クロアチア

旅行事情

気 候

ベストシーズンは4〜6月、9〜11月。ただし、天候は不安定で曇天も多い。晴天の続くのは7月。
アドリア海沿岸の地中海性気候では、夏は暑く乾燥し、朝晩は涼しい。日中は半袖、朝夕はカーディガン持参というところ。冬は穏やかで最低気温が5度くらいまでで湿度がある
内陸部の大陸性気候部分は穏やかな大陸性気候だが、冬は寒冷で多湿がある。プラという北風が気温を急激に下げることがある。~. 山岳部;夏は爽やか、冬は厳しく、多雪
気温差は5度以上違うが、中欧各国ほどの厳しい寒さはない。アドリア海沿岸でも冬も東京の気候程度。

アドリア海の気候

穏やかで健康的な気候のせいで、クロアチアの沿岸部は定住または休暇滞在するのに適している。その細長い海岸部と島々は、冬は穏やかで雨がいくらか降り夏は乾燥して暑く日照が多いという地中海性気候であり、一方、内陸部では寒い冬と暑い夏の亜地中海性気候が特徴である。
シペニク以北では、1月の平均気温が摂氏4−6度、以南ではそれ以上になる。7月のクロアチア沿岸部の平均気温は摂氏22.8−25.9度である。気温は日中ゆるやかに変わり、年間日照時間が2,500時間にもおよぶので、人間の身体には良い影響がもたらされる。最も日照時間の長い地域が中部2,700時間、特にフヴァル島は最長で2,715時間である。
中世の作家フスコが簡潔に書いているが“ここでは年中が春と夏である”。  沿岸部では、雨の降るのが北部で10−11月、南部では11−12月、乾燥期が7−8月である。土壌がもし石灰カルストのような多孔質でなく、かつ年間均一に雨が降るならば、降水量は十分である。雪はばとんど降らず、たとえ降っても1−2日で消えてしまう。
 アドリア海の海流は、航海にとり大きな問題はない。潮の干満差も僅かであり、南部で15−20cmと最小、北部の街ロヴィこで50cmと最大になる。風向きを見ると、ブーラ・ユーゴ・マエストラルの3種がある。プーラは北西の風で、夏よりも冬に吹く突風であり、時には風速120km/hを越すことがある。高波は2.5mにもなるが、しばしば快晴を伴う。プーラは沿岸部全域にわたり荒々しく吹く強風だが、とりわけセーニ地域のプーラは特別である。それは、剥き出しの岩肌の険しい山々で仕切られたヴュレビト海峡のもたらすものである。ユーゴは温かく湿った南西風で、風速は一定、多少高めの波をおこす。
マエストラルは人気者である。暖かい季節に海から陸地に向かって毎日そよそよと吹く風で、夏には暑気を和らげてくれる。