オーストラリア/クイーンズランド州
ゴールドゴースト;Gold Coast †
- 年間300日以上が晴天日に恵まれるといわれる、オーストラリアを代表するビーチリゾート。
- 東海岸の中央部に位置し、北から南まで約42kmにわたって続く美しい海岸線沿いにはホテルやコンドミニアムなどの高層ビルが建ち並び、中でもメインビーチ、サーファーズパラダイス、ブロードビーチのリゾートは国内外からの観光客が訪れる。
- 見所はビーチだけではなく、内陸へ1時間ほど入れば世界遺産に指定されている亜熱帯雨林や世界最大級のカルデラなどの大自然も体験できる。海、山、テーマパーク、動物との触れ合いなど、“エキサイティング”なアクティビティーと“癒し”が調和するゴールドコーストは、年配の方からファミリーまで楽しめるアミューズメントリゾート。
- 夏は酷暑となるケアンズと比べるとゴールドコーストは過ごしやすく、冬も温暖で、居住環境は抜群のエリアだ。「世界で最も住んでみたい都市」としても注目されている。
アクセス †
- 日本からゴールドコーストへのゲートウエイは、主にクイーンズランド州の州都ブリスベン。
- ブリスベン空港へは成田、関西発着のJAL便(カンタス航空との共同運航)が毎日直行便を運航している。
- また、中部、関西発着のオーストラリア航空は、ケアンズ経由にてゴールドコースト空港に乗り入れている。
空港; †
- ブリスベン空港(BNE)
サーファーズパラダイスまで車で約1時間。
空港に乗り入れている鉄道CITYTRAINで約1時間半でネラングNerangへ。ネラングからサーファーズパラダイスまで車で約20分。
- ゴールドコースト空港(OOL) (クーランガッタ空港)
ゴールドコーストの南、ニュー・サウス・ウェールズ州との州境近くのクーランガッタにある。サーファーズパラダイスまで車で所要約30分。
(市内の交通) †
サーファーズパラダイス市街は南北約2km。ケアンズの市街よりは大きいが、レストランやショップなど観光客の行動範囲は徒歩圏内。市内、リゾート間を走る路線バスもあるが、ツアーに乗るのが一般的。
サーファーズパラダイス Surfers Paradise †
ゴールドコーストの中心で、世界各国から観光客が訪れる。若年から熟年層、子供連れのファミリー、学生と幅広い客層に楽しまれている。ゴールドコースト滞在のツアーのほとんどがこのエリアのホテルに宿泊する。
観光客向け施設の大部分は、海岸沿いの幅2区画ほどの細長いエリアに集中している。
カビルモール、オーキッド・アベニュー、ゴールドコースト・ブールバードには洒落たレストランやオープンカフェが並び、オーストラリアならではのステーキ専門店やシーフードレストラン、多国籍なテイクアウトショップ、ファーストフード店、日本料理店が何軒もある。
通りには免税店、みやげ物店、ルイヴィトンやグッチなどの高級ブランド店のほか、様々なショップが入っているショッピングセンターがあり、食事や買い物には事欠かない。
街なかの見どころとしては、Q1ビル展望台などが挙げられる。
ビーチはすべてパブリックで、ビーチ内には売店やレンタルショップなどはなく、用具はホテルや沿道のショップでレンタルして持ち込む。シャワーは公共の物を使う。実際には他のビーチリゾートと異なり、ビーチで泳ぐ日本人は少ない。
毎週水曜・金曜は夕方からビーチ沿いにて、ナイトマーケットが開催される。
中心部のビーチでは毎朝7時より、ライフセーバーによるビーチウォークが行われている。約45分の散歩中に海岸での安全に関するライフセーバーのトークが盛り込まれる。
参加無料。団体の場合は予約が必要。
- Q1ビル展望台 Q1 Observation Deck
2005年12月にオープンした。高さは322.5m。居住用の建物としては世界一の高さで、ほぼ東京タワーと同じくらい。高速エレベーターで地上235メートルの77階の展望台まで42.7秒で到達する。ここから見るゴールドコーストはまさに絶景。360度ガラス張りになっていて、晴天時にはブリスベンからバイロンベイまでを一望できると言われる。
営業時間:毎日10:00〜深夜まで(現地事情によって異なる場合がある)
展望台にはバーなどもあり、立食200名の貸切ファンクションなど、団体にも使いやすい。
メインビーチ Main Beach †
サーファーズパラダイスから北に続くエリア。コンドミニアムが多く、欧米人の長期滞在が主流で、アジア系の旅行者はほとんどいない。滞在する年齢層も高めで、落ち着いた雰囲気。小さな町の中心部、テダー・アベニュー沿いにカフェやレストランが並ぶセレブ御用達のエリアだ。
そこから北へ車で5分、ボートやクルーザーが停泊するマリーナ沿いにヨットの帆をイメージした白い建物「マリーナ・ミラージュ」がある。ショッピングモールにはエルメス、ヴェルサーチ、ルイヴィトンなどのブランド店、そしてウォーターフロントには洒落たレストランが並び、マリーナを眺めながら食事ができる。クルーズやマリンスポーツ関連のアクティビティはほとんどがここから出発する。エリアとしてはメインビーチと一緒のくくりで含められていることがあるが、前述の町とは全く別物と考えた方がいい。
ホテルは5スターのシェラトン・ミラージュのほか、高級ブランドのヴェルサーチがプロデュースした6スターホテル、パラッツォ・ベルサーチ PALAZZO VERSACE GOLD COASTがあり、高級感が漂うエリアだ。
さらに北へ車で2分ほど進むとシーワールド、その先にはシーワールド・ナラ・リゾートホテルとスピット桟橋がある。
ブロードビーチ Broadbeach~ †
ゴールドコーストの南側、サーファーズパラダイスから車で5分。ゴールドコーストの南側にあるサーファズパラダイスに次ぐ第2の街。5スターのソフィテル・ホテル、クイーンズランド州最大のカジノや日本人にも人気のある豪華ショーが楽しめるコンラッド・ジュピターズがあり、2つのホテルはモノレールで結ばれている。両ホテルから徒歩5分のところに、6000名収容可能なコンベンションセンターがあり、大型団体のパーティーはバンケット形式で1700名が可能。カジノとは陸橋で繋がっており、総合コンプレックス施設的な利用もできる。
フェニシアン・アパートメントの裏、サーフ通りの一角は洒落たレストランやカフェが並び、ローカルに人気のエリア。コンラッドホテルの向かい側には、280店以上のショップが集まる巨大ショッピングセンター「パシフィック・フェア」があり、ローカルと観光客で賑わっている。
サーファーズパラダイスとブロードビーチの中間あたりにクラウンプラザホテルがあり、最上階の回転展望レストランではゴールドコーストの景色を眺めながらバイキングディナーを楽しむことができる。
<テーマパーク> †
ゴールドコースト周辺にはテーマパークや、オーストラリアの動物と触れ合えるスポットがいくつもあり、滞在中1日はいずれかを訪れるのがパターンとなっている。
入場後は乗り物、ショーは全て無料(記念撮影、ヘリコプターライドを除く)。また、各テーマパークでは閉園後の貸切パーティーが可能。
- シーワールド Sea World
サーファーズパラダイスより車で約15分。内海に面したメインビーチ北部に位置する、オーストラリア最大のマリンパーク。ドルフィンショーをはじめ、とぼけたキャラクターのアシカショーや、ダイナミックな白クマを間近に見られる南半球では唯一の北極熊のパビリオン「ポーラーベア・ショアー」、グレートバリアリーフの海を再現しした世界最大の人工ラグーン「シャークベイ」など、海をテーマにしたショーやアトラクションが楽しめる。園内の乗り物やショーは無料で、子供向けのアトラクションも充実している。
一番の見どころは、ここシーワールドでしか観ることができない水上スキーショー。ワールドチャンピオンクラスのスキーチームによる見事な技の競い合いがユーモアたっぷりに繰り広げられる。水族館や子供向けのアトラクションもあり、子供連れのファミリーに人気がある。
夜間の貸切パーティーでは、団体向けに水上スキーやドルフィンショーの特別手配が可能。
人数制限があるがイルカと泳ぐツアーがあり、世界的に有名。さらに有料ではあるがヘリコプターによる遊覧飛行はお奨め。
- ムービーワールド Movie World
サーファーズパラダイスより車で約30分。バックスバニー、トゥイーティーやバットマンなどのキャラクターでおなじみのワーナー・ブラザーズのテーマパーク。園内ではキャラクターの着ぐるみが出没し、バットマンやマトリックスなど映画をテーマにしたアトラクションやショーを楽しむことができる。ディズニーランドとユニバーサルスタジオの中間のイメージだ。
爆発やカーチェイスが必見の「ポリスアカデミー・スタントショー」、バットマンのシュミレーターライド「バットマンアドベンチャー・ザ・ライド2」、「ワイルドウェストフォール・アドベンチャー」のウォーターライド、体感ムービー「シュレック・4Dアドベンチャー」などが人気。2005年12月には絶叫ライド「スーパーマン」が登場した。
- ドリームワールド Dream World
サーファーズパラダイスより車で約30分。オーストラリアならではの動物園と遊園地、2つの要素を楽しめるテーマパーク。カンガルー、ウォンバット、エミューなどがいる動物園では、コアラを抱いて写真が撮れる(別料金)。羊の毛刈りの実演などを交えたファームショーや、ファームアニマルの赤ちゃんと遊べるエリア、世界でも珍しいホワイトタイガーも見ることができる。世界一高いフリーフォールや、スリル満点の絶叫マシンもあり、大人から子供連れのファミリーまで一日遊べる。
- ウェットン・ワイルド・ウォーター・ワールド Wet’n Wild Water World
サーファーズパラダイスより車で約30分。パシフィックハイウェイ沿い、ムービーワールドの並びに位置する、波の出る巨大なプールがある水のテーマパーク。様々な趣向を凝らしたウォータースライダーがおもしろい。スピード表示が出る「スピードスライド」や大型チューブで滑り降りる「マンモスフォール」、同時に仲間とスピードを競える「アクアレーサー」など、日本ではなかなかお目にかかれないアトラクションがいっぱい。
- カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリ Currumin Wildlife Sanctuary
サーファーズパラダイスより車で約30分。原色が美しいレインボーロリキートの餌付けが有名で、毎日決まった時間に一斉に集まってきて餌付けをすることができる。自然に囲まれた広大な園内では、1400匹以上の動物たちが自然に近い形でのびのびと飼育され、コアラを抱っこしての記念撮影(別料金)や、カンガルーの餌付け、バードショーの他にも、ウォンバットやタスマニアンデビル、エミュー、ディンゴ、珍しい木登りカンガルーなど、オーストラリア特有の動物たちと出会える。病気や怪我をした野生動物を保護・治療するワイルドライフ・ホスピタルも完備されており、バックステージツアーなどの手配も可能。
動物だけではなく、先住民族アボリジニのダンスショーも1日1回行われていて、内容は充実している。さらに夜の夜行性動物探索のツアーも人気がある(追加代金にて日本語スタッフの手配も可能)。
- パラダイスカントリー Paradise Country
サーファーズパラダイスより車で約30分。ムービーワールドの隣に新装オープンしたオーストラリアを代表する観光牧場で、大変充実したショーのプログラムは好評。
オージーの牧場生活をコンパクトにまとめ、ビリーティー作りの実演、羊の毛刈りショー、牧羊犬の羊追いショー、カウボーイによる牛追いショー、鞭鳴らしやブーメラン投げなど、ユーモアたっぷりに見せてくれる。コアラ、カンガルーのエリアもあり、コアラを抱いて写真も撮ることができる(別料金)。ランチ付きコースはバッフェスタイルのバーベキューメニュー。ファームショーは日本語スタッフの通訳入りで行われる。
- オーストラリアン・アウトバック・スペクタキュラー Australian Outback Spectacular
サーファーズパラダイスより車で約30分、ウェットン・ワイルド・ウォーター・ワールドの隣に2006年4月オープンするワーナー・ブラザーズによる新しいテーマパーク。
2000年シドニーオリンピックの開会式を演出したクリエイティブ・ディレクター、イグネイシャス・ジョーンズが手がける最新のオーディオビジュアルを使った壮大なショーを観ながら、アリーナ席でオーストラリアスタイルの食事を楽しめる。アウトバックと呼ばれるオーストラリアの奥地を舞台とし、一流のスタントマンが2つの対立する牧場の男たちを演じる。
ショーは、火〜土曜の19:30〜21:00に行われ、日〜月曜は休演となる。
- トロピカルフルーツワールド Tropical Fruit World
ゴールドコーストから車で南へ約45分。500種類以上のフルーツとナッツが生い茂るこの巨大フルーツ園では美味しく珍しいフルーツの試食が人気。また、カンガルーやエミューなどオーストラリア特有の動物達に出会えたり、トラクターサファリ、ミニチュアトレインやジャングルリバークルーズなどが楽しめる。教育ツアーでは、熱帯雨林が生い茂る自然にあふれた園内を歩きながら、フルーツ園近郊の歴史や果実の成長と発育、植物の栽培方法なども学べる。
州境を越えてニューサウスウエールズ州となり、同国最東端のバイロン・ベイ観光に行く際にランチを兼ねて立ち寄るケースが多い。
- メラルカステーション牧場
ゴールドコーストから車で南へ約45分。ニュー・サウス・ウェールズ州のツイード・バレー沿い、約200エーカー(東京ドーム21個分)の広大な敷地内にあるファーム。さとうきび畑が広がり、100頭以上の羊、子馬、牛、アルパカなどが飼育されている。羊の毛刈りショー、ビリーティー&ダンパー、クロスカットソー、鞭鳴らし、ブーメラン投げなどのファームアクティビティーや、石炭で走る昔ながらの蒸気機関車に乗車体験し、のどかな雰囲気と広大な自然を楽しむことができる。
<世界遺産を巡る> †
ゴールドコーストから内陸に1時間ほど車を走らせると、世界遺産に指定されている亜熱帯雨林の大自然が広がる。2つの異なる世界遺産地区を巡るツアーや、森林浴をしながらエコガイドとハイキングを楽しむツアーなどが催行されており、手付かずの自然を肌で感じることができる。珍しい植物の観察や野鳥の餌付けを楽しんだり、散策中にワラビーやトカゲなどの野生動物と出会うこともある。
また、ゴールドコーストからアクセスできる大平洋上の世界遺産としては、レディーエリオット島(グレートバリアリーフ)とフレーザー島がある。
- ラミントン国立公園
サーファーズパラダイスから車で1時間。オーストラリア固有の動植物など、希少な自然が手付かずの状態で残っている。亜熱帯雨林の群生地としては世界最大規模でギネスブックにも記載されている。この中核にグリーンマウンテンと呼ばれる山があり、オライリーズという著名な由緒あるリゾートのほか、ツリートップと呼ばれる高さ30メートルの木々の間にかけられた吊り橋での空中散歩が有名で、鳥の目線から多雨林の中を散策できる。よくツアーに組み込まれ、日本語オプショナルツアーもある。「オライリーズ・ゲストハウス」にはレストランや土産店、野鳥の餌付けスポットがある。
また、国立公園へ向う途中、アルパカ牧場やワイナリーもある。
<その他のアクティビティ、ツアー> †
- タンガルーマ・ワイルドドルフィン・リゾート
サーファーズパラダイスからブリスベンへ1時間、さらにフェリーに乗って1時間半。世界で3番目に大きい砂の島モートン島にあるリゾートは、野生イルカに餌付けができることで有名。野生のイルカがほぼ毎晩やってくる。日中は、沈没船ツアーやシュノーケリング、フィッシング、マリンスポーツ、サンドバギーなど、アクティビティーも豊富だ(要代金)。
4WD車の山道ドライブと砂丘での砂滑りはスリル満点。ジュゴンを見に行くエコクルーズや、シーズンになるとクジラウォッチングクルーズもあり、滞在中は飽きることなく過ごせる。ゴールドコーストからは日帰りオプショナルツアーが催行されている(土・月曜日を除く)。リゾートに宿泊するパッケージツアーもあり、団体、学生ツアーの手配も可能。島内にはホテルタイプとヴィラタイプの宿泊施設、レストラン、みやげ物店などがある。
- ワイナリー
オーストラリアは質の高いワインの産地。ゴールドコースト近郊にはワイナリーが点在しており、オーストラリアのワインを気軽にテイスティングすることができる(要ワイン代金)。数々の賞を受賞したシロメィワイナリーでは、ワイナリー見学ツアーや試飲体験、敷地内にあるレストランで広大なワイナリーを眺めながら食事をすることができる。
- サンクチュアリ・コーブ
サーファーズパラダイスから北に車で30分ほどのところにある、手付かずの自然が残る広大な敷地に開発された高級リゾート。ハイアットリージェンシーを中核に、マリン・ビレッジというショッピングセンターなどがある。マリーナからはクルーズ船も出ている。
ただし、サンクチュアリ・コーブを訪れる日本人は、そこにあるゴルフ場がお目当てというのがほとんど。リゾートスタイルの「パームズ」とアーノルド・パーマー設計の「パインズ」の2つのチャンピオンシップ・コースがある。
(ショッピング) †
ショッピングセンターとしては、この国最大規模の“パシフィック・フェアー”やブランド品のアウトレット・ショッピングセンターの“ハーバータウン”などがある。
日本からのツアーで良く利用するのは“DFSギャラリア”、オパール博物館もある“オパール・ギャラリー”、大橋巨線の“OKギフトショップ”など。
(食事) †
ゴールドコーストではここ数年洗練されたレストランやカフェが次々とできている。人気のシーフードをはじめ、日本、イタリア、タイなどの多国籍料理や、東洋と西洋が融合したモダンオーストラリア料理など大変、食も充実したグルメの街でもある。日本関連では気楽なラーメン屋や深夜まで営業している居酒屋もある。
(スパ&エステ) †
クオリティーの高いエステが充実している。代表的なものとしては、ワタベウエディング直営のアヴィカリゾートやパラッツォ・ベルサーチ、Q1スパなどが挙げられる。^
- (ナイトライフ)
国内屈指のリゾートのため、大変充実している。巨大なカジノやショーをはじめ、市内にはバーやナイトクラブがたくさんある。日本関連ではカラオケボックスやホステスが応対するクラブもある。ストリップ等もあるが基本的には同地のナイトライフは健全である。