イタリア/ドロミテ・イタリア山岳部
ドロミテ Dolomiti †
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- イタリア北東部、ヴェネト州の北部とトレンティーノ・アルト・アディジェ州、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州にまたがる一帯、オーストリア、スイス、スロヴェニアと国境を接するまでの地域は3000m級の険しい山岳地帯だが、この地方をドロミテという。
- いずれの山もなだらかなものではなく、巨大な堆積群として盛り上がった堆積岩が垂直方向に切り立つ岩峰が、さながら塔や鋭く裂けたブロックのような男性的な形を作り上げている。
- 広大なドロミテ一帯は 2009年世界遺産に登録されている。
- ヨーロッパを横断するアルプスの中にあってドロミテは一連の「島」のように形成されている。
- そんな草木の生えない巨大な山々の麓に広がる草原や森の間に、数多くの宿泊施設とスポーツ施設があり、世界中のヴァカンス客や山岳愛好家を魅了している。
- 沢山の宿泊施設が点在しているにもかかわらず、夏・冬のシーズン中はほとんど万知る状態に膨れ上がっている。
特に、スポーツアクティビティの豊富なことは、ほかの地方より勝るため、家族連れが多いのが特徴で、上級者向きの登山やスキー、ロック・クライミングから若者やファミリー向けのハイキング・トレッキングなど幅広く受け入れている。
- 毎年開催される世界3大自転車レースの一つ、ジロ・デ・イタリアもこの山岳地帯で開催されている。
イタリアは特に自転車の盛んな国で、サイクリストの数も多い国だ。
- ドロミテの中心となる町は、コルチナ・ダンペッツォ、アクセスはヴェネチアからが便利だが、町から最寄り駅までは1時間かかる。
- コルチナ・ダンペッツォから西へボルツァーノまでの山岳ルートが、ドロミテ街道。
- ドロミテ山塊の主な山
- マルモラーダ(3,342m)、最高峰
- サッソルンゴ(3,181m)
- ピッツ・ボエ(3,152m)
- ラガッツオーイ(2,750m)
- トファーナ(3,243m)
- クリスタッロ(3,216m)
- チヴェッタ(3,220m)
- ペルモ(3,168m)
- トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(2999m)
- カティナッチォ(2980m)
ドロミテ街道 La Grande Strada delle Dolomiti †
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- ボルツアーノBoIzano?〜コスタルンガ峠Passo di Costalunga〜ヴイーゴ・デイ・ファッサVigo diFassa〜カナツェイCanazei〜ボルドイ峠Passo Pordoi〜ファルツアーレゴ峠Passo di Fa1zarego〜コルティナ・タンベッツォCortina d'Ampezzo(109km)
- この道は,皇帝フランツ・ヨーゼフFrancesco Giuseppeの治下,諸大国の先行きに対する不安とベルエポック(道路沿いのいくつかのホテルに,当時の名残が見出される)の熱狂が混在していた1895年から1909年の間に開かれた。
- 一般的に有名になったのは,人々が白っぽい旅行用ロングコートを着用し,耳カバーつきの帽子をかぶり,大型眼鏡をかけて,心地良く顔に風を受けつつ,目をきよろきょろさせ,名勝と賞賛されるドロミティの山々を,1つまた1つと見分けながら「トルペドーネ」と呼ばれたオープン・カー式の観光バスで,この山道を登り下りした時からである。
- このルートの特徴は、高度差が大きいことだ。
登りの高度差を見るだけでも,ボルツァーノとコスタルンガ峠の間が1745m,ファッサ渓谷とボルドイ峠の間で904m,コルデーヴォレ渓谷とファルツァーレゴ峠の間が691m。全体で3074m上がる。
下りをみても,たとえばボルドイ峠からアラッバまで,10km足らずの区間で638m下つている。
ドロミテ街道の観光コース †
- ボルツァーノの少し東で,エガ谷val d'Egaを通り,ドロミテヘの第一歩,コスタルンガ峠(標高1745m)へと登るために,ブレンネロ道路Strada del Brenneroを離れる。
- 最初の寄り道は,ポンチ・ノーヴァPonte Novaからリオネ一口Rioneroを通って18kmで,マドンナ・デイ・ピエトラルバ聖所記念堂に行く。
- コスタルンガ峠からアヴイジオAvisio川の流れるファッサ渓谷に下り.それからまたカナツェイまで登る。
- そこから12kmの道を登ると,マルモラーダ山のふもとのフェダイア湖Lago di Fedaiaまで行ける。カナツェイから標高2239mのボルドイ峠へと登って行く。
この峠は当ルートの道路の最も高い所で,アデイジェAdige川の水源と,ピアーヴェPiave川の水源の間の分水嶺である。
- 下りは,コルデーヴォレCordevole川上流の水源地,リヴイナッロンゴil Livinallongoを横切って.チェマドイCemadoiまで行き,そこからドロミテの第3の峠,ファルツァーレゴ(標高2185m)への登りが始まる。
- 最後はトファーネ山塊の近くをコルティナ・タンペツッォの盆地まで一気に下る。
ドロミテ街道の観光ポイント †
- マドンナ・デイ・ピエトラルバ聖所記念堂 Santuario della Madonna di Pietralba/Maria Weissenstein:
モミの木とアルプスの景観の中にある,アルト・アデイジェの人々の伝統的な巡礼地。
- ノーヴァ・レヴァンテ/ヴェルシュノーフェン Nova Levante/Welschnofen:
ドロミティの岩肌のすばらしい眺望が満喫できるスキーと保養の地。
- カレツツア湖/カーラーゼー LagodiCarezza?/Karersee:
青い水は反射によるすみれ色の縞模様でおおわれ,茂った黒いモミの林や白い岩.ラテマール山の峰を湖面に映す。
ルート中いちばんのドロミテの“絵はがき”である。想像以上に旅愁を感じさせる。
- ニクラ峠/ニーガーザッテル Passo Nigra/Nigersattel:
標高169Om、カレッツァ・アル・ラーゴとコスタルンガ峠の間に左へ曲がる道があり,カティナツチヨ山の下へと入っていく。
ニクラ峠までは6km。
帰りはラテマール山が眺められる。
- コスタルンガ峠/カーラーパス Passo di Costalunga/Karerpass:
標高1745m,アルト・アデイジェとトレンティーノの県境。
- ヴイーゴ・デイ・ファツサVigo diFassa:
保養とスノースポーツの地。サン・ジョバンニ村に同名の15世紀のゴシック様式の,尖塔とフレスコ画のある鐘楼付きの教会がある。
- ロープウェイでチャンベデイエCiampedIe?草原(標高1997m)へ。
カティナツチヨ山,パレ・デイ・サン・マルティーノの断崖,ラテマール山,マルモラータの山々が広く見渡せる。
- ガルデッチァ小屋Rifugio Gardeccia:
標高1948m,ヴァイオレットVaiolet渓谷にあり,ラルセツクLarsecのぎざぎざの懸崖が眺められる。ここは歩いていくか,夏ならポッツオ・デイ・ファツサPozzo di Fassaからか,ペーラ・デイ・ファツサPera di FassaとマッツインMazzinの間の分岐点の所から出発するマイクロバスで行ける。
ヴァイオレット小屋
さらに歩いてl時間で標高2243m,カティナッチョ山の中心部に到着する。
- カンピテッロ・デイ・ファッサCampitello di Fassa:
- ロープウェイで2387mのコル・ロデツラCol Rodellaへ。
ドロミテの全領域を見渡せるほどの,格別の景観が得られる。
- カナツェイ:
保養とスキーと登山のための地。
アヴィジオ川上流の渓谷を通って,フェダイア湖へ行く。
そこからロープウェイでマルモラータ山の氷河へ行ける。
- ボルドイ峠:
標高2239m、ドロミティ街道の最高地点。
アデイジェ川の水源地土或からビアーヴェ川の水源地域へと通過する。
- ロープウェイでサッス・ボルドイ(標高2950m)へ。
ドロミティ山群の最も感動的な姿を全面的に展望できる。
- アラッバArabba:
コルデーヴオレ渓谷val Cordevoleにあり,ルートのカドーレ地方最初の場所。
ロープウェイで,マルモラータの氷河を望む標高2250mのポルタ・ヴェスコヴォPorta Vescovoへ行ける。
- ファルツァーレゴ峠:
標高2477m,ハイマツが牧草地の隆起した所に点々と生えている。
- ロープウェイで2746mのピッコロ・ラガッオイPiccoloLagazuoi?へ。
ドロミティの山々の全景を別の角度で展望できる。
- ポコールPocol:
近くの展望台はコルティナ・タンぺツツオのおとぎ話のような盆地を眺める最良の場所。日暮れ時,夕闇が急速にやってくる前に,山々はバラ色からスミレ色へと色を変える。
- コルティナ・タンベツツオ