イタリア/湖水地方
コモ/コモ湖 Como(ロンバルディア州 州都) †
- ミラノの北50km、
- 人口:約9万人
- スイスに国境を接したアルプスに南麓に位置するところに散らばる湖の中で大きい3つの湖のなかで東側にあるのがコモ湖で、「人」という文字のような形をしている。その長さは46kmもある。まわりを切り立った高い山に囲まれていて、幅はそれほど広くない。一番広いところで4.4kmだが、ここはヨーロッパの湖の中でも一番の深さとされ、水深は最大で410mある。
- 風光明媚な地は古くから各国の王家、富豪、芸術家の避暑地として瀟洒な別荘が建てられている。現在はホテルとして一般に開放されているところもあり、一番有名なのがエステ家の館ヴィラ・デステ Villa d'Este である。
- コモはイタリアの中でも早くから産業化が進んだ地方で、特にシルク製品、手工芸品、家具などの産業が盛んである。イタリアをはじめヨーロッパの有名ブランドのスカーフやネクタイは大部分このコモで生産されていて、ヨーロッパ各国や日本から多くの業者が買い付けに来る。
アクセス †
- 鉄道:ミラノ中央駅からコモ中央駅へ30〜60分。ミラノ・ノルド駅から私鉄ノルド線でコモ湖畔駅(街の中心)へ約60分。
湖上遊覧 †
南端コモから北端コーリコ Colico までの水中翼船と遊覧船がある。
中世の湖上やヴィラを眺めながら小さな町に立ち寄る船は2時間30分。
ノンストップの直行は40分で、主に休日に運行される。
見どころ †
- ブルナーテ山 Brunate
標高716mの山頂からはすばらしい展望が広がる。頂上へはケーブルカーで行くことができる。所要5分、30分おきに運行。
- ドゥオモ Duomo
ゴシックとルネッサンス様式の融合で、ファサードに施された彫刻が美しい。上部にはフィリッポ・ユヴァッラ設計のキューポラがある。中央扉の両脇には、コモ出身の古代ローマ時代の著述家である大・小プリニウスの像が置かれている。
- ヴィラ・オルモ Villa Olmo
18世紀末にシモーネ・カントーニによって建てられた豪華な別荘。現在は市の所有で、イベントスペースとして使われている。
- ヴォルタ博物館;
電池の発明者アレキサンドロ・ヴォルタの故郷。ボルトVは発明者の名にちなんでついた。
- ヴァッテーナの滝
湖畔の町 †
- ヴィラ・カルロッタ
銀行家トレメッツォの別荘だったところが彫刻コレクションになっている。
著名なホテル †
- ヴィラ・デステ Villa d'Este
湖を眼下に整然とした美しい庭園を持ち、まさに優雅な避暑地のイメージを漂わせている。ピークシーズンの前後の空いている時期をねらって、この最高級ホテル宿泊を目玉にしたツアーも売り出されている。