(アイスフィールド・パークウエイ)
レイク・ルイーズからジャスパーを結ぶ93号線は、全長約230kmの観光ハイウェイとなっている。カナディアン・ロッキーの中心となるバンフ国立公園とジャスパー国立公園を縦貫する。道沿いには、3千メートル級のロッキーの雄大な山々が連なり、数々の美しい湖、コロンビア大氷原などビューポイントが数多く点在する。
色鮮やかなターコイズブルーの湖水を持つ氷河湖。クロウフット氷河の南にある。
ヘクターレイクの北、カラスの足の形に似ていることから名付けられた氷河。山の斜面の岩肌に3本の氷河が延びていたが、そのうち1本が消滅し現在は2本指の形になっている。
眼前に広がる湖水に険しいクロウフット山の姿を映し出す美しい湖。氷河の雪解け水がせき止められてできた氷河湖のひとつ。湖畔にはハイキングコースも整備され、1920年代に建てられた赤屋根のロッジや湖を眺めながら食事ができるレストランもある。
標高2070m、アイスフィールド・パークウェイの最高地点。ペイトレイクを見下ろす展望台がある。周囲には高山植物が自生している。夏でも肌寒い場合があるので注意。
春に深緑、夏は群青、秋にトルコブルー、と季節によって微妙に変化することで知られる湖。一日の時間帯によっても変化を見ることができる。ボウ峠の展望台から壮大な景観を楽しめる。
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まさに「すすり泣き」と呼ばれるように、氷河の解けた水が数多くの細い筋となって、切り立った巨大な岸壁から流れ落ちる様子が壮観だ。
レイク・ルイーズからの観光ハイウェイが、ジャスパー国立公園への入口となる峠。
アイスフィールド・パークウェイの中央に位置する観光ハイライト。総面積325平方kmもの巨大な氷原は、北極圏を除けば北半球最大。氷河時代の一時期は、さらにカルガリーまで広がっていたとされる。雪上車(スノーコーチ)に乗って氷河の上まで進み、実際に歩くことができるのはアサバスカ氷河。
大氷原を中心に流れ出す氷河は、およそ6つに大別される(スタットフィールド氷河、ドーム氷河、コロンビア氷河、キャッスルガード氷河、サスカチュワン氷河、アサバスカ氷河)。
大氷原から流れ出す氷河の中で3番目に大きなもので、実際に雪上車で訪れるのはこの氷河となる。全長約6kmで、総面積は約6平方kmだが、地球温暖化の影響を受け、年々後退しているといわれる。アイスフィールド・パークウェイからは、シャトルバスでスノーコーチ乗り場まで移動する。
サンワプタ川とアサバスカ川が合流し水量を増した流れは、およそ30km進んだ地点でアサバスカ滝となって豪快に流れ落ちる。長い年月をかけて硬い岩盤を削って流れる水の力に圧倒される。周辺にはハイキングコースもある。
標高3363mの山。ジャスパーの町からも望める。第一次大戦中の看護婦の名が付けられている。黒い岩壁に、真っ白な羽根を広げた天使のような姿に例えたエンジェル氷河 Angel Glacier が山肌に見える。