[[ドイツ/ベルリン・ゲーテ街道・ドイツ東部]] クヴェトリンブルグ;~ *クヴェトリンブルク Quedlinburg [#i3a71c81] (ザクセン・アンハルト州)~ 人口:約2万5000人~ -巨大な岩山のふもと、ボーデ川のほとりに位置するクヴェトリンブルクは、美しい木組みの家々が並ぶ街。~ -町の中心部にあるほとんどの建物は木骨造りで、これらは、戦災を受けずに、時間をかけて補修を重ねて保存されてきたもの。~ -中世の姿をそのまま残す旧市街は、ユネスコの世界文化遺産にも指定されている。~ -円形の旧市街中心部のマルクト広場近くには、木組みの家博物館 Fachwerkmuseum Standerbau があり、各様式ごとの家のモデルが展示されている。~ -街全体を見渡すことができる城山 Schlossberg は、ドイツ初代の王であるハインリヒ1世の居城のひとつ。~ 聖セルヴァティウス教会 Stiftskirche St. Servatius の十字の形をしたバジリカも見どころの一つだ。~ -ツヴィッシェン・デン・シュテッテンZwischenden Stadtenという古い橋が旧市街と新市街Neustadtを結んでいる。~ 新市街は、土地をめぐる封建的権力闘争から農民が逃れた1200年前後、町の壁に沿って発達した。 ~ -旧市街と新市街とを45分でめぐるビンメル観光列車Bimmelbahn(4〜10月10:00〜16:00)が、城山に近いカール・リッター通りCarl-Ritter−Strasseから出ている。(1時間間隔)~ ***アクセス [#k1d8c49e] -鉄道~ ベルリン中央駅Hbfからツォー駅Zoo経由マグデブルグ中央駅Magdeburg行き普通列車で1時間25分。(1時間間隔)~ マグデブルグ中央駅でハルバーシュタットHalberstadt経由ターレThale Hbf行き普通列車に乗り換えて約1時間10分(1時間間隔)でクヴェトリンブルク Quedlinburg着。~ ベルリンから長距離の特急ICなどはマグデブルグに停車しないものが多いので、普通列車がおすすめ。~ 1日1便だけ、ベルリン東駅Ostbfからターレ行き直通があるが、早朝7:05発になる。~ ***見どころ [#s10027c6] -市庁舎~ マルクト広場Marktplatzに面して建つ。~ 1320年に建てられたもの。~ 17世紀初頭にルネサンス様式の3階建の外観が作られた。~ 正面入口は市の紋章クヴェデルという名前の小さな猟犬が飾られている。~ 市のマスコットで、侵入者から市を守っていると言われている。~ 市庁舎正面の左側にローラントRolandの彫像(1426年)がある。~ -聖ベネディクト・マルクト教会 Marktkirche St.Bonedikti~ 市庁舎の裏に建つ後期ゴシック様式の教会。~ 1901年まで町の夜警が使用していた小さな家が、塔の上にある。~ 19世紀に教会墓地の移転があったが、隣接する霊廟mausoleumは、そのまま残された。~ -クロップシュトック記念館 Klopstock Haus:~ 1724年、詩人フリードリヒ・ゴットリープ・クロップシュトックFriedrich Gottlleb Klopstockはこの家で生まれた。~ 国民的な題材を用い、古いドイツ神話に想を得た彼は、とりわけアルミニウスArminius(ローマ軍を破ったゲルマンの英雄、前17頃〜後20頃)の栄光を謳う叙事詩を書いた。~ 特に彼を有名にしたのは、メシアの生涯を語った長大な叙事詩である。~ この家の部屋を見て回ることによって、彼の生涯と作品をたどることができる。~ -ファイニンガ一美術館 Feininger Galerie :~ クロップシュトック記念館の裏。~ 入口はフィンケンハートFinkenherd 5番地A。~ 表現主義の画家ファイニンガー(1871-1956)のデッサンと水彩画の興味深いコレクション。~ -城山 Schlosseberg:~ 高さ25mの台地の上にある城は、919〜936年までのハインリヒ1世の治世に作られた。~ 今日ある16世紀のルネサンス期の城は、以前の土台の上に建っている。~ 坂道を登って広いテラスに出ると町全体を見渡すことができる。~ -城館 Schloss:~ 16世紀末から17世紀半ばにかけて建てられ、修道院として使われていた。~ 城館博物館Schlossmuseumになっていて、16世紀から17世紀のイタリアとフランドルの絵画が展示されている。~ 女子修道院長の応接室、玉座の間、君侯の間(18世紀中葉)などが見学できる。~ -聖セルヴァーティウス教会 Stiftskirche St.Servatius~ 9世紀創建のもとの教会の跡地に建つ現在のバジリカ会堂は、ラテン十字形をしており、1070年着工、1129年に献堂式が行われた。~ ドイツのロマネスク期における、最も重要な教会の一つ。~ 宝庫には、貴重な聖骨箱や初期の 聖書がある。~ 地下には3廊式の地下聖堂Kryptaがあり、、その尖塔アーチは、聖書に語られたさまざまな情景を描いたフレスコ画Gewolbefreskenに飾られている。~ また歴代女子修道院長の墓と並んで、10世紀に葬られた国王ハインリヒ一世とその妃マチルドの墓もある。~ -ミュンツエンベルク&ヴイペルティ教会 Munzenberg & Wipertikirche~ 城の西側にある丘の上に、ミュンツェンベルクと呼ばれるロマネスク様式の修道院の廃虚がある。~ 1525年の農民戦争時に略奪が行われ、後に廃墟に小さな建物が建てられた。~ そうしてできた集落には、吟遊詩人や短剣砥ぎ師、その他の行商人が住み着くようになった。~ ヴイペルティ教会の地下室は、1000年頃建設された。~ 教会自体は、1812年から修復が行われた1950年代まで、納屋として使用されていた。~ 観光案内所のツアー(5月〜10月)に参加しないと、この教会は見学できない。~ ***周辺の見どころ [#s99e68bd] -ゲルンローデ Gernrode :~ 南に7km。~ 10世紀に建てられた聖ツィリーアクス部会St.Cyriacus-Stiftsは、身廊と円柱2本、角柱1本の組み合せでできた柱列で仕切られた左石の側廊、平天井というバジリカ構造で、オットー様式の典型である。~ 12世紀の初め西側内陣が付け加えられ、地下聖堂が掘られた。~ 地下聖堂には、修道院の創建者である辺境伯ゲーロGeroの墓碑板と12世紀後半のロマネスク様式の洗礼磐がある。~ 南側廊の聖墓Heilige Grabはオットー朝彫刻。~ ~ ボーデ川ほとりの静かな古都、中世のままの雰囲気~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ----~ #comment( {[above], [nodate], [noname]} ) #menu(ドイツメニュー)