オーストラリア/ノーザンテリトリー
カカドゥ国立公園Kakadu National Park †
ノーザンテリトリー最大の観光ポイントとなる国立公園。南北に約200km、東西に約100kmと面積は２万平方kmにおよび、日本の四国に匹敵する。
川と渓谷、巨大な岩山、湿地や熱帯雨林など大自然の中、国内屈指のワニと野鳥のスポットとなっている。数々の野生動物に加え、1600種以上の植物や280種以上の鳥類が生息する。また歴史的に貴重なアボリジニの壁画などが残される。そのためカカドゥは、自然と文化ともに保護される世界複合遺産に指定されている。
現在もこの地はアボリジニが所有し政府に貸し出されている。公園内にはアボリジニの人々がレンジャーとして働いている。映画「クロコダイル・ダンディ」のロケ地ともなった。
カカドゥの観光起点となるのは、
アーネムハイウェイとカカドゥハイウェイが交差し空港にもほど近い位置にあるジャビルー Jabiru の町。ビジターセンターがあり、カカドゥ観光の起点となる。その南にあるクーインダCooindaは有名なイエローウォーター・クルーズの発着地だ。
（見どころ） †
- マムカラ・バードサンクチュアリ Mamukala Bird Sanctuary
野鳥の大群が群れをなす、カカドゥを代表する大湿原。バードウォッチング用の小屋からはサギやカモ、ペリカンなど水鳥たちの生態を観察できる。湿原の周囲には野鳥を眺めながら散策できるハイキングコースもある。
- ウビアUbirr
アボリジニの描いた壁画＝ロックアートが数多く残っている岩場。人や動物を骨格の線画で表現するロックアート。メインギャラリーにあるＸ線画法の壁画が有名だが、古いものは推定２万年前に描かれている。全長約１kmの遊歩道に沿って見学するほか。イーストアリゲーター・リバー沿いにあるので、ガイドクルーズも運行している。展望台からは、映画『クロコダイルダンディー2』の撮影にも使用された岩などダイナミックな景観が一望できる。
- ノーランジー・ロック Nourlangie Rock
アボリジニの避難所だった岩山で、アンバンバン・ギャラリーに描かれた伝説のナマンジョクや雷の神様の壁画で知られる。岩山の上からはアーネムランド断崖を一望できる。
- ジム・ジム・フォールズ＆ツイン・フォールズ Jim Jim Falls & Twin Falls
クーインダから東に72kmに位置する落差150mの滝がジム・ジム・フォールズ。さらに10km進んだところにあるのがツイン・フォールズ。自然に囲まれた中、乾季には滝つぼで泳ぐことができる。陸路では乾季のみ４ＷＤでしかアクセスできない、雨季は道路がクローズとなるので陸路では不可だが、遊覧飛行で雄大なジムジム滝を見学できる。
- イエローウォーター・クルーズ Yellow Water Cruise
クーインダから発着しているクルーズ。野性のワニや野鳥の群れの姿、湿地帯独特の植物などを観察しながら、湿原をボートに乗ってゆっくりと進む。景観の美しさでは早朝と夕方のクルーズがおすすめ。また、雨季と乾季ではコースの出発時間や出航回数が異なる。
- ワラジャン・アボリジナル・カルチャーセンター Warradjan Aboriginal Caltural Centre
クーインダの近くにあり、カカドゥで生活するアボリジニの人々がその文化を紹介している施設。壁画などのアボリジニアートから狩猟や漁に関するものまで展示は幅広い。
