モンテネグロ
バール海岸 Bar Rivira †
- バール海岸は西北のドゥボピッァ岬に始まり、東南のスターリ・ウルツイニ岬まで、海岸線の長さは44kmある。
- 海岸の北部はチャーニ湾で、長さ830mの小石のビーチは「真珠の浜」と呼ばれ、東南でストモーレ湾に接している。
- ストモーレ湾に面してストモーレの町と港湾都市バールとがある。
- バールから南の海岸は、小さな入江と砂浜や小石の浜が多い。
- バール海岸のビーチは、全長5.2km。長いものではチャーニ海岸、ストモーレ海岸、シュシャニ海岸、トポリツァ海岸、黄金海岸とも呼ばれるべリキ・ピエサク海岸などが数えられよう。
- バール海岸でいちばん重要な都市はバールで、交通の要衝だ。大きな港があり、イタリアのバーリとの間にフェリーが運航されているほか、ベオグラード=バール鉄道本線でベオグラードと結ばれ、アドリア海東岸を南北に走るアドリア・ハイウェーも同市を通っている。旧市街と新市街とからなる。
中世後期に正教会の大主教座が置かれ、1089年にはカトリック教会の大司教座が置かれた。
- バールからアドリア・ハイウェーか鉄道に沿って西北5kmのところに、ストモーレの町がある。
広々とした砂浜は、モンテネグロ沿海地方でも一二を争う美しさである。
近くにはトルコが築いたゴーロ・ブルド(タビア)要塞と中世後期のハイ=ネハイ要塞がある。
- バールとストモーレの間に横たわるラタツ半島は1247年の史料に初出するが、ここに「ラタツの聖母」といわれるベネディクト会の聖マリア修道院(11世紀)の廃墟がある。
- ストモーレはベオグラード=バール鉄道本線の開通により発展した。
市街は長さ470mのビーチに沿って後背地まで広がり、観光客や行楽客で賑わっている。
(参考資料:Montenegro Guide by Studio Strugar)