グラーツ・クラーゲンフルト
マリア・ザール Maria Saal †
人口:約3500
標高504m
- クラーゲンフルトKlagenfurtの北7km
- 巡礼教会のある町。
- 教会が記録されているのは8世紀の半ばからで、ケルンテン州では最も古い教会である。
- かってのローマの町ヴィルヌムに最も近いモニュメント。
- ローマの遺跡は、クラーゲンフルトとザンクト・ファイトの間のツォルフェルト平原のあちこちに見られるが、この教会は、9世紀にはカランタニアと呼ばれていたこの地方では、蛮族の侵入の後、キリスト教再教化の中心であった。
- この地方をキリスト教化するのに活躍したのはザルツブルク、ヴィルジルの司教から派遣された聖モデストSt.Modesteである。
アクセス †
クラーゲンフルトKlagenfurtに滞在して、周辺の観光スポット、マリア・ザール、ホーホオスターヴイツツ城を巡るといい。
- 空路
ウイーンからクラーゲンフルトまで国内線で約1時間。
ドイツの主要空港からの国際線もあるが、季節や曜日によって運行便数などがかなり異なる。
- 鉄道
クラーゲンフルトまでは、ウイーン南駅Wien Sudbahnhofから特急OECで約3時間50分。2時間ごと。
マリア・ザールまではバス。
巡礼教会 †
- 火山岩を使った2本の塔をもつ教会。
- 現在のゴシック式の建物は防壁に囲まれているが、昔はさらに中庭まで囲われていたとされ、17世紀に至るまで、このツォルフェルト平原がいかにトルコの大群に脅かされていたかを物語っている。
- この教会は15世紀半ば、一気に建設された。
教会の周囲の建物のなかでは、特に二層の回廊をめぐらせた8角形の納骨堂Karnerが見どころ。
もともとはロマネスク様式であったが、15世紀になって聖墳墓教団によりイエルサレムの聖墓を模したものへと変えられた。
回廊はこのときに作られたものである。
- ローマ時代に遡る浅浮彫のなかには、ヘクトールの死体をひきずるアキレスの勝利の図や、ロ一マの郵便馬車Romischer Postwagenを描いた断片などもみられる。
- 教会の鐘のなかでマリーア・ザーレリンMariia Saalerinと呼ばれているものは、重量6600kg、1687年、捕獲したトルコ軍の大砲のブロンズを使って鋳造されたものである。
- 礼拝堂には、アーンドルフの祭壇飾りArndolfer Altar(1520年頃)があり、聖母マリア戴冠が描かれている。
- 主祭壇上の聖母像Gnadenbikd(1425年)のマリアは、穏やかで、眠たげにさえみえるが、巡礼者はこの像に祈りを捧げるのである。
その他の見どころ~ †
- ケルンテン野外博物館 Karntner Fleilictmuseum :
町の中心部から北へ300m。
1972年オープン,約4haにおよぶ敷地に地元の建物30棟あまりを集めた博物館。