フランス/フランスワイン
ボルドー Bordeaux †
大西洋に面したフランス南西部。3つの名前が重要である。さらに幾つかの地域に分かれ、それぞれに限られた地区(村)で超高級銘柄が産する。
ボルドー地方を流れる川の河口がジロンド川Gironde、河口からすぐに2つの川に分かれる。
北側にあるのがドルドーニュ川Dordogne、南側にあるのがガロンヌ川Garonne。
総生産量約55万キロリットルの約95%がAOCワインで、複数品種をブレンドして作られる。
ボルドーのおもなワイン生産地は以下の通り。
- メドック Médoc
ジロンド川の左岸、メドックの中で上流側をオー・メドックHaut-Médocと称している。
オーメドックの地区では1855年の格付けによるボルドー5大ワインのうちの4つが生まれる。
シャトー・マルゴー Ch. Margaux/シャトー・ムートン・ロチルド Ch. Mouton-Rothschild/シャトー・ラトゥール Ch. Latour/シャトー・ラフィット・ロチルド Ch. Lafite-Rothschild
(ロートシルトはドイツ語読み)
- グラーヴ Graves
ガロンヌ川の左岸。ボルドーの中で優良白ワインのほとんどがグラーヴ地区。5大ワインの残り1つはグラーヴのシャトー・オーブリオン Ch. Haut-Brion
- ソーテルヌ Sauternes
ガロンヌ川の左岸。収穫期が遅いため、晩秋の霧でぶどうが貴腐化し、甘口の高級デザートワインが作られる。著名なシャトーは、シャトー・ディケム Ch. d'Yquem
- サンテミリオン St-Émilion
ドルドーニュ川の右岸の高台地で、独特の滑らかさとコクがある赤ワインの銘醸の地。
シャトー・オーゾンヌ Ch. Ausone、シャトー・シュヴァル・ブラン Ch. Cheval Blancが有名。
- ポムロール Pomerol
ドルドーニュ川の右岸、サンテミリオンに隣接する地区。耕作面積が少ないのに、高級ワインを産するため値段も高い。著名なシャトーは シャトー・ペトリュス Ch. Petrus。~