのアトラクションも人気を集めている。
どちらも園内に美しい入り江や天然の井戸・セノーテがあり、地下を流れる川の川下り、入り江でのシュノーケリングなどが楽しめる。なかでもイルカと遊ぶドルフィン・プログラムが最も人気が高い。夜はメキシコ各地の民俗芸能が楽しめるディナー付きのショーがある。

トウルム
南約130kmの海岸の崖の上には、マヤ遺跡トウルムが立っている。
トウルムとはマヤの言葉で城壁を意味し、ここは三方を石の壁で固まれ、一方がカリブ海に面しているマヤ後古典期の遺跡で、海と神殿の対比は絶景である。(参考資料:観光局)