[[スペイン/地中海沿岸、カタルーニャ、バレンシア地方]] *バレンシア Valencia (バレンシア地方州都) [#h3ed85f8] マドリッドから352km、アリカンテから160km、バルセロナから350km~ 人口:約80万人~ -温暖な気候で、オレンジやパエリャの本場。~ -古くから商工業が発達し、地中海沿岸地方の経済発展に貢献した。~ -スペイン第3の都市だが、マドリッド、バルセロナほど複雑な構造ではない。~ -カテドラルのある旧市街を新市街が取り囲んだ典型的なスタイルで、見どころも旧市街にコンパクトにまとまっている。~ -3月に行われるサン・ホセの火祭りはスペイン3大祭りの一つ。~ ***アクセス [#e95daca8] -空路:~ EU各主要都市から1日3〜4便運行。国内線は、マドリッド、バルセロナ、パルマデマヨルカ、イビサとの間に頻繁に運行されている。~ -鉄道:~ バルセロナから2〜2時間半、ほぼ1時間ごとに運行。~ マドリッドからは特急で2時間半、ほぼ1時間おきに運行。~ ***空港: [#pa3281fe] -バレンシア空港(VLC) ~ 市の西10km、市内からは鉄道(Calle Jativa駅)から30分、バスは35分~ ***見どころ [#w6d384e9] -カテドラル Catedral ~ 13〜14世紀に建立の大聖堂。隣接する八角形のミゲレテの塔 Torre del Miguelete は高さ70mあり、上に上がるとバレンシア市内が一望できる。~ -ラ・ロンハ(商品取引所)La Lonja (世界遺産) ペレ・コンプテによる15世紀後半に建造のゴシック様式の交易所。当時富裕な絹織物商人たちの要請で他の都市国家同様のものが作り上げられ、主に絹製品の取引が行われた。~ 現在は展覧会の会場などに使われている。また、日曜日には切手やコインの市が開かれる。~ -国立陶芸博物館 Museu Nacional de Ceramica ~ バレンシア地方は陶器の生産でもよく知られている。バレンシアの3大陶器であるバテルナ、マニセス、アルコラのほか、トレド、セビーリャなどスペイン各地の珍しいものを見ることができる。~ -火祭り博物館 Museu Faller ~ 毎年3月12〜19日に行われる火祭りに飾られる人形が、20日深夜にいっせいに焼かれてしまうが、市民の投票で一番人気のあった人形だけはこの博物館に殿堂入りする。~ 1930年のものから展示してあり、時代の変遷が分かる。~ -中央市場 Mercado Central ~ ラ・ロンハの向かい側にある。1928年に建造されたもので、鉄とガラスでできたモデルニスモの巨大な建物。千軒以上の店が入っていて、生鮮食料品のほか日用雑貨やみやげ物も売られている。~ ***郊外 [#jcbabe6b] -デニア;~ バレンシアの南。ギリシャ時代から植民地として栄えた港町。~ ***サン・ホセの火祭り/ファーリャ [#j5119add] 開催日:毎年3月12日〜19日 -春まだ浅い肌寒い時期であるが、スペインの祭りシーズンの始まりであり、闘牛もここから始まる。街中に飾られた張り子の人形を最終日にいっせいに燃やすので「火祭り」と呼ばれる。 -各町内会がテーマを持った高さ5メートル近い巨大な人形と小さな人形群を作成し、辻々に展示する。社会情勢を風刺したものや伝説を元にしたものなど様々だが、日本人には見た目が少しグロテスクであまりかわいいという感じではない。それらとは別に庁舎前の広場にはさらに巨大な人形が設置される。 -最終日の夜12時に第1位となった小さい方の人形(博物館に保管される)以外は、その場で火をつけられる。建物に囲まれたかなり狭いところもあるので心配になるが、そこは石造りの強み、消防団が周りの建物にも水をかけて冷やすので大丈夫。また、途中で人形が崩れないようにうまく火をコントロールする。そして祭りのフィナーレ、午前1時には庁舎前の巨大人形に火がつけられる。 -期間中はパレードなどのイベントが行われ、伝統衣装に身を包んだ女性たちの姿が見られる。広場では無数の爆竹をつなげた「作品」が披露され、子供たちも街のあちこちで爆竹を鳴らしている。花火大会も開かれるが、日本の花火が強弱をつけたまとまりがあるのに比べ、現地ではひたすら打ち上げまくり、最後の方などヤケクソ気味に感じられるあたりがスペインらしい。 -各地区の人形は期間中いつでも見物できるが、やはり最終日の人形が燃やされる日に行きたい。TA~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ----~ #comment( {[above], [nodate], [noname]} ) #menu(スペインメニュー)