ナルヴァ Narva
人口約66,000人
概要
エストニア最東部の都市であり、ナルヴァ川を境としてロシアと国境を接している。
ナルヴァ川の対岸は、ロシア領のイヴァンゴロドである。第1次独立時には東岸地域もエストニア領だった。街を流れるナルヴァ川はまもなくナルヴァ湾に注ぎ、バルト海に通じている。
かつては、この国境の川は、毛皮や蜂蜜などをバルト海や北海の港に運び、帰りは塩やワインを積んできた船が往来していた。現在は観光船として活躍している。
16~17世紀のスウェーデン統治時代には、北ヨーロッパで最も美しい芸術の町として「バルト海の真珠」と称される美しい街並みを誇った。
18世紀前半における大北方戦争の主戦場として有名。ナチスドイツ支配下の第二次世界大戦時、ソ連の爆撃で当時の歴史的な街並みは破壊されてしまった。
人口規模ではタリン、タルトゥに次ぐエストニア第3の都市である。
アクセス
バス
頻繁にタリンとの間をほぼ毎時運行されている。所要時間3時間。
鉄道
ナルヴァ駅があり、タリンとナルヴァを往復する列車が1日1本、所要時間3時間半。
タリンからナルヴァを経由してモスクワへと至る列車が1日1本運行している。
見どころ
ナルヴァ城 Narva Castle
13世紀にデンマーク・デーン人よって建設が開始され、15世紀になってリヴォ二ア騎士団が完成させた。
建物は第二次世界大戦により破壊されたが、エストニア独立後の1991年に再建された。「ゲルマン」とも呼ばれるこの建物は現在、歴史博物館として公開されている。
ナルヴァ川を挟んだこの城のすぐ後ろには、ロシアの城砦であるイヴァンゴーラド城がある。