スペイン
バルセロナ Barcelona †
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アクセス †
- 空路:
ヨーロッパ各都市から直行便が就航している。
日本からの直行便はない。ヨーロッパのどこかに都市で乗り継ぎとなる。
同日乗り継ぎできる都市が多い。
マドリッド・バルセロナ間は1時間ごとにシャトル便が就航している。
シャトル便は予約ができない。空港でチェックインされた順に一番早い便に乗ることができる。
朝夕はビジネスマンの往来が多く、1〜2便先に回されてしまうことがある。
予約のできる便もある。割高になっている。
新幹線AVEの開通で以前ほど混雑はしなくなっている。
- 鉄道:
マドリッド・バルセロナ間に新幹線AVEがようやく開通し、最速2時間40分で運転されている。
ノンストップ便だと、ツーリストクラス119.50ユーロ
さらに2012年にはフランスまで延長され、TGVとの相互乗り入れが実現する予定となっている。
バルセロナとヴァレンシア方面の地中海沿岸とはユーロメッドEuromedというAVEとは異なる基準の高速列車が運行されている。
空 港 †
バルセロナ/エル・プラット空港 El Plat(BCN)
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ターミナルA:国際線の発着便
ターミナルB:シェンゲン協定国の発着便および国内線
ターミナルC:マドリッドとのシャトル便
鉄道駅 †
- 国鉄(RENFE):
サンツSants 駅、フランサ Franca 駅の2つのターミナル駅がある。
長距離、国際列車、近郊線とも大部分はサンツ駅を発着する。
マドリッド・バルセロナ間の新幹線AVEもサンツSants 駅発着。2時間40分
- カタルーニャ鉄道(FGC):モンセラットなど近郊に行くのに便利。カタルーニャ広場やスペイン広場の地下などに駅がある。
市内交通 †
市内には地下鉄路線があり、ホテルエリアや繁華街を結んでいる。
国鉄やカタルーニャ鉄道のターミナル各駅にも接続している。
街の様子 †
マドリッドと比べると異国情緒を感じ、かといって北のヨーロッパとも違う独特の雰囲気のある都市である。
バルセロナは大きく次のような地区に分けることができる。
- ゴシック地区:旧市街。ゴシック時代の古い街並が残る。もっとも優雅なのがランブラス大通り。高級店もここに集まっている。
- モンジュイックの丘:ゴシック地区の西にある丘。博物館などがある。
- 港周辺:オリンピックを契機とした再開発地域された、注目のエリア。
- 新市街:旧市街の北側に広がる商業・住宅地区。
見どころ †
<ゴシック地区>
- サン・ジョゼップ市場(ラ・ボケリア);
- ランブラスにある市場。
- コロンブスの塔 ;
古い港に接したところにある高さ50mのシンボル塔。一番上にコロンブスの像がある。1888年バルセロナ万博の記念に建てられたもの。エレベーターで搭上まで上がることができる。
- グエル邸 ;
ランブラス大通りから数m入ったところ。ガウディの作品の中で唯一旧市街に建てられている。
- 大聖堂;=
- ピカソ美術館;
マラガ生まれのピカソが14歳のときに家族と一緒にバルセロナに移ってきたときの住居。主に9歳のときから「青の時代」といわれるまでの作品が展示してある。=
<モンジュイックの丘>
- カタルーニャ国立美術館;
ロマネスク壁画では世界一を誇る。
ピレネー山麓に点在する壊れかかったロマネスク教会を移築再現。
- ミロ美術館 ;
1975年にオープン。ミロ自身によって建てられたもの。1914~1978年までの64年間の油彩、デッサン、彫刻、オブジェ、版画など約300点が展示してある。
- オリンピックスタジアム
1929年の万博のときに作られたものを92年のバルセロナオリンピックでそのまま使われた。
- スペイン村
1929年の万博のために作られたスペインのミニチュア。
<新市街>
- 聖家族教会(サグラダ・ファミリア大聖堂)
1882年に着工、12使徒にささげられる12本の140mの鐘楼はまだ8本しか完成していない。ラテン十字の交差部分には170mのキリストを象徴するドーム(塔)が建設される予定になっている。
- グエル公園
本来は住宅分譲地となるはずだったところが、グエル氏の死去で頓挫し、跡地を公園にしたもの。ガウディのオリジナリティを遺憾なく発揮した公園で、波打つようにくねったタイルのモザイク張りのベンチを配した広場、86本の柱に支えられる「不思議な百本柱」という空間など、
- ラ・ペドレラ(カサ・ミラ)
グランビア通りに面した建物。直線を排除し、ゆがんだ曲線を基調にしているこの建物は屋上の煙突が独特で山の尾根から突き出た雄々しさを表現している。エレベーターで最上階に上がるとガウディの建築物の模型などを展示している美術館(有料)になっていて、複雑な曲線を用いた屋上やアパートの一部も見学することができる。
- カサ・バトリョ
同じくグランビア通りにある。海をテーマにガウディによって改装された。
- カタルーニャ音楽堂
世界遺産。20世紀初頭に建設されたモンタネールの最高傑作の一つ。
- サン・パウ病院 Hospital de Sant Pau
大小48の建物からなる。ムデハル様式を取り入れた病棟が立ち並ぶ。
略史 †
- バルセロナの歴史は古く、紀元前に遡る。地中海に面している良港として、他の地中海都市同様、ギリシャ人は通商基地を持っただろうし、フェニキア人も同様であった。カルタゴの英雄ハンニバルの父もここに町を作り、ポエニ戦争ではローマ人が占領し、西ゴート時代を経て8世紀にはイスラム軍によって占領される、という歴史は同じように辿るが、以後西暦801年という早い時期にキリスト教徒に奪回されることによって、他の地域よりイスラム文化の影響が薄くなっている。
- 1137年にはアラゴンと連合王国を結成。領土も拡大された。カタルーニャの人々は勤勉で商売熱心だと言われるが、特に通商において才能を発揮し、地中海を中心に海運交易で発展していった。中でも12〜14世紀は文字通り黄金時代と言われていた。その後は戦乱や不安定な政情により一時衰退、アメリカ大陸の発見で大西洋側にその覇権を奪われたが、19世紀産業革命以来再び繁栄をしていった。
19世紀から続く繊維産業だけでなく、化学工業、自動車産業といった重工業分野に拡大し-バルセロナを中心に貿易面での繁栄はますます増大している。
1992年のオリンピック開催を契機に市街や港湾施設は整備され、他のヨーロッパの大都市に匹敵するほどのすばらしい街に変身を遂げたのである。経済の発展は目覚しく、豊かな面ではスペイン第一で国民総生産の20%を上げるまでに至っている。これに伴い、州都バルセロナは異常とも言える肥大化をきたし、マドリッドに次ぐ第2の都市として人口も200万人に迫ろうとしている。