セルビア

基本情報
通称セルビアは南東ヨーロッパ、バルカン半島西部の国。 首都ベオグラードは、これまでも旧ユーゴスラビア連邦および旧セルビア・モンテネグロの首都であり、セルビアはユーゴスラビア連邦の中心となる共和国であった。

国 名

セルビア共和国 SERBIA

国 土

バルカン半島の内陸国。西側でモンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、南西部のコソボでアルバニア、南部でマケドニア共和国、東部でルーマニア、ブルガリア、北部でハンガリー、クロアチアと接している。2006年6月に旧セルビア・モンテネグロから分離独立し、セルビアが内陸国となって、アドリア海への出口を失われ、唯一ドナウ川を利用して黒海へアクセスするルートだけとなった。
北部のヴォイヴォディナは第一次大戦後にオーストリア・ハンガリー帝国からセルビア王国が奪取した領土でありハンガリー系やスロバキア系などセルビア系以外の住民が多い。コソボではアルバニア人の方が多数である。
クロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナとの国境では、クロアチアやボスニアの方にセルビア人が多く住んでいたが、クロアチア国内に居住していたセルビア人は1991年〜95年に展開されたクロアチア紛争で難民と化し、当時のミロシェビッチ政権の施策でコソボへ移住させられた。こうしてコソボでの人口バランスが大きく崩れたことがコソボ紛争の引き金となった。クロアチアよりもセルビア人の人口比率が高いボスニアでは、セルビアの施策でボスニアから追放されたセルビア人を他地域に殖民することは到底不可能であった。このためボスニアではセルビア人多数の地域をスルプスカ共和国、クロアチア人・ボシュニャク人多数の地域をボスニア・ヘルツェゴビナ連邦が領有する形で民族問題に一応の決着をつけた。
1945年の共産党政権誕生にともなう行政区画改変でユーゴスラビア連邦の構成国として新たな国境線を得て以来、セルビア共和国はパンノニア平原南部のヴォイヴォディナを領有している。

面 積

88,361km²

人 口

9,400,000人

政 体

共和制で29の行政区と首都ベオグラードからなる。
国内に2つの自治州ヴォイヴォディナとコソボを抱えている。このうちコソボでは度々、自治州内の多数派であるアルバニア人が蜂起している。1999年のコソボ紛争の結果、現在セルビア共和国の行政権はコソボに対して及んでいない。

首 都

ベオグラード

民 族

セルビア人65%、コソボ自治区では90%がアルメニア人

言 語

セルビア語

宗 教

セルビア正教、イスラム教(少数)







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