ドイツ/シュトゥッツガルト・ファンタスティック街道・黒い森地方
シュトゥットガルト Stuttgart †
バーデン・ヴュルテンペルク州州都
人口：約60万人
- メルセデス・ベンツの街として知られて、市内のあちこちの高層ビルの広告看板におなじみのマークが立っている。
- ここシュヴァーベン地方の人々は、昔から企業家精神に富んでいて、現在も経済に強い州となっている。
ベンツ以外にもポルシェ、ボッシュなどの世界的な展開をおこなう企業が本拠を置いているハイテク都市だ。
- ブドウ畑の山に囲まれた盆地にあり、坂道の多い都会。
- 室内楽、バレー、バッハ合唱団、州立美術館など芸術の都でもある。
- メルセデス・ベンツの星マークが立つ中央駅からまっすぐに延びるケーニッヒ通り Konogstr. がメインストリート。
ショッピングはマルクト周辺やカルヴァー・パッサージュ Calwer Passage のモールがおすすめ。ベンツおよびポルシェの博物館へは電車を使って移動する。
- 市内ネッカー川上流右岸には、温泉が湧く保養地バート・カンシュタットがある。この河川敷ではミュンヘンのオクトーバーフェストに次いで、大きなビール祭りが10月に開催される。
毎年11月23日から始まるクリスマスマーケットはドイツで2番目に古い歴史を持っていて、日本からも訪れる観光客も多い。
アクセス †
- 空路：
国内線と、欧州内国際線が中心。
フランクフルトやミュンヘンからの列車の便もいいため、空路利用は限定的となっているが、欧州内のビジネスの往来が多く、空港ターミナルも充実している。
- 空港
シュトゥットガルト国際空港 Stuttgart International Airport (空港コード：STR）
市内から南へ約13km。
4つのターミナルからなるが、一直線状にあり、徒歩で移動できる規模だ。
（アクセス）
空港駅・中央駅間にSバーンS-Bahn, （S2 , S3）があり、約30分。
http://www.flughafen-stuttgart.de/
- 鉄道
フランクフルト中央駅Frankfurt a/M Hbf.から特急ICEで約1時間35分。ほぼ20-30分間隔。
フランクフルト空港駅からは1-2時間間隔と少ない。
ミュンヘン中央駅Munchen Hbf.からは特急ICEまたはICで約2時間30分。ほぼ1時間間隔。
近郊のチユービンゲン（1時間）、シュヴエーピッシュ・ハル（、1時間30分）、
ラーヴエンスブルクRavensburg（2時間）、ウルムUlm（1時間）などへも短距離のICまたは普通・快速列車がほぼ1時間間隔で運行されている。
- 鉄道駅
中央駅はターミナル駅型の折返しタイプで、特急でもこの駅には最低4分間停車する。
近郊列車Sバーンは地下ホームから発着する。
長距離幹線も地下の発着を計画して都市改造を行う予定になっているが、反対の抵抗にあって難航している。
市内の交通機関 †
近郊までの電車Sバーン、市内のUバーン(LRT)、路線バスからなる。
Uバーンの一部は地下鉄となっている。
バスは、主に、Sバーン,Uバーンの駅から近くの住宅地などへの連絡に使われている。
路面電車が市街地の拡大に伴って近郊へ延長され、より輸送力のあるLRTに置き換え、Uバーンとして、それまでの路面電車の線路を狭軌から標準軌に拡大し、中心地で地下に潜らせた。
Uバーンの線路が3軌道になっているのはそのためである。
見どころ †
- 宮殿広場 Schlossplatz
市内の中心となる広場で周辺は再建された著名な建築物が点在している。
ケーニヒヴィルヘルム記念柱Konig Wilhelm Jubilee Columnはバーデン＝ヴュルテンペ
ルク州の8つの川を象徴した噴水の横にある。
- シラー広場 Schillerplatz
詩人・劇作家のフリードリヒ・シラーにちなんで名付けられた広場で、中央に彼の銅像が立っている。
- 楽器博物館Instrumenten Museum
シラー広場の南東端にある。
かつてのワイン貯蔵所だったところで、屋根にバッカスの像のある。
- 参事会教会 Stiftskilche
シラー広場の楽器博物館の隣にある。
後期ゴシック様式の高さ61mの2本の塔を持つ。
シュトウツトガルトでは条例により、これより高い建物は建てられないことになっている。
- 旧宮殿 Altes Schloss:
チュービンゲン大学の創始者エーバーハルトの大きな像が立つ。
現在、ヴュルテンブルク州立博物館Wurttemberg State museumとなっていて、ヴュルテンプルク王室の宝飾品が展示されている。
正午に塔の時計の上にあるへラジカ像が角を出す。
- リンデン博物館 Linden Museum
1884年創立。
アジア、アフリカ、アメリカ、太平洋地域からコレクションをした民族誌博物館。
- 国立美術館 Staatsgalerie
中世から印象派までの絵画作品の展示。とりわけ初期ドイツ絵画が多い。
- 旧城舘Altes Schloss:
16世紀建造の建物は四つの円塔を持つ棟からなっている。
一部はヴュルテンペルク州立博物館 Wurttembergisches Landesmuseumになっている。
- シュトウツトガルト市立美術館 Galerie der Stadt Stuttgart
第一次、第2次の2度の大戦間に誕生した絵画が中心となっている。
- メルセデス・ベンツ博物館 Mercedes-Benz Museum
ベンツの第１号車から歴代の乗用車、航空機エンジン、今日のレーシングカーまで展示。
ヒトラーから日本の天皇に贈られた車もある。自動車好きな人でなくとも楽しめる。館内には、カフェや小物のショップもある。
ネッカー川の東にあり、市街からはUバーンで約15分。
Mercedesstrasse 136
なお、メルセデスの工場は市の南西のズィンデルフィンゲンSindelfingen郊外にある。
- ポルシェ博物館 Porsche Museum
ポルシェ本社内の博物館には、スポーツカーマニアにはたまらない名車が並ぶ。過去にル・マンやF1で活躍した車や、ポルシェとヨーロッパの自動車産業の歴史をまとめた展示などもある。
SバーンのS6でノイヴイルツハウスNeuwirtshaus下車
- ヴァイセンホーフ団地 Weissenhofsiedlung；
ヨーロッパの代表的建築家16人が手がけた集合住宅。
1927年の工作連盟博覧会の際に建てられた。
建築家は必ずと言っていいほど訪れる聖地だ。
- シュトゥットガルトテレビ塔
1954年から55年にかけて建設されたもので、鉄筋コンクリート造によるテレビ塔として、世界初のものである。
市の南側のデガロホ丘陵の頂きにある、
高さ216.6mの塔で、約150mの地点に展望台があり、シュトゥットガルト周辺を一望できる。
- ラビダリウム Lapidarium
街の中心の南、マリア広場Marienplatz近くの丘にある、小さな公園。
たくさんの緑に囲まれ、第二次世界大戦で破壌された建物の跡が残って立っている。
ローマ時代の遺物も集められている。
- ヴイルヘルマ Wilhelma
蘭のコレクションで有名な植物園。水族館や爬虫類・両生類の飼育場も併設されている。
周辺の見どころ） †
- ルートヴィヒスブルク城 Schlos Ludwigsburg
市内から西10km
その姿は豪華なベルサイユを模して建てられた、ヴュルテンブルク大公家の夏の離宮。
城の周囲のバロック庭園は美しい。
城内には劇場があり、毎年5-10月には宮殿音楽祭が開かれている。また、城内の工房では独特の模様が特徴的な磁器が作られている。
- マールバッハ Marbach；
シラーの生まれた村。
生家が国立博物館Schiller nationalmuseumとなっている。
ネッカー川沿いの丘の上に位置する。
- ウールバッハ Uhlbach
- ウールバッハ・ヴァインバウ博物館Weinbaumuseum Uhlbach。
かつての圧搾小屋の中にある。
ワイン作りの歴史についての展示がある。
- アンドレアス教会Andreaskirche
博物館の反対側は特徴的な、後期ゴシック/ルネッサンス様式の建物で尖塔がそびえる。~隣に第2次世界大戦記念碑WW��monumentがある。
このあたりで亡くなった人を祀って建てられたもの。
SバーンSlでオーバーテュルクハイム下車、バス62番で博物館まで。
- ヴュルテンペルク Wuttemberg
シュトゥットガルトの南東の丘の上にヴュルテンペルク王家が築いた城。
ヴィルヘルム1世（1781〜1864年）のもとに嫁いできたロシア皇帝の娘カテリーナ・パヴロヴナがこの美しい場所をいたく気に入り、死後はここに埋葬して欲しいといい残したため、ここにロシアの正教会Orthodox chapelを建設。
ヴィルヘルムとカテリーナの墓は教会そばのにある。娘のマリーの墓も近くにある。
SバーンSlでオーバーテュルクハイム下車、バス61番。
