モンテネグロ
オストログ修道院 †
- ゼータ川の穏やかな流域平野に臨む懸崖の中腹に岩をえぐるようにはめ込まれた白亜の修道院。
- 17世紀前半の創建。
- モンテネグロ最大の巡礼地となっていて参詣人が多い。
- 上院と下院がある。
- 懸崖中腹の修道院上院はその荘厳さを湛えた姿から「天上の宮」と呼ばれており、中には教会が二つある。
- 聖十字架教会(1665年)
標高800mほどの地点の岩壁に建つ洞窟教会。
内部の壁画は1666−67年に描かれたフレスコ画。狭い歪な壁面に合わせて巧みに描かれている。
装飾は著名な画工ラドウルが手がけたもの。
- 生神女進堂(聖母神殿奉献)教会(1774年)
生神女進堂教会には、奇蹟者聖ワシリエ・オストロシキーの聖骨が安置されている。
ヨバノピッチ家出自の聖ワシリエは1671年に没したが、遺体は没後7年目に完全な形で発見され、聖棺に納められた。
生神女進堂教会の壁画は18世紀前半のもので、乾いた漆喰にセッコという技法で描かれている。
- 下院は内部に1824年建立の聖三位一体教会が鎮座する。
(参考資料:Montenegro Guide by Studio Strugar)