ハンガリー

ドナウベント) Donakanyar(ドナウの曲がり角)

ドナウベントは、「ドナウの曲がり角」の意。オーストリアのウィーンからスロバキアのブラチスラバを経て西から東へ流れるドナウ川は、ブダペストの北部、丘陵に囲まれたドナウベント一帯で南へと方向を変えハンガリー国内を縦断している。自然の地形が造りだす風光明媚な景観と、文化遺産や建築物が残る個性的な町が点在することで人気の観光エリアとなっている。

現地ツアー

ブダペストからドナウベントの3ヶ所を巡る終日日帰り,の場合 約120km
ショプロン〜(ドナウベント)〜ブダペスト 片道終日コース 

エステルゴム Esztergom 人口2,8万

大聖堂はハンガリーカトリック教会の総本山として知られる。ハンガリー初代国王イシュトバーン1世がこの地で生まれ、1000年にエステルゴムの丘に王宮と大聖堂を築いた。現在も町のシンボルとなっている大聖堂は、オスマン・トルコによる破壊の後、19世紀に古典様式で再建されたもので国内最大の聖堂となっている。堂内には、1枚のキャンバス地に描かれたものとしては世界最大の祭壇画『聖母マリアの昇天』が掛けられているほか、金銀細工や織物などを展示する宝物館がある。また、バコーツ礼拝堂 Bakocz kapolna は16世紀初頭ルネサンス時代に赤大理石を用いて建設された貴重な史跡となっている。

ヴィシェグラード 城Visegrad 人口2200

部屋数350,3階建て,赤大理石の噴水に彩られた、ルネッサンス時代の王様マーチャーシュ王の大宮殿。
眺望のいい山頂までは歩くと要塞(ドナウの曲がり角が一望できる)
「高い城」という意味のヴィシェグラードは、かつてローマ教皇の使者が「この世の天国」と絶賛した美しい町。14世紀初頭に王宮 Kiralyi palota が築かれて以来約200年の間、栄華を極めた古都で、1335年にはポーランド国王など近隣諸国の代表を集めて首脳会談が開かれた。しかし18世紀初頭には、王宮は破壊され土中に埋められてしまった。1934年の発見以降、発掘と復元が進められている。現在内部が博物館となっている要塞 Fellegvar 跡からは、ドナウベントが一望できるビュースポットとなっている。また、要塞とともに建設された5層のシャラモン塔 Salamon torony 内には、王宮から発掘された「ヘラクレスの泉」などが展示されている。

センテンドレ Szentendre 人口2,1万 

ブダペストの北約19kmに位置する。ドナウの曲がり角の町、ドナウエントで一番人気のある町。7つの尖塔がある。小さな町ながら美術館が多くあり、芸術の町として人気が高い。小さな町ながら15以上の美術館がある。気軽に日帰り観光ができることもあり、毎年100万人以上が訪れている。
14〜17世紀にかけてオスマン・トルコの支配から逃れてきたセルビア人が定住した頃から発展が始まり、今も4つのセルビア教会が残っている。陶芸作家のコヴァーチ・マルギット美術館をはじめ、ハンガリー印象派のフェレンツィ、構成主義のバルチャイ・イェネー、コラージュのヴァイダ・ラヨシュなど、各作家の名前を冠した数多くの美術館が中央広場周辺に集まっている。色鮮やかな家並み、入り組んだ細い路地の散策がおすすめ。

【見どころ】