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ポルトガルのワイン

ポルトガルのワインといえば

ポルトガルのワインと言われれば多くがポルトワイン、マデイラワインと答える。
ポルトワインは日本ではポートワインと英語読みが一般的だ。
酒精強化ワインである。
だが、生産量では全体の1割にも満たない量である。
世界3大酒精強化ワインは、スペインのシェリー、ポルトガルのポルトワイン、マデイラを指すのだが、2つがポルトガルから生産されている。これらは食前酒や食後酒に飲用される。

栽培面積:38万ha
年間生産量:95万キロリットル
通常のワイン:92%
酒精強化ワイン:8%(ポルト、マデイラ)

ポルトワイン

甘く濃厚な味わいが食前酒・食後酒として特にイギリス人に愛され、1703年イギリスとの間に結ばれた条約により、このワインが特恵関税でイギリスの輸出できることとなり、イギリスの企業の進出が盛んになった。メーカーの名にも英語のものが多い。ポルトワインは原則として異なる年度のワインがブレンドされるが、特別なものになるとブドウの質の良い年の優れたワインを長期間熟成させたヴィンテージ・ポルトや、レイト・ポルト・ヴィンテージなどがある。これらは高価で価格幅も広い。

ポルトガル第2の都市、ポルトを河口とするドウロ川上流の限定地域内で栽培されたブドウから、定められた方法で醸造された甘口の酒精強化ワインを指す。半官半民のポートワイン協会(IVP)がブドウの栽培、醸造、熟成の全ての点で規定し、その検査に合格したもの。アルコール度数は19~22%vol.
ポルトの市街地とドウロ川を挟んで反対側の岸辺には、ポルトワインのワイナリーが軒を連ねている。ドウロ川の上流から運ばれてきたワインはここで酒精強化ワインとして熟成され、大西洋を渡ってイギリスへ出荷されていった。

マデイラワイン

ポルトワインと同様、ポルトガルの2大酒精強化ワインの一つで、マデイラ島で収穫・生産される。アルコール度17度、食前・食後酒として飲用されている。ポルトワイン同様生産の過程でブランデーを添加するがそのアルコール度数は95%vol.のもの。

製法の特色 エストゥファEstufaと呼ばれる乾燥炉に3~6か月間入れて熟成させ風味付けがされる。
現在はスタンダードクラスのものはクーパ・デ・カロール(熱い樽)という加熱装置に50℃以下で3~6ヶ月間熟成させる。ヴィンテージものはアルマゼン・デ・カロール(熱い倉庫)という加熱塾製法で30度に近い温度で長期間熟成させる。












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