概要
(バーデン＝ヴュルテンペルク州) 人口約8万5000人 -シュトウツトガルトの南40kmに位置する　ネッカー河畔の丘の上にある大学の街。 -ドイツ南部の中世の町らしい丸石を敷いた坂道の多い狭い小道、木組み造りの家屋が立ち並ぶ美しい街。 -市内を東西にネッカー川が流れ、町の南北を結ぶエーベルハルト橋 Eberhardsbruckeからは、しだれ柳に縁どられたネッカー川の眺めが特に美しい。 人工の中州で川は二筋に分けられ、中洲にはプラタナスの並木道がつづく。 -1477年に大学が創設されていて、多くの哲学者や神学者を輩出している。 ゲーテもお気に入りの街であり、最初の作品はここで出版されている。 ヘッセもこの街のヘッケンハウアー書店でバイトをしていたことでも知られる。 -現在、学生の数は2万5000人で地元住民の3倍にもなり、街には、アイビーリーグの雰囲気が至るところに漂っている。
アクセス
鉄道： ストゥッツガルト中央駅 Stuttgart Hbf.からチュービンゲンTubingen行き普通列車で約1時間。ほぼ1時間間隔。
見どころ
マルクト広場 Marktplatz: 中央にルネサンス様式の泉のあるこの古い広場は、市の立つ月、水、金曜日には非常な賑わいをみせる。 広場のネプチューンの噴水の女性4人は四季を表している。 北側にはチュービンゲンの名士達が使ったかつての酒場ラムLammがある。 現在はプロテスタント教会となっている。 市庁舎 Rathaus: マルクト広場に面して建つ。 建築は1433年のものだが、外側の装飾は1876年バロック様式のもの。 建物正面の切妻屋根の塔には1511年制作の天文時計がかけられている。 ヘルダーリンの塔　Holderlinturm: 旧城塞の名残の塔だが、詩人のフリードリヒ・ヘルダーリンHoldelin（1770〜1843）が住んでいたことがある。 晩年に精神を病み、最後の36年間をこの塔で過ごした。 詩人のさまざまな思い出の品々が展示されている。 Bursagasse 6。 -聖ゲオルク参事全教会 Stiftskirche: ホール式のこのゴシック後期の教会は1470年に建てられたもの。 中世のステンドグラスの窓が残っている。 内陣はヴュルテンブルク公家歴代の統治者の墓所となっている。 チューピンゲン大学の創立者、エーベルハルトEberhardtの墓碑、ルートヴィヒ公爵とその夫人の、精巧な浮彫に飾られたルネサンス様式の墓石Renassance−Grabtumbenがある。ここは大学の本校舎が建つ前に講義が行われていた場所でもある。 塔上からはネッカー川、城館の建つ岩山、そして遠くにはシュヴアーベン山地を望むことができる。 Am HoIzmarkt コッタハウス＆ゲーテプラーク　Cotta Haus ＆ Goethe Plaque シラーとゲーテの作品を最初に出版したヨアン・フリードリヒ・コッタの家である。 ゲーテは1797年9月にここへ1週間ほど滞在し、ここのパブでインスピレーションを受けたといわれる。 参事会教会の西側にある。 ホーエン・テユービングン城 Schloss Hohentubingen: ローマ式凱旋門は、美しく誇らしげな雰囲気をたたえる。 11世紀にチュービンゲン伯爵によって建てられた城の土台を使ってルネサンス時代に現在の城館に建て直された。 現在は大学の研究施設や美術館として利用されている。 エジプト考古学博物館Egyptology＆Archaeology Museumもここにある。 地下室には地下牢に改造されたことがあったが、1548年に造られた巨大なワインの大樽が保存されている。 テラスから眺めるネッカー川の流れと旧市街の美しさはひときわである。 学生牢 Karzer 素行の悪い学生がここに送られた。 Munzgasse
周辺の見どころ
ホーエンツォレルン城　Burg Hohenzollern 詳しくはこちら べ一ベンハウゼン修道院 Kloster bebenhausen: チュービンゲンの北6km。 シェーンプープSchonbuchの森のなかにある、1180年創設の旧シト一派修道院。 ドイツに残るロマネスクからゴシックヘの過渡期の建物。