モンテネグロ
ウルツイニ海岸地方 Ulcinj Rivira †
- ウルツイニ海岸は旧市街がある西北の岬から東南のアルバニア国境まで、海岸線の長さは45.6kmに及ぶ。
- 海岸の大半は岩場だが、14.9kmのビーチがあり、それが大きな特色となっている。
- ウルツイニ海岸の西北部は岩場が多く、岬と岬の間に小さな砂浜や小石の浜が見られる。
- バルダノスの入江にある同名のビーチは長さ380mの小石の浜で、きわだって美しい。
周辺には有名なウルツイニのオリーブ畑が広がり、74000本ものオリーブが植えられている。
- マーラ・プラージャ(小浜)ビーチは背後に、ウルツイニの町が古代の円形劇場のようにそびえている。
- ウルツイニ海岸の東南部は平坦な遠浅の砂浜になる。
- べリカ・プラージャ(大浜)は長さ10100mもあり、薬効のある砂で知られる。ボヤナ川の分流越しに長さ2750mのアダ・ボヤナのビーチへと続く。
- ルミヤ山とスカダル湖の間の地域にゼータ王ブラディミール時代(970−1016)の教会遺跡がある。
- スラブ人王国のロメオとジュリエットといわれるブラディミールとコサラは、この教会に葬られている。
- ウルツイニはイリュリア、古代ローマ、スラブの都市で、岩礁上に築かれている。
ビザンチン帝国からドゥクリヤ、セルビア、ゼータ、そしてベネチア共和国、オスマン・トルコ帝国と、時が移るにつれて支配者が交替した。
ゼータ王はクライナを都としていたため、聖母に献じられたこの教会も「クライナの処女」教会の名で知られる。
クライナにはブラディミール王の十字架が遺されており、毎年、聖三位一体祭の日に列を組んでルミヤ山の頂に運ぶならわしがある。
- ウルツイニ近郊、シャス湖畔には、往年の都市スバチ(シャス)の遺跡がある。
中世には貨幣の鋳造所とルネサンス様式の要塞があった。
聖ヨハン・クルスティテリ(洗者聖ヨハネ)教会とフランシスコ修道会の聖マリア教会は保存がよい。
(参考資料:Montenegro Guide by Studio Strugar)