ガルダイア Ghardaia

概要

アルジェの南方約600km、サハラ砂漠の北部にあるムザブ谷にある町。

イバード派の拠点として知られる。イバード派はイスラム教の少数派で、北アフリカでは衰退しているが、アラビア半島南部では勢力を保ち、現在のオマーンの王家はイバード派である。

岩山に囲まれたこの一帯には元々ベルベル人が住んでいた。

10世紀にファーティマ朝によって滅ぼされたイバード派のルスタム朝の王族が、この谷にに逃れてきた。彼らはこの地に定住し、住民の教化に成功した。

周辺にはほかにも聖地ベニ・イスガンなどイバード派の町が点在し、連合を組んで宗教文化を守っている。

街並みは中世の建築様式がよく保存されていて、ムザブ谷は1982年に世界遺産に登録されている。

住民は厳格な規律を守りながら生活をしている。

ベニ・イスガンは現地ガイドの同伴が必須で、建造物以外の撮影は禁止。

ヤギの毛で作った黒と白の幾何学模様のじゅうたんはガルダイアの特産品。kj