ブラジル
ベレン Belem †
- 人口約150万人、アマゾン河口に位置するブラジル北部の玄関口となっている港湾都市。
- 17世紀初頭にポルトガル人が築いた要塞が町の始まりで、旧市街には植民地時代の面影が残っている。
- 街中に樹齢100年を超えるマンゴーの大木が並ぶことから「マンゴー並木の町」とも呼ばれる。
- マンゴーの木の葉が強い日差しをさえぎってくれるのはありがたい限り。
- 町のはずれはすぐにアマゾンの密林となっている。
ベレンの郊外へ行くとモスケイロやオウテイロといった淡水海岸となっている。
- 気温と湿度は1年を通じて高い気候だが、午後は必ずといっていいほどスコールがある。夜間は涼しく過ごしやすい。kbtq
アクセス †
- 空路:
サンパウロ、リオデジャネイロから直行便がある。
マナウスからの便が最も多く便利だ。
空港 †
ベレン・バウ・ジ・カーンズ国際空港
Aeroporto Internacional Val de Cans,Belem(BEL)
市内から北へ約11km、アマゾン河口のグアジャラ湾のそば。
市内へはタクシーで約15分。
到着ロビー内でチケットを購入して利用する予約タクシーがお薦め。
見どころ †
ベレンには市内観光だけでなく、近郊のアドベンチャーツアーやエコツアーがたくさん用意されている。こまめに旅行会社の店頭を訪ねるといろいろ選択できる。
- ヴェロペーゾ市場 Ver-o-Peso:
ベレンで一番活気のある場所。その歴史はまでさかのぼります。ヴェロペーゾとは重さを見るという意味で、17世後半,代金を支払う際に計量場所で重さを量っていたことに由来している。 さまざまな種類の魚、果物、観葉植物、手作りの工芸品のほかに、ハーブティや入浴剤、香料など多くの種類の薬草も取引されている。
- カステロ要塞 Forte de Castelo:
ポルトガルのカステロ・ブランコ率いる艦隊が1616年にアマゾンを征服し、ここに英国、フランス、オランダの攻撃に備えるため要塞を建造。敷地内に当時のインディオとの出会いにはじまるベレン発祥の歴史を展示する博物館がある。
- サン・ジョゼ・リベルト宝石博物館 Museu de Gamas do Para Sao Jose Liberto:
この地域で採集された宝石や貴石、ブラジルの金輸出の50%を担うパラー州の金を使ったジュエリーが見学できる。
この建物は18世紀に修道院として建設され、1843年から2000年までは刑務所でした。
- 平和(パス)劇場 Teatro da Paz:~
ゴム景気に沸いた時代の豊かさを誇る象徴となっており、1874年に完成、ネオクラシック様式の建築は国家遺産に指定されている。内部の空間、床、壁、天井、シャンデリア、階段はヨーロッパのオペラ劇場と何らそん色のない最高の雰囲気となっている。繁栄の時代にはヨーロッパのオペラがしばしば上映されていたという。観客席は1100名収容できる。修復され、現在もオペラやコンサートが催されている。
内部の見学もできる。
- アントニオ・レモス宮殿 Palácio: Antônio Lemos
(ベレン美術館 Museu de Arte de Belém)
ドン・ペドロ二世広場にある水色の建物。19世紀後半のゴム景気の時代に建てられたネオクラシック様式の宮殿。現在はベレン市役所とベレン美術館として利用されている。
- セ教会 Igreja da Se:
イタリア人建築家のアントニオ・ランディの設計で1748年につくられた教会。
ブラジルのなかでも建築的にも宗教的にも美しい教会とされている。
- ナザレ大聖堂 Basilica de Nazare:
聖堂内にナザレ大祭(シリオデナザレ)の展示をする博物館がある。
- パラー宗教美術館 Museu de Arte Sacra do Para:
17世紀に建立されたヴィエイラ神父ゆかりのサント・アレッシャンドレ教会と18世紀に建立されたエピスコパル教会と同じ場所にある。イエズス会の遺品をはじめ約500点の展示がみられる。
近郊 †
- イコアラシ Icoaraci:
ベレンから23kmのビーチエリア。セラミックの産地。
- マラジョー島 Ilha do Marajo:
ベレンから約80km。川幅360kmにもなっているアマゾン河口付近にある、九州とほぼ同じ面積の世界最大の中洲。重要な環境保護区で野生動物の宝庫だ。
島の西部にあるカシュアナン国立森林公園ではエコツーリズムを満喫できる。
(アクセス)
ベレンからは船で3〜4時間、またはチャーター機で15分。
ベレンにはこの島へ滞在する3日間ツアーもある。
- アルゴドアウ島 Ilha do Algodoal:
車がない小さな島で、白砂ビーチや文字通り手つかずの自然が残されている。