オーストラリア
オーストラリアの動物; †
オーストラリアにはコアラやカンガルーなど北半球では生息していない動物が数多くいる。
太古の時代に超大陸バンゲアが、現在のユーラシア大陸と北アメリカ大陸の元になったローラシア大陸と、ゴンドワナ大陸に分離。そのゴンドワナ大陸がさらに分離したのが、現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸と言われている。そのため、オーストラリア大陸には北半球にはない生物が見られ、逆にアフリカなどとは似通った生態系が見られる。
このようにオーストラリアは独特の生態系を持つだけに、それを壊すことがないよう外国からの検疫が非常に厳しくなっていることを理解しておこう。
有袋類; †
カンガルー、 コアラ、ウォンバット、ポッサム、 タスマニアン・デビル
- カンガルー/ワラビー
カンガルーはフクロネズミ目(有袋類)カンガルー科に属する動物の総称で、大型のカンガルー属と、ワラビーと呼ばれる一群の小型のカンガルーとに分類される。
- コアラ
オーストラリア南東部に分布する。体長60〜85cm。ユーカリの葉を主食とする。鋭い爪で木の幹につかまったまま一日のほとんど(約20時間)を眠って過ごす。
日本には1984年に多摩動物公園(東京)、東山動物園(愛知)、平川動物園(鹿児島)にコアラが贈られた。
現在、ニュー・サウス・ウェールズ州(シドニーなど)では、入園者がコアラを抱くことができなくなっているので注意。クイーンズランド州(ケアンズ、ゴールドコーストなど)では抱いて記念写真を撮ることが可能。
- ウォンバット
夜行性の有袋類。野生の場合、昼間は地面に掘った穴の中で暮らしている。コアラと同様にズングリとして愛嬌がある。動きがのんびりしているため、動物園では野放しにされていることが多い。
- タスマニアデビル
タスマニア島の主に北東部に生息する夜行性の有袋類。肉食獣で、哺乳類・鳥類等、生死を問わず何でも捕食する。かつては大陸部にも生息していたが、家畜を殺すという噂が広まって駆逐されてしまった。
一般哺乳類; †
ディンゴ、 メガネーオオコウモリ
単孔類; †
カモノハシ、エキドナ
- カモノハシ
オーストラリア大陸だけに棲息する哺乳類で、卵を産む珍しい哺乳類としても知られている。黒く平らなクチバシと長い胴体に水掻きを持つ水陸両棲の哺乳類。体長は40〜60cm。
鳥 類; †
エミュー、カソワリィ、ワライカワセミ、レインボー・ロエイキート、フェアリー・ペンギン
- エミュー
ダチョウに次いで大きな「飛べない鳥」。翼が退化して巨大に成長できるようになった。時速40〜50kmで走る。
- ブラック・スワン
オーストラリアやニュージーランドでは、湖で泳いでいるのは白鳥ではなく「黒鳥」。真っ黒な体で、クチバシが赤い。
海洋哺乳類; †
イルカ、アシカアザラシ・オットセイ、クジラ
爬虫類; †
ワニ、
双翅目類; †
- ツチボタル
ニュージーランドで有名なツチボタルがクイーンズランド州、ニュー・サウス・ウェールズ州およびタスマニア州にもいる。実態はホタルとは違い、アブや蚊と同じされる。