スペイン/アンダルシア
ロンダ Ronda (アンダルシア地方) †
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アルヘシラスから102km、マラガから96km、セビリャから147km
人口約36,000人
- コスタ・デル・ソルの海岸にある町からセビーリャへ向かう途中、約40kmほど,標高750mの山の中にある岩上の町。
地中海沿岸にあるグアグレビン河の浸食で削られた2つの岩山の谷間にまたがった特殊な形の町。
- 険しい岩山を結んで石の橋・ヌエボ橋 Puente Nuevo がかかっている。
下方を流れる河から約120mの高さにある。
橋が完成したのは1793年。半円状アーチの支えの上に大きなアーチが乗っている構造の古い石橋だ。
この橋から見える迫力ある景色がロンダのいちばんの見どころとされている。
下の谷底までは300mほどあり、奥底が見えないほどの深さ。そして断崖の上に白い家が並んでいるのが見える。
- ヌエボ橋を境にして、ロンダの町は旧市街と新市街に分かれている。
旧市街は海に向かって南側に広がっていて、イスラム時代には城壁に囲まれていた。
この地域には当時のアラブ風呂跡や王宮跡を利用した邸宅が多く、市街の中央には16世紀に建設された教会があり、ロンダの守護神が祀られている。
- ロングは近代闘牛発祥の地でもある。
中世の時代までは、闘牛は貴族のスポーツとされ、騎士が馬上から牛と戦うというものだったが、18世紀に、闘牛を嫌ったスペインのフェリペ5世が禁止令を出したため、その後は、牛と直接対峠して戦うスタイルの闘牛になった。
1785年に建設された闘牛場が残されている。
直径は66m、収容人数は約5000人というスペイン最古のもの。
内部には闘牛博物館が併設されていて、ロンダから生まれた伝説的な英雄ロメロやオルドニエスなどの、名闘牛士たちの写真や資料などが展示してある。
- 岩の上にあるロンダの町の荒々しい風景はまた、多くの芸術家たちを魅了してきた。
オーストリアの詩人リルケは、この街に滞在し、『スペイン三部曲』という詩を書き上げている。
アメリカの作家ヘミングウェイもこの街を愛し、闘牛場へ何度も訪れたようだ。~