レス島 Lesoe
概要
デンマーク領のユトランド半島北端に隣接するヴェンシュセルチュー島の東岸とスウェーデン領の間のカテガット海峡上に浮かぶデンマークの島。
ユトランド半島から約30kmほど離れている。
ユトランド半島のフレゼリクスハウンからフェリーが往復している。
アンホルト島と同じく、レス島はデンマークの乾燥地帯に属し、夏季には雨がわずかしか降らず小川や池が一部干上がってしまう。
中世の頃、島は塩を産出することで有名であった。地下水には15%もの塩分が含まれており、暑い夏の間に自然と草地に塩がたまることになった。最終的に濃縮された塩は釜に運ばれてさらに煮出され、大量の木が消費された。たちまち島から森が消え、砂嵐が村を襲い、塩作りは禁止された。1980年代終わりまで、小規模の考古学的実験と観光業が再び進められた。
レス島はハチの一種ノーザン・ブラウン・ビーの生息地である。このハチはデンマークの法律で保護され、島に多種のハチを輸入することが禁じられている。この法は強制されておらず、現在普通種のハチと平行して養蜂家が育てている。
1971年9月にレス島および周辺の664km2がラムサール条約登録地となった。