四大直轄市の一つ。重慶市に次いで人口の多い都市であるのと同時に、初めて人口がマイナス成長を記録した都市でもある。中国の重要な工業、商業、金融の中心地。中国の政治的な中心となったことはないが、かつて「上海が稼ぎ、北京が使う」といわれたように、北京を全国の政治の中心と呼ぶならば、上海は経済の中心都市だとされている。裕福な階層に属する人の割合も多く、購買力も中国トップと言ってよい。その反面、上海市及び上海市民の経済力が突出しているため、「上海だけを見ていたのでは、中国全体を理解することはできない」という側面もある。ファッションなどに関しても、上海は中国の最先端を行く街となっている。

最大の経済都市。都市部人口も最大。「上海が稼ぎ、北京が使う」ともいわれる。世界的な金融貿易センターを目指す。秋は「上海蟹」の季節。国慶節の連休は、家族や友人と上海蟹の鍋をつつき合う。

豫園。魯迅公園。旧フランス租界地区の外灘は官庁・ビジネス街。繁華街に南京路、淮海路など。現在最大の観光は、市内−浦東空港を結ぶリニアモーターカーだろう。

今日の上海は、日本でも中国を代表する都市として広く認知され、ビジネス･観光ともに最も日本人が訪れることの多い街となっている。黄浦江を挟んで東岸にそびえる東方明球テレビ塔や金茂大厦などの高層建築群と西岸の租界時代の西洋建築群は上海の過去と現在が体感でき、上海の持つ複合的な魅力を代表する場所としてよく知られている。その一方で千年の歴史を持つ龍華寺、三国時代の古刹･静安寺、ビルマ伝来の玉仏で世界的に有名な玉仏寺、江南の名園･豫園、明清の街並みを再現した老街など、伝統的な中国を味わえる場所も多い。また各地からの移民により発展した上海には、近代の著名人の足跡も多く残され、孫文･魯迅･宋慶齢･周恩来などの故居もよく保存されている。進取の気象に富む上海人は外国文化にも敏感で、上海は中国でも海外の流行がいち早く取り入れられる場所としても有名。近年では大陸的な雰囲気を持つおしゃれな街として、日本の若者にも人気が高まっている。
略称；滬 hu
面積；6300ｋ�屐　陛豕�都の約3倍）
人口； 1711万人都市部人口は約980万人

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