アフリカ/チュニジア/ボン岬半島・チュニジア北部
チュブルボ・マジュス Thuburbo Majus †
- チュニスの南西約60kmにあるローマの都市遺跡。
- 紀元前1世紀後半、初代ローマ皇帝アウグストゥスによって、この地に退役軍人が余生を楽しむための都市が建設された。2世紀にはローマの市民権が与えられ、最盛期を迎えた。人口が増加し、交易も盛んに行われたと言われている。
- 入り口を入るとまずオリーブの製油所が目に入る。その先がキャピトル(神殿)が隣接するフォーラム。ここが市民生活の中心となっていた。その奥には運動施設が隣接する「夏浴場」とそれより小型の「冬浴場」の2つの共同浴場が造られている。
- この都市には、ほかのローマ遺跡に見られるような直線道路がない。これはローマ都市建設以前に存在した町を完全には破壊していないことを物語る。また、周囲に城壁がなく、比較的平穏な環境にあったと推測される。
- 現在は周囲には町はなく、遺跡だけがぽつんと残されている。kj