アルジェ Algiers

アルジェフォト

概要

アルジェリアの首都。人口約260万人
地中海に面したアルジェリア領の海岸線のほぼ中央に位置し、地中海の要塞として古くから発達した都市。

紀元前1200年頃にフェニキア人の交易地となったと言われる。10世紀にはベルベル人の王朝によって現在の町の原型が築かれた。以降、様々な勢力の手が及んだもの、強力な支配には至らなかった。
しかし、16世紀初めにスペインが湾内の島に要塞を建造すると事態は急変。危機感を抱いたアルジェはオスマン・トルコに支援を求め、1518年にオスマン・トルコへの帰属を宣言した。港はオスマン艦隊の拠点となり、貿易、海賊活動も活発に行われた。

19世紀に海賊の暗躍に業を煮やした欧米諸国と対立し、英国とオランダの連合軍に艦隊は撃破された。 1830年にはフランス軍がアルジェに上陸、アルジェリア全体を占領した。
独立戦争が終結すると、各地から人々がアルジェに移り住んだ。人口は急増し、今も課題が残る都市問題を招いている。

アルジェの街はカミユの小説『異邦人』や映画『望郷』の舞台となった。
海岸近くにヨーロッパ風の市街が広がり、その背後の斜面に旧市街がある。

小路が入り組んだ街は第二次大戦後から1962年に独立するまで、地下抵抗運動者パルチザンの隠れ家となっていた。映画「アルジェの戦い」はここが舞台。
1992年に世界遺産に登録された「アルジェのカスバ」は、この旧市街全体のことを指す。

海側からは白壁の家が密集するその街並みの全容が見てとれる。
過去にさまざまな経緯で訪れた者たちの目にはどう映ったのだろうか、と感慨を抱かせる印象的な景観だ。Qkj

空港

ウアリ・ブーメディアン国際空港 Houari Boumediene Airport(ALG)

ターミナル1:アルジェリア航空以外の外国航空会社の発着

ターミナル2:アルジェリア航空の発着

ターミナル3:おもに貨物便

アルジェフォト