地中海に面したコート・ダジュールは、「紺碧の海岸」の名の通り年間を通じて天候が非常に良く海も穏やかな日が多い。
19世紀から世界中の貴族や富裕な人々が地中海の強い陽射しを求めバカンスの地として注目されはじめた。
沿岸にはカンヌ、ニース、モナコなどの超高級リゾート地が並び、夏には海水浴やマリンスポーツを楽しむことができるほか、主要な観光地からは地中海クルーズが運行される。
カンヌ国際映画祭をはじめモナコのF1グランプリ、ニースのカーニバルなど大きなイベントが数多く開催される。
シーズンには、世界各地から観光客がどっと押し寄せる。
各リゾート都市の間には、小さいが個性的で魅力ある村々が点在する。
その多くは、サラセン人の襲撃を避けて岩山の上に造られたことから「鷲の巣村」とも称され、いずれも中世の町並みがきれいに保存されている。
ピカソやマティス、コクトーら芸術家はコート・ダジュールをこよなく愛し、各地には彼らのアトリエが残る。
近・現代の芸術家たちの美術館も数多い。
現在活動しているアーチストたちもこれらの村にアトリエを構える。
コート・ダジュールの観光は、ニースまたはカンヌなどのリゾート都市に滞在し、そこをベースにして周辺の小さな村や町を巡るプランを立てると良い。
ニースからは、モナコ、方面、カンヌ方面のビーチリゾートや、サン・ポール・ド・ヴァンスやグラースへの定期バスが運行されている。