ムスティエ・サント・マリー Moustiers Ste Marie
Alpes de Haute Provence県
人口:580人
観光案内所:Rue de la Bourgade
観光局 http://www.moustiers.fr/
概要
背後に険しい岩山が迫っている窪地に堆積土で埋まった地にできた町。
ヴェルドン渓谷への出発地になっている。
陶器ムスティエ焼きで知られる町。
1670年代に、イタリアの陶工が窯を開いたことで、いつしか焼物の町として知られるようになった。
ムスティエ焼きの特徴とされるベラン文様は、ルイ14世時代の宮廷図案家ジャン・ベランにちなむ。
ルイ16世が武器を増やすため金属製の食器を国民から徴収、 その代わりに陶製の食器を使うよう推進したことからムスティエの陶器文化が花開きました
アクセスの悪さにもかかわらず観光地化されていて、町の中には、土産物屋とならんでムスティエ焼きのアトリエや、陶器の店がたくさんある。
山の上の教会はノートルダム・デ・ボーヴォワール教会。坂道で足場が悪いが、歩いていくことができる。
村を囲うような形で、道路があり、中心は歩道のみ。山から流れてきた川が流れていて、そのあたりが一番賑やかな界隈。この川の近くに観光案内所がある。
ラベンダー畑で有名なヴァランソル Valensole方面からアクセスすると、切り立つ岩山と岩山の間に大きな「★」が掲げられているが、その昔、十字軍の遠征時に捕虜となった兵が救いを聖母マリアに求め、見事脱出できた暁に感謝の意を込めて捧げた「星」のマークを谷間の間にロープでつないでつるしてある。目のいい人なら見ることができる。
当時の星は年月により風化し、1957年に取り替えられたが、兵の信仰心の厚さを後世まで伝えている。Q
アクセス
山間部にある小村のため、車がないとアクセスは非常に難しい。
ニースから約150km、2.30-3時間。ヴェルドン峡谷のくねくねした道を走る。
村の上の方に駐車場があり、そこから村の中を散策するといい。ハイシーズンには駐車場が満車になり、山の下の方に駐車を余儀なくされ、村の中心まで上がるのがかなりきつい。
見どころ
ノートルダム・ドゥ・ボーヴォワール教会
ムスティエの山と山を結ぶ鎖があり、その真ん中には、星がぶら下がっている。これは11世紀から始まった十字軍遠征のときに、この村から出兵した騎士、ブラカ・ドープがパレスティナで捕虜となったときに「無事、故郷にもどることができたなら、村にそびえる2つの断崖の間に鎖を渡して星を吊るす」と誓ったことに由来するという。
その後、星は何度も付け替えられながら今もそこにある。この星の真下に位置するのが、ノートルダム・ドゥ・ボーヴォワール教会。中世には、数々の奇跡を起こした教会として、巡礼に尋ねる人も多かった。
ヴェルドン渓谷
サン=クロワ湖 Lac de Ste Croix
真っ青な水をたたえる湖
ダム利用のため人工的に作られた湖。
夏になるとウォータースポーツやキャンプをする観光客で賑わう。