ドイツ/シュトゥッツガルト・ファンタスティック街道・黒い森地方
カールスルーエ Karlsruhe †
(バーデンヴュルテンペルク州)
人口:約290000人
- 黒い森シュヴァルツヴァルトの北端にある街。
- 力ールスルーエは「カールの安らぎ」の意味。
- 1715年、バーデン・ドゥルラッハ家Baden-Durlachのカール・ヴィルヘルム辺境伯が居住型保養地として立案したもの。
城を軸として扇状に932本の道が延びている幾何学的プランになっている。
道は平野を覆う森を貫いて続く。3階建ての城を見下ろす建造物を禁じたため、町には2階建てより高い建物は存在しなかった。
- ほとんどが第二次大戦中に大打撃を受け、再建後も往年の美しさは蘇っっていない。
- 戦後は、ライン河畔のドイツ有数の工業都市となっている。
- 扇形の町の中心軸のカールスルーエ城Schlos Karlsruheの宮殿の一部は現在州立博物館となっている。
- 城の中の宮殿には、現在連邦共和国の最高裁判所も置かれている。
この町の工科大学はドイツで最も古い高等技術学校（1825年）であり、電磁波を発見したヘルツHertzと、自動車の先駆者カール・ベンツCarl Benzなどの著名な科学者を輩出している。
- カールスルーエはまた、1817年「ドライジーネ」の名で知られる自転車を発明したフォン・ドライス男爵の生まれた町でもある。
- バーデン州立劇場や、15-19世紀の絵画が展示される州立美術館 Staatliche Kunsthalle 、現代絵画をコレクションするオランジュリー Orangerie など、芸術に触れられる施設も多い。
アクセス †
- 鉄道
フランクフルト〜カールスルーエ間はいくつかの鉄道ルートがあり、特急ICEと急行ICとは別のルートを走っている。
フランクフルト中央駅Frankhurt am/M Hbf.から特急ICEで1時間10分、2時間間隔。急行ICで1時間25分、ほぼ2時間間隔。
フランクフルト空港駅Frankhurt am/M Flughafenからは特急ICEで1時間だが、直通は少なく、マンハイム乗り換えが多い。
カールスルーエ中央駅は臼歯が血を挟んで城と反対側になり、駅からどの道でもいいから北へ進むと城に突き当たる。約2km。
見どころ †
- バーデン州立博物館 Badisches Landesmuseum
旧の宮殿の建物だが、宮殿自体は戦争で破壊されてしまったが、市民によって復興し、独特のスタイルで改築が行われ博物館として使われることとなった。
メソポタミアやアナトリア、それにエジプト、ギリシア、ローマの古代文明の宝石やオブジェ、美しい彫像などのコレクションのほか、中世から1900年までの職人芸術、バーデン地方の民衆芸術、古銭陳列室などがある。
その隣の「ツエーリンガーザールZahringersaal」と呼ばれる広間は、バーデンの領主家の歴史を伝えている（美しい家財）。「トルコのルイTurken−louis」の異名を取ったルートヴィヒ・ウイルヘルム辺境伯（1677−1707）の、有名な「トルコ戦利品Turkenbeute」が展示されている。~
- 国立美術館 Staatliche Kunsthalle:
14〜20世紀のヨーロッパの名品の数々が展示されている。
初期ドイツ派巨匠のコレクションGemalde altdeuIscher Melster,フランドル・オランダ絵画の、ルーベンス、レンブラント（「自画像Selbstbi1d-nis」）、ヨルターンスなどの作品、17、18世紀フランス絵画のなかでは、とりわけシャルダンの静物画などが収められている。
隣接するオランジェリー（Olangerie）に建つ美術館
20世紀ドイツ、∃一口ツパの名作絵画の作品を展示する。
