カナディアン・ロッキー †
ロッキー山脈国立公園として世界遺産に登録されているものには、アルバータ州側とブリティッシュ・コロンビア州側またがっている４つの国立公園と２つの州立公園がある。
（アルバータ州側）
バンフ国立公園 †
- アクセス
カルガリー空港から西に車で約２時間。 - 概要
1883年にカナダ太平洋鉄道敷設の労働者３人が温泉を発見した。鉄道の開通と温泉の発見により観光地としての将来性を見い出した政府は、温泉が発見されたサルファー・マウンテンの周辺26平方kmを保護区に指定し、許可無く開発事業を行うことを禁止。1887年カナダ初の国立公園に指定された。総面積6618平方km、南北に全長約240km。南部にあるバンフからレイク・ルイーズへ続くボウ・バレイ・パークウェイ沿いは、観光地化されたエリアで気軽に見どころへアクセスできる。一方、レイク・ルイーズから北へ延びるアイスフィールド・パークウェイ沿いは高地となり、３千メートル級の山々が連なる変化に富んだ景観が北に隣接するジャスパー国立公園へと続いて行く。
バンフタウン Banff Town †
ボウ川を挟んで南側にリゾートエリア、北側にダウンタウンエリアと明確に分けられている。メインストリートとなるバンフ通りを中心にダウンタウンにはログハウス風のホテルやレストラン、ショップが集中。このあたりは夏にはかなりの混雑となる。通りの周辺にはロッキーの自然や動物、また先住民の生活を知ることができる博物館もあり興味深い。ボウ川を越えると美しい庭園、カスケード・ガーデン Cascade Garden があり、その先の森の中にはヨーロッパの古城の雰囲気を持った豪華ホテル、フェアモント・バンフ・スプリングスが建つ。
バンフタウン〜ボウ・バレイ・パークウェイ周辺の見どころ †
- ボウ滝 Bow Falls
水流の落差は少ないが、磨り減った岩盤を落ちていく姿が美しい滝。マリリン・モンローの映画『帰らざる河』のロケ地になったことでも知られる。
- アッパーホットスプリングス Upper Hot Springs
バンフ周辺で最も熱い源泉（約47度）を持つ温泉。水着着用で入る温水プールとなっており、アロマテラピーやマッサージの設備もある。
- バーミリオン・レイク Vermilion Lakes
市街の西にある３つの湖。水質は透明度が高く、ビーバーやコヨーテなどの野生の動物も生息している。湖越しに望むマウント・ランドルが美しい。
- サルファー・マウンテン Sulphur Mountain
標高2285m。山頂には展望台があり、ゴンドラで上り眺望を楽しめる。トレイルでは野生動物を観察することができる。
- キャッスル・マウンテン Castle Mountain
山の岩肌が描く形が城のように見えることから名づけられた山。バンフからボウ・バレイ・パークウェイ Bow Valley Parkway を進み、ジョンストン渓谷を過ぎたところにある。山を見上げながら歩くことができる、7.5kmのハイキングコースもある。
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