ドイツ/ローテンブルグ・ロマンチック街道
ヴュルツブルク Wurzburg †
(バイエルン州)
人口:約140000人
- フランクフルトの東南約130km。マイン河畔のぶどう畑に囲まれた町。
- ロマンチック街道の起点ビュルツブルクは、ぶどう畑の山あいを流れるマイン川沿いの静かな大学街。
- マイン河畔の小高い山の上にマリーエンベルク司教館城塞があり、城の下のマイン川には、聖人像で飾られた旧マイン橋がかかっている。
- 対岸に1650年から1750年にかけて街が形づくられた。
- この大学街の若さと領主司教の歴史、それにワイン産地独特の陽気さがミックスされたバロックの明るい古都だ。
- ヴュルツブルク大学からは5人ものノーベル賞受賞者が出ていて、その中の一人は放射線を発見したレントゲンだ。
- また、日本に近代医学を伝えたシーボルトはこの地で生まれた。
シーボルト博物館では、彼が日本から持ち帰った品ものなどが数多く展示されている。
- マイン川の丘陵を中心に広く栽培されているフランケンワインの葡萄畑。
独特の丸くて平たいビンに詰められたフランケンワインの醸造所が周辺の村々に点在し、ヴュルツブルクがその集散地となっている。
- 市内には醸造所が直営するワインレストランがあちこちにあり、市民の憩いの場所ともなっている。
- 名前に「シュピタール」と付く店は、ワインの利潤を福祉活動に利用されるという中世からの伝統を受け継いでいる店だ。
アクセス †
- 鉄道
フランクフルト中央駅Frankhurt a/M Hbf.から近距離普通快速列車で1時間50分。1時間間隔。
長距離の特急ICEなら1時間15分。1時間間隔。
フランクフルト空港駅Frankhurt a/M Flughafenからの直通は特急ICEだけになり、普通快速を利用する場合には中央駅で乗換える。
ツアー †
- リバークルーズ
マイン川の観光船は2時間コースで、午前発と夕刻発がある。
ファルケンハウスから出発する。
- ワイナリー巡り
例年4月中旬〜10月まで催行されている。
ワイン蔵を巡るツアーで、何種類か試飲できる。
現地の旅行大r店やホテルで問い合わせるといい。
見どころ †
- レジデンツ Residenz
天才建築家とよばれたバルタザール・ノイマンが18世紀領主司教のために建てた宮殿で、バロック様式建築の傑作のひとつとされている。
階段の広間 Treppenhaus 、白の間 Weisser Saal 、皇帝の間 Kaisersaal 、ティエポロの手になる「天井フレスコ画」などが有名。
宮殿は1982年にユネスコ世界文化遺産に登録されている。
宮殿の南翼には、荘厳なホーフ教会Hotkirche(宮殿付属教会)とマルティン・フォン・ヴァーグナー美術館Martin von Wagner Museum:がある。
ホーフ庭園 Hofgarten も美しい。ここからレジデンツの幅167mの正面全体が見渡せる。
- アルテ・マイン橋 AlteMainbrucke?:
1473年から1543年にかけて建造された橋.
バロック時代に砂岩製の巨大な聖人像12体が設置された。
- マリエンベルク要塞 Festung Marienberg
要塞は13-18世紀まで領主司教の居城であった。
12世紀に架けられた旧マイン橋 Alte Main-brucke の上から、あるいはたもとから見る要塞は絵になる。
聖人の石像が置かれたのは18世紀。巨大な要塞建物にはルネサンスからバロックまでさまざまな様式が見られ、テラスからの眺望は気持ちよい。
城内には706年のマリア礼拝堂や、かつての武器倉庫にフランケンの貴重な美術品が展示されているマイン・フランケン博物館 Mainfrankisches Museum などがある。
ティルマン・リーメンシュナイダーの『アダムとイブ』は世界的に知られる彫刻作品である。また、当時の領主司教が生活していた部屋も、その宝物とともに見学ができる。
- ノイミュンスター(新大聖堂)Neumunster:
正面ファサードはバロック様式。
が市をキリスト教に改宗させた使徒たちが、悲運の殉教を遂げた場所に立っている。
バロック様式の会堂には、高祭壇に3人の殉教者たちの胸像が飾られ、地下墓地には聖キリアンSt Kilianの墓がある。
北の出口には、1231年に死んだ中世の恋愛詩人ヴアルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデWalther von der Vogelweideの墓がある、
聖堂の北側に隣接してルーザムの小庭園Lusamgartkeinがある。
- 聖母マリア礼拝堂 Marienkapelle:
繊細で優雅なゴシック様式のホール式教会で、14世紀から15世紀にかけて、ヴュルツブルクの町人たちによって建立されたもの。
- 聖ブルカート教会 St.Burkald:
ロマネスクとゴシックの両様式の要素をあわせ持つ教会.
- ケッベレ Kappele:
記念碑的な十字架の道の頂上という絶好の位置にある聖域。
風変わりな球根状の円屋根をいくつも持つこの巡礼の聖地には、マテーウス・ギュンターのフレスコ画とヨハン・ミヒヤエル・フォイヒトマイヤーによるロココ様式のスタッコ装飾で飾られた中央礼拝堂Gnadenkapelleがある。
テラスからは、ヴュルツブルクとマイン川の展望を楽しむことができる。
- 市庁舎 Rathaus:
13世紀に遡ることができるこの建物は、当初、司教公爵たちの住居だった。
彩色されたファサwドは16世紀のもの。
美しい中庭がある。
市庁舎の前には四筒泉水Vierrohrenbrunnen(1765年)という名の泉水がある
- 聖キーリアーン大聖堂 Dom:
1945年に再建された円柱と四つの塔を持つバシリカ聖堂.
11世紀から13世紀にかけて建造された当初の外観を保っている。