オーストラリア/クイーンズランド州

ケアンズ;

クイーンズランド州北部のトリニティ湾に面した観光都市。グレートバリアリーフへの拠点として、大勢の観光客で賑わう。日本からのオーストラリアツアーもケアンズ滞在のプランが非常に多くなっており、ホテルやみやげ店などには日本人従業員も多い。
人口は約13万人と街自体は小さく、トリニティ湾通りに面したエスプラネード(海岸通り)周辺に観光客向けのレストランやショップが集中する。

(アクセス)

成田、名古屋、関西から毎日直行便がある。すべて日本を夜発、ケアンズに早朝着。朝4時から6時台の到着。帰路はケアンズを昼頃発、日本には夜着となる。

ケアンズ空港(CNS)

ケアンズ市街まで約8kmと近く、車で約15分。
空港からケアンズ市街のホテルを巡る乗合バス、シティ・エアポーターが運行している。
タクシーでもA$15〜20程度。

(市内交通)

市街は小さく、レストランやショップなど観光客の行動範囲は徒歩圏内。キュランダ方面の施設へは路線バスもあるが、キュランダでの移動手段がないため、ツアーに乗るのが一般的。

<ケアンズ周辺のエクスカーション&アクティビティ>

ケアンズでの滞在はフリータイムとなっているツアーがほとんどだ。数ある現地のツアーの中からピックアップして各々の日程を決めていくことになる。
ケアンズは街が小さい。街には特にじっくりと時間をかけて見るような観光名所もない。「のんびり街歩き」などとスケジュールを空けておくと、ヒマを持て余すことになりかねない。ショッピングはツアーから帰ってきた後で事足りるので、前もってどのツアー参加するかをプラニングして、スケジュールを埋めておくことがケアンズ滞在のポイントだ。

ケアンズのつあーで代表的なものは2つ。
1つは大型船でグレートバリアリーフに行って各種アクティビティを楽しむクルージング。シュノーケリングや体験ダイビングなどのアクティビティもここに集約される。
もう1つは郊外のキュランダなどアサートン高原方面へのエクスカーションで、観光列車やスカイレールと呼ばれるロープウェイ、マーケット、アボリジニのショーなど様々な観光要素がある。
クルージングもキュランダ観光も基本的に1日ツアーとなるので、まずはその2つをおさえたうえで、滞在日数や各々の興味に応じてラフティングや夜行性の動物ツアーなど他のアクティビティに参加するのが基本パターンだ。いろいろな組み合わせのコースがあるので、立ち寄る施設がダブらないように注意しよう。

(1)クルージング 〜グリーン島、グレートバリアリーフへ〜

ケアンズ発のクルーズはいくつかあり、催行しているツアー会社によってコース(訪れる珊瑚礁)が違うが、大別すると3つのパターンになる。

ツアーによって船の形やポンツーンを置いている場所は異なるが、一般の観光客にとっては、あまり違いは感じられない。サービス面でも日本人客の対応は手慣れており、スタッフの日本語対応もなされている。従ってa、b、cのどのパターンが自分のグループに向いているかがツアー選びの主眼となる。

aの場合は、初心者でも海に入れる沖合いでの基地が必要となるので、各社がポンツーンと呼ばれる人工の浮島を設営している。ここに船を着けて数時間停泊するスケジュールになっている。バイキングの昼食のみ時間が決められているが、その他は各自思い思いに時間を過ごす。シュノーケリング、グラスボトムボート、半潜水艦の3つは、どの会社のツアーでも楽しめる。この3つのアクティビティはツアー料金に含まれているので、追加料金なしで無料で楽しめる。ポンツーンで用具を貸りられるので、シュノーケリングを楽しみたい人はポンツーンに移り、そこで休みをとりながらプカプカ泳ぐ。海に入らずにデッキで日光浴をしていてもよい。
クルーズ中にダイビングのライセンスがなくてもスキューバが楽しめる「体験ダイビング」を受け付けている(別料金)。行きの船内で簡単な講習を受け、停泊中にインストラクターが付き添って海中に入り、熱帯魚の群れの中を泳ぐ。最近は、空気が送り込まれるヘルメットをつけて海中散歩をするシーウォーカー(会社によって呼称は違う。別料金)が人気で、さらに手軽に珊瑚礁の海が楽しめるようになっている。

bのグリーン島は、ケアンズの北東約27km、船で約50分のところにある珊瑚礁に囲まれた小島で、周囲は約1.6km。遠浅のビーチがあるので、子供でも安心して遊べる。もちろんダイビング、シーウォーカー、パラセイリングなどのアクティビティも用意されている。
桟橋の先には海中観測館があり、ダイビングをしなくても水中を眺めることができる。
水族館のあるマリンランド・メラネシア Marineland Melanesia や、島を一周するウォーキングコースなどがあり、誰にでも楽しめるのがセールスポイント。小さな子供やお年寄りがいるグループに向いている。
ミコマスケイやウプルケイはほとんど砂州のような非常に小さな島で、陸上でも遊べるグリーン島とは過ごし方が違う。「きれいな海があれば、他に何もいらない」という人向け。

<グリーン島とグレートバリアリーフクルーズのスケジュール例>

(各ホテルへのピックアップは7:30頃から)

8:30ケアンズ発
9:20グリーン島着
11:15グリーン島発
12:20アウターリーフ、ポンツーン着

(ポンツーン、各種アクティビティ、船上で昼食)

15:45アウターリーフ、ポンツーン発
17:20ケアンズ着

クルージングはよほどの荒天でない限り決行する。乗り物に弱い人は酔い止めを持参のこと。

<主なクルーズ(ツアー会社)>

(市内の見どころ)

(郊外)