[[スイス/ ツェルマット・ローヌの谷]] *シオン Sion [#u061c074] ツェルマットから約50km、~ 人口2万5千人~ 6世紀に大司教が在籍したことから州都として栄えた。~ シンボルとなっている2つの丘には町の歴史を伝える遺産が残っている。~ 一つは、12世紀に築かれたノートルダム・ヴァレール協会。この教会のパイプオルガンは演奏可能なものとしては世界最古といわれる。(1390年製作)。~ *シオン Sion [#bd5c3629] -レマン湖畔のローザンヌから約100km、ローヌ谷にあるヴァレー(ヴァリス)州の州都。~ -町の中にシンボルとなっている巨大な岩峰が2つ立つ。~ それぞれの山の上には古城がある。~ --ヴァレール~ --トゥールピョン~ 両岩峰に上がる場合には、車は中間にある駐車場に置く。~ -石畳の小道が続く旧市街には、市庁舎や教会、古い塔、邸宅など、中世の美しい建物も残っている。~ -スイス最大のワイン生産地でもあり、周囲の山の斜面には美しいブドウ畑がテラス状に広がっている。~ -エレマンスの谷、エランの谷、クラン・モンタナヘの入り口として多くのポストバスの発着地でもある。~ ***データ [#u9130633] -人口:約25000~ -標高:512m~ ***アクセス [#cfdef817] -鉄道:~ ジュネーブ空港駅からブリークBrig行き急行IRで1時間20分。1時間ごと。~ ミラノ行き特急CISも停車する。所要時間はあまり変わらない。~ ***ヴァレールValere [#ge0d8028] 2つのうちのローヌ側の岩峰~ 120mの高さから渓谷を見下ろすヴァレールの岩の上に要塞教会がある。~ これはシオンの司教座参事会員のかつての住居である。~ -ノートル=ダム・ド・ヴァレール教会 Eglise N.D.de Valere~ 寺院として12/13世紀に建てられたヴァレール城は、州の歴史博物館になつている。~ 貴重な展示資料のlまか、教会にある1390年製作の演奏可能な世界最古の木製パイプオルガンも必見。~ 毎年夏に古式オルガンフェスティバルが開かれ、中世の調べが町中に響き渡る。~ もう一つの丘は、13世紀の司教の館跡が残されている。~ ***トゥールピョンTourbillon~ [#x049ab87] -13世紀の司教のトゥールピョン城は現在廃虚となっているが、~ 要塞としての城壁を囲った造りは当時の司教の権力を物語っている。~ ***市街地の見どころ [#d000d660] -ノートルダム・デュ・クラリエ大聖堂 Cathedrale N.D.du-Glarier ~ 11世紀と13世紀のロマネスク様式の鐘楼はロンパルデイア風の装飾アーケードで飾られ、その先は八角形の優雅な尖塔になっている。~ 内部に入って、天井がオジーブになった身廊は16世紀初頭の完成、17世紀の聖職者席のある内陣の主祭壇のうしろは、金色の板のジエッセ(聖書、エッサイの父)の樹Arbre de Jesseを描いた三折祭壇画で飾られている。~ -市庁舎~ 17世紀の建築で入るとすぐに木彫を施した非常に精巧な細工の扉が見える。~ 玄関ホールにはローマ文字の碑文が展示されているが、そのひとつは377年のキリスト教のもの。市民議会場は2階にあり、豪華な板張り細工と、贅をつくした家具類が往時の隆盛をしのばせる。~ -シュベルサクソ屋敷 Maison Supersaxo ~ 1505年に、ジョルジュ・シュペルサクソによって建てられた。~ 彼の意図は、その豪華さを誇示してライバルの枢機卿マテーウス・シナーを瞠目させることにあった。~ この豪勢な邸宅には天井の高い、広いホールが保存されている。~ 放射状の帯形の木組細工の天井はとくに善美をつくしたもので、中央のばらの花形の大きなパンダンティフ(ドームの三角形の天井面)にはキリスト降誕の図が描かれ、その周囲に12のニッチ(彫像などを置くためのくぼみ)を配し、そこから東方の三博士と預言者たちの半身像が姿を現している。~ -州立美術館 Musee cantonal des Beaux-Arts ~ ラ・マジョリー La Majorieとル・ヴイドマLe Vidomatはかつての司教区吏員たちの住居で、現在はヴアリス地方美術矧こなっていて、古い版画や故人または現存のヴアリスの美術家たちの絵画が展示されている。~ ラ・マジョリーの各階(とくに4階)からは、ヴァレール要塞教会とトゥールピョン城の廃墟の全景が、美しい画面となって眼前に現れる。~ -州立考古学博物館 Musee cantonal d'archeologi ~ 非常に近代的な展示方式の小博物館で、先史時代の石碑、オリジナルはマルティニの博物館に収蔵されているオクトデュールのブロンズの複製、古代ローマ、イスラムのガラス器などを展示。~ 地下の展示品は、ガリア=口一マ期のアンフォラ(両取手付きの壷)と小彫像、ギリシア、エトルリアの陶器、新石器時代の遺物:武器、宝石、フィブラ(服やマントの留め金)、素焼土器など。~ ***周辺の見どころ [#f473e0a6] -サン・レオナールの地下湖水(Lac souterrain de St-Leonard)~ シオンから6km、~ この湖とその洞窟は、石膏層をとおして少しずつその層を溶かしてしみ出る水からなるもの。~ 1943年から調査され、その後観光用に整備された。~ この湖水はポンプ排水で保たれ、その平均規模は長さ約300m、幅20m、水深15mである。 照明効果で、起伏にとんだ地形と、湖面に反映する岩肌の天井と壁との対照的な色調(白っぽい石膏層、石灰色の片岩/灰色の大理石)を際立たせている。~ 目に見える唯一の生物は放流された数十尾の大きなマスで、それは桟橋の近くに囲われ、養殖されている。~ -アンゼール Anzere ~ シオンから16km。~ このモダンで快適な、夏冬両用のスポーツ・リゾートは、至れりつくせりの設備をそなえて、標高1549mのところに広がっている。~ この背景となる眺望はじつにすばらしく、ヴィルトホルン山塊の中腹、りエーヌLiene渓谷を見下ろし、クランモンタナを越えてヴァリス・アルプスの山々が地平を限っている。~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ (参考資料:スイス政府観光)~ ----~ #menu(スイスメニュー) #menu(スイスメニュー)~