モンテネグロ
ポドゴリツァ Podgorica †
- モンテネグロ共和国の首都。
- 五つの川にまたがって発展してきた古い歴史ある町。
モラチヤ川、ゼータ川、シラリア川、ツイエブナ川、リブニッァ川。
- ローマ時代にはビルジミニウムと呼ばれていた。
12世紀にリブニツァとなり、14世紀からはポドゴリツァと呼ばれるようになった。
第二次大戦後はチトーグラードを称したが、1992年、ふたたびボドゴリツァに戻る。
- 1474年にトルコに征服され、街並みや建築はトルコ風となった。
- トルコはポドゴリツアに軍事都市の性格を与え、リブニッァ川とモラチヤ川の合流点にデペドゲン要塞を築いた。
- 第2次大戦で都市の大部分がが破壊されたため、今のポドゴリツァは、中世的な史跡・文化財はみられない。
- 旧市街地にはトルコ支配時代の面影を残して入り組んだ細い道が残っている。
これに対し新市街地は社会主義時代に建設された碁盤の目のように広い道路で整備され、そこに政府の建物などが集中して建てられている。
- 通りに名前にも「10月革命通り」「マルクス・エンゲルス通り」というようなソ連に敬意を払った名称が残されている。
空港 †
ポドゴリツァ空港 Podgorica (Golubovci) Airport(TGD)
ポドゴリツァの南12km
鉄道: †
ベオグラードとアドリア海沿岸のバルを結ぶバル鉄道の中間の駅。
- バール鉄道:
社会主義時代の偉業となっている。
険しい山岳を貫き、当時の首都ベオグラードからアドリア海に最短距離で出るために、国の総力を挙げて1951年に着工された。
総延長476kmのかなりの部分が、険しい山の中を走る。
道路さえない山岳地帯を貫く難工事には25年もの歳月をかけ、1976年にようやく完成した。そしてその15年後に、社会主義国ユーゴは崩壊してしまった。
単線であるが、急勾配を走っていくためには強力な電気機関車が必要だったため、開通した当初から電化されていた。
見どころ †
- ニコラ王宮殿
- 二つの大司教座教会
ひとつは三廊式バシリカで、もうひとつは三葉型平面図による土台を持つ教会
- モンテネグロ国立劇場
- 聖ジョルジェ(聖ゲオルギウス)教会
- ベジル橋
- 時計塔
近郊 †
- ドゥクリヤ遺跡;
モラチヤ川、ゼータ川、シラリア川が形成する台地にある。
ローマの都市ドゥクリヤは紀元1世紀にできた。
凱旋門、神殿跡、住居跡、バシリカ跡、ネクロポリス(墓地)など、古代ローマ時代の遺跡が見られる。
- メドゥン要塞
- スプージュの町
ゼータ川のほとり、トルコ時代の要塞を持つ.
- ダニロブグラード
ベロパブリチ盆地の中心都市。
近くにジドレパオニク修道院がある。
途中の丘の上にはチェリア・ピベルスカ修道院、マリニチカ・グラディナ遺跡(10世紀前半)がある。
(参考資料:Montenegro Guide by Studio Strugar)