フランス
(現地滞在・生活事情):
ルール・常識・習慣・マナー; †
- ニセモノを持込むと没収・罰金、ときには拘禁
フランスは世界に名だたる有名ブランドの多い国で、諸外国の贋造品を厳しく罰する法律がある。
それを所有しているだけで罪になるから旅行者と言えども注意しなくてはならない。
本人が知らずに持っていたものが一流ブランドのニセモノでも、見つかるとその場で現物を没収され、罰金が科せられる。また故意または大量に持込もうとすればその場で拘禁され、一定期間投獄の身になる。
イタリアの観光地の露店で格安のフランス一流ブランドのニセモノが出回っていて、購入した旅行者がそのあとパリに入国しようとして見つかり、多額の罰金を科せらたなどということのしばしば起きている。
ニセモノと承知で買って久しく持っていたバックでも、それが贋造と分かれば没収されてしまう。
東南アジアあたりで格安物を買った人は呉々もご注意あれ。
- 年齢制限
17歳未満の飲酒と喫煙は禁じられている。
- 喫煙・禁煙;
2008年1月1日から、公共の閉じられた空間(駅、学校、職場など)、カフェ、レストラン、バー、ディスコ、カジノでの喫煙が禁止になっている。違反者には旅行者でもE68の罰金が科せられる。
公共の閉じられた空間:企業、学校、官公庁、商店及び百貨店、ショッピングセンター、病院、スポーツ施設、医療施設、教育施設、劇場、駅、空港、公共交通機関(鉄道、バス、船舶、航空機)など。
タバコを売るバー、レストラン、ディスコなども喫煙はできない。
これらの施設では、排煙装置を付け、他からきちんと遮断された空間においては喫煙が許可されるが、そこで従業員がサービスすることは許されない。
カフェ、レストランのテラス席では喫煙ができる。
- アルコール
歩行者であっても、公共の場で泥酔状態でいることは法令により禁じられている。
スポーツを行う施設(スタジアムなど)にアルコール飲料を持ち込むことも禁じられている。
- 麻薬
一切の麻薬はフランスへの持ち込みが厳しく禁じられている。
周辺国の中には一定条件のもとでは合法的な国もあるため、国境近くや高速道路の料金所などで常時検問が行われている。
- ストライキ
フランスでは、銀行や郵便局、美術館やメトロなどあらゆる機関で頻繁にストライキが起こる。んどの場合予告してくれるので、ストライキを意味する「greve グレーヴ」という単語を、現地のニュースや新聞などでこまめにチェックしておこう。
物価目安; †
- 食品 バター (250g) 1.15 ユーロ より
カマンベールチーズ (250g) 1.73 ユーロ より
牛乳(1リットル) 0.80 ユーロ より
コーヒー豆(250g) 0.95 ユーロ より
紅茶 (25パック) 1.04 ユーロ より
チョコレート (100g) 1.73 ユーロ より
サラダ油 (1リットル) 0.99 ユーロ より
スパゲッティ(500g) 0.68 ユーロ より
米 (1kg) 0.59 ユーロ より
砂糖 (1kg) 1.40 ユーロ より
卵(6個) 1.26 ユーロ より
リンゴ (1kg) 2.30 ユーロ より
オレンジ (1kg) 1.90 ユーロ より
ジャガイモ (1kg) 0.85 ユーロ より
トマト (1kg) 2.60 ユーロ より
ビール (330ml x 6本) 2.80 ユーロ より
コーラ (1.5リットル) 1.28 ユーロ より
ミネラルウォーター (1.5リットル) 0.18 ユーロ より
オレンジジュース (1リットル) 0.52 ユーロ より
ワイン (750ml) 1.50 ユーロ より
フランスパン 0.80 ユーロ より
- 日用品 歯磨き粉 1.70 ユーロ より
石鹸 0.72 ユーロ より
シャンプー 2.19 ユーロ より
使い捨て剃刀(10枚) 1.74 ユーロ より
おむつ(28枚) 4.99 ユーロ より
- カフェで コーヒー 2.00 ユーロ より
カフェ・オ・レ 3.00 ユーロ より
ビール 3.50 ユーロ より
ミネラルウォーター 半ボトル 3.00 ユーロ より
ハムサンド 3.70 ユーロ より
カフェでとる食事 10.50 ユーロ より
(観光局資料より)
(2008年からのオイル高騰に伴う諸初物価への影響でさらに高騰をしている)
現地の日本語情報誌 †
パリ市内の日本レストランには常時日本語の情報誌が置いてある。(無料)
いずれの情報誌もホームページで検索できる。
日本語が通じる各種サービス;
パリを中心にいろいろなサービス部門の仕事などをお手伝いしてくれる商売がある。
ビジネスアワー †
- 銀行;月〜金曜9:30〜15:30、土・日曜、祝日は休み
- 商店;
10:00〜19:00頃。日曜はほとんどの店が休み。
8月は長期間休業している店もある。(観光地では遅くまで営業している)
- デパート:
9:30〜19:00頃、日曜・祝日は休み
12月は週末も営業している。閉店も1〜2時間遅い。
- 美術館・博物館:
9:30〜17:30前後。月曜または火曜日を休館日にしている。
美術館によっては水曜または木曜日を遅くまで開館しているところもある。
- レストラン:昼12:00〜14:30、夜19:00〜22:30頃
郵便 †
郵便料金(2008年3月1日から)
- フランス国内
重量 | 普通 | エコノミー |
20g: | 0.55 | 0.50 |
50g: | 0.88, | 0.72 |
100g: | 1.33, | 0.87 |
250g: | 2.18, | 1.64 |
500g: | 2.97 | - |
1000g: | 3.85 | - |
2000g: | 5.07 | - |
3000g: | 5.93 | - |
- 国際郵便料金
Zone-1(EU+スイス) Zone-2(アフリカ・北南アメリカ、アジア)
重量 | (Zone-1)普通 | エコノミー | | (Zone-2)普通 | エコノミー |
20g: | 0.65 | - - | | 0.85 | -- |
50g: | 1.25 | - - | | 1.70 | -- |
100g: | 1.50, | 1.35 | | 2.30 | 1.70 |
250g: | 4.00 | 2.80 | | 5.50 | 3.00 |
500g: | 6.00 | 3.90 | | 7.20 | 4.30 |
1000g: | 8.50 | 5.50 | | 10.50 | 6.80 |
1500g | 11.00 | 7.00 | | 14.00 | 10.40 |
2000g: | 12.30 | 8.50 | | 16.50 | 12.50 |
3000g: | - - | - - | | 27.00 | 21.00 |
料金はPriorite(普通)とEcopli(エコノミー)
国際郵便問合せ:0810- 821 821
http://www.laposte.fr/courrierinternational
Enveloppe lnternationale(国際封筒)20gまで0.98(10部9.40)
国内書留Lettre Recommandee:+4
移転先転送Reexpedition;(6ヵ月):国内22,国外55
チップ; †
現在、チップは基本的に必要ではないが、
習慣として、心地よいサービスを受けたときや、特別なことを頼んだときには日本円の100〜200円相当を現地通貨のユーロで渡している。
- レストラン:
勘定の端数の釣り銭位は皿に置いていく。
高級レストランでは食事代の5〜10%が目安。
- ホテル:
特別なことを頼んだ場合、1回につきE1〜2程度。部屋のベッドメイクにも同じ程度が望ましい。
- タクシー:
料金の5〜10%くらいの額。
- トイレ:
掃除の係員がお皿を前に置いて座っていたら、E0.50程度。金額が決まっている場合もある。
- 劇場などの案内係:
座席案内サービスにE0.50〜1程度。
オペラ劇場の場合は不要。
フランスの水 †
以下の3種類に分けられる
オー・ミネラル eau minérale 源泉から取り、人工処理はなし。政府認定。
オー・ド・スルス eau de source 湧き水。ミネラル分が少ない。
オー・ド・オーディネール eau de ordinaire 水道水。
水道水は飲めるが硬水なので、市民も旅行者もほとんどミネラルウォーター(eau minerale /オー・ミネラル)を飲用している。
炭酸入りと炭酸無し の2種類がある。
フランスで全国的に飲まれている銘柄(硬度100以下は軟水)
- 無炭酸(non gazeuse ノン・ガズーズまたはeau plate オー・プラット):
日本でもよく知られている銘柄が多い。
エビアンEvian(Ph;7 硬度;297.5)
ヴィッテルVittel( Ph;7.5 硬度;307.1)
ヴォルビック Volvic(Ph;7 硬度;50)
日本の水はPh6〜9。低いと酸性。
その他ミネラル分が非常に高いコントレックスContrexなどもスーパーでは売られている。
- 炭酸入り(gazeuseガズーズ):
炭酸入りにはガスの強弱2種類がある。
強いもの:ペリエPerrier (食後やカフェで飲まれる)
弱い者:バドワBadoit(食事のときにはこちらが飲まれている)。
トイレ事情; †
欧米人はタンクが大きいので日本人ほどたびたびトイレへ行かない。混乗の長距離バスや定期観光に乗っているとよくわかる。そんな時は水分をあまり摂取しないことだ。
公衆のトイレもあまり多くない。多くはカフェに入って地下などにあるトイレを利用する。おばさんがいたらさらに50セントくらい。
一部の公共の広場にはコインで使うトイレがある。中に水を出す蛇口がない。トイレを出てドアを閉めると床ごとそっくり洗い流してくれるシステムになっている。
税金; †
一般の商店では商品に価格に税金が含まれている。
外国人旅行者がひとつの店でE175.01以上の買い物をする場合、その商品を使用せずにEU圏外に持ち出すことが条件に、12%の免税が適用される。免税できる店(入口にDetaxeと表示している)では、パスポートを提示して免税手続きの申請をする。
治安状況; †
- 世界一観光客の多い都市は旅行者を狙った犯罪も世界一多い。
- スペインのようにナイフで切りつけて危害を加えることは少ないが、脅迫、スリ、ひったくり、偽警官などの詐欺行為はいたるところで被害に遭う危険が潜んでいる。
- 被害に遭ってからの対処を迅速にするために、パスポートやクレジットカード裏表のコピーをトランクの中などに入れておくといい。財布の中に入れておいても意味がない。一緒に盗られるリスクがある。
- 被害にあったら:
- クレジットカード:
カード会社の直通番号がカードの裏面に記載されている。現地の電話が通じなければ日本へ国際電話して失効してもらう。
- パスポート:
紛失したら国外に出られない。
大使館領事部または近くの領事館へ出頭して帰国のための渡航承認書の発行をしてもらう。パスポートの再発給は数日かかるが、渡航承認書はすぐに発行してくれる。
パスポートの紛失・盗難のときの手続?
祝祭日: †
1月1日 | 元日 |
3月下旬〜4月 | 復活祭 |
3月下旬〜4月 | 復活祭翌日の月曜日 |
5月1日 | メーデー |
5月 | キリスト昇天祭 |
5月8日 | 第2次世界大戦終戦記念日 |
5月 | 聖霊降臨祭 |
5月〜6月上旬 | 聖霊降臨祭の翌月曜日 |
7月14日 | 革命記念日 |
8月15日 | 聖母被昇天祭 |
11月1日 | 諸聖人の祝日 |
11月11日 | 第1次世界大戦休戦記念日 |
12月25日 | クリスマス |
「聖霊降臨祭の翌月曜日」法定休日ではないが、祝日として休業するところもある。