イタリア/ナポリ・南イタリア
アルベロベッロ Alberobello(プーリア州) †
- バーリから南へ55km
- 人口:約1万人
- 白い漆喰塗りの壁と円錐形の灰色の屋根の建物の集まってできた集落のある町。
- この独特の建物をトゥルッリ Trulli という。中近東やギリシャから伝えられたものといわれている。
- この地方で採れる石灰石を積み上げ、屋根部分は内側に円錐形に漆喰塗りをしてその上にスレート板の硬い石を積み重ねる。とんがった中心部分には魚、鳥、心臓、ギリシャ神話の神を意味する「IHS」の文字をシンボルマークにした風見をつけている。
- 教会の中に入ると涼しさを感じるように、高い円錐形の屋根に覆われて大きな空間を持つ建物は内部を冷やし、白壁と共に外の暑さを避けるためにできたもの。今もこの建物で生活が営まれていて、通りに面したところでは、観光客目当てのみやげ物店が多い。
アクセス †
- 鉄道:
ナポリからはバーリBariまたはタラント Tarantoまで行く。
タラントは靴のかかとの土踏まず部分のある駅
バーリ Bari 中央駅地下通路を通って1番線から私鉄 Sud-Est 線に乗車。
切符はホームで買って刻印してから乗り込むこと。
Sud-Est 線 Alberobello 駅からこの市民広場まではゆっくり歩いても10分ほど。
見どころ †
すべて徒歩で巡る。
アルベロベッロは中心に市民広場 Piazza del Popolo があり、外からこの町へ入って来る車はここに来る。両サイドは緩やかな坂道のある丘になっていて、トゥルッリの集落はその坂道にある。
市民広場を挟んでモンティ地区 Rione Monti とアイア・ピッコロ地区 Rione Aia Piccolaの2か所にある。それがこの町の見どころとなる。モンティ地区には約1,030のトゥルッリが存在し、約3千人が住んでいる。アイア・ピッコロ地区には多種多様な形をしたトゥルッリがあり、現在は約千人が住んでいる。このトゥルッリの家並みの道を歩いているとなんだか別世界に来てしまったような気持ちになる。