中国/吉林省
長白山(白頭山) †
- 中国語:長白山(ちょうはくさん/チャンパイシャン/Changbaishan)
朝鮮名:白頭山(ペクトゥサン/Baekdu-san)。
- 延吉からは約110km。
- 中国・吉林省と北朝鮮・両江道の国境地帯に位置する標高2,744mの休火山。
- 標高 2,500m以上の16の峰が東西200km、南北310kmに広がる。
- 16峰のうち、7峰が北朝鮮側にある。
- 頂上には青々とした透明度の高いカルデラ湖「天池」と呼ばれる火口湖がある。
- 松花江、鴨緑江、図們江(豆満江)の三河川の源流となっている。
- 山麓は、北朝鮮側は朝鮮半島の摩天嶺山脈などの高原地帯、中国側はなだらかな傾斜が東北平原まで続く。
麓の地域では、リンゴや朝鮮人参の畑見られるが、標高が上がっていくと白樺林へ変わっていく。
- 北側には、これ以上高い山がないため、北極海から流れ込む寒気がぶつかって気候は変化が激しく、冬期の寒さは非常に厳しい。
- 朝鮮族発祥の地で、古来から人々に崇められていて、韓国、北朝鮮、中国の朝鮮民族の聖山になっている。日本での富士山のような存在である。
データ †
管轄区域;延辺朝鮮族自治州(えんぺんYanBian? / イェンビエン)
アクセス †
いずれの都市からもアクセスが良くない。
延吉や吉林から観光バスツアーに参加する方がいい。
- 空路:
長白山空港が2008年8月3日、吉林省白山市に開港。
北京、大連などからの便が就航している。
延吉空港からの便も多いが、車で約2時間、バスで3時間かかる。
- 鉄道:
最寄駅はローカル線の白河駅だが、アクセスがよくない。
- バス:
延吉から行くのが最も便利で、約3時間で二道白河の長白山山門に到着。
ここで、入場料100元、天池までのバス料金80元を払って入場。
登山ルート †
2つのルートがある。観光客は北ルートが中心になっている。
ツアーが催行されるのは6月はじめから9月中旬までだが、天候が安定しているのは7月下旬〜8月。
駐車場から天文峰2670mまで登り、天地全体を展望する。
- 北側ルート;
吉林、延吉などからニ道白河を経由する。
- 南ルート;
瀋陽、長春から白河市を経由する。
(注意事項)
天候の変化が激しいので、雨具は必携になる。
麓にも治療などの救護施設などはない。ツアーの出発地までない。
見どころ †
長白山16峰 †
白頭峰(2,749.2m)(北朝鮮:将軍峰)、
三奇峰、孤準峰、紫霞峰(2,618m)、華蓋峰、梯雲峰、玉柱峰、白雲峰、錦屏山、鉄壁峰(2,560m)、天豁峰、龍門峰、観日峰、芝盤峰(2,603m)、臥虎峰(2,566m)、冠冕峰
(おもな峰々)
- 白頭峰(将軍峰) (2,749m)
長白山の最高峰で、天池の東南に位置する。
白頭峰は北朝鮮側に位置しているため、一般人は上ることが出来ない。
この峰は氷河に削られて出来たもの。
- 白雲峰(2,691m)
中国側の最高峰で、天池の西に位置する。
丸い形をした高い山で険しい。
北は芝盤峰(鹿鳴峰)から1,260mほど離れ、南は玉柱峰と面しています。
ほかの峰々の頂上が雄姿を現わす晴れた天気の時にも、一日中、白い雲が漂っているため白雲峰と呼ばれる。
頂上は灰白色、淡黄色、乳白色の浮石で形成されている。
- 天文峰 (2,670m)
天池の水面から 476m、天池の北側で最も高い山。
1958年、この峰の北に長白山天池気象観測所が建設されて以来、天文峰と呼んでいる。
- 玉柱峰(青石峰)(2,664m)
天池の西から西北にかけ、南側の梯雲峰と隣り合う場所に位置する。
頂上には五人兄弟のように五つの峰が固まって立ち、まるで空が崩れた時には支えるかの如くに見えるため '長白の玉柱' と呼ばれる。
その五つの峰は青い岩石から成っているため、青石峰とも呼ぶ。
玉柱峰の東から流れ出る小川は、金糸のように天池へ流れ込んでおり、金線泉と呼ばれる。
- 龍門峰(遮日峰) (2,595m)
天池水面からの高さ401.7m。
天池の西北に天豁峰と乗槎河を挟みこんでいる。
北は玉壁と接し、西は観日峰と接している。
龍門峰の北に落差20mの隠流滝があり、玉壁を間に挟んで長白滝と隣り合っている。
- 芝盤峰(鹿鳴峰) (2,603m)
天池水面から頂上まで 409.1m。)
天池の西北に仙阜峰を間に置いて白雲峰と隣合う。
かつては頂上の湿地に霊芝がたくさん生えたので、芝盤峰と呼ばれるようになった。
西が高く東が低い山頂には、四つの峰が湿地の周りに一団となって集まっている。
その峰の内側は険しく、天池西北の絶壁になっています。
夏と秋には鹿の群れが多く見られ、山すそでいななく時に谷間にこだますエコーが清々しく、鹿鳴峰とも呼ばれるようになった。
頂上には火山活動によって生じた分裂口がある。
- 臥虎峰
天池の西南に位置する。
中朝両国の境界峰で、"湖の近くに虎の足跡が多く、 5里余りの傾斜地に虎の通う道がある"といわれるため、臥虎峰と呼ばれる。
臥虎峰(天池岸から峰の頂上までの距離は400m余り)は、北は梯雲峰まで 1,000mほど離れており、南は冠冕峰と隣り合っています。
- 冠冕峰 (2,525m)
天池のすぐ南側にあり、水面からの高さは 370.8m、
中朝両国の境界峰となる。
白い浮石で形成されていて、雪渓と判別しにくいところがある。
ホテル †