トルコ

マルディン Mardin

シャンルウルファの東約175km、デイヤルバクルの南約100kmに位置し、城塞のある丘の斜面にマルデインハウスと呼ばれる美しい石の家並みが残る小さな町。
人口約6万人、町の名はシリア語の城壁=メルデインに由来する。
すぐそばにチグリス川が流れ、南はシリアと国境を成している。
シリアに向かって北メソポタミアの乾いた高原が果てしなく広がり、宵闇とともに地平線にシリアの町明かりが見える。
5世紀にアッシリアのキリスト教徒が入植し、その後セルジュク朝をはじめ、モンゴル、ペルシャ帝国と覇権が変わり、1517年にオスマン帝国のスルタンによって平定された。 バザールを抜けると、11世紀セルジュク朝の建築であるウルジャーミイがある。町の西端には15世紀に建てられたカスムパシャ袖学校があり、狭い道を東へ6kmほど行った丘にはデイリユルザフエラン修道院がある。
ここは495年に建てられたシリアヤコプ教会の修道院で、607年にペルシャ帝国こよって破壊され、再建されたもの。オリジナルの内装や1500年もの年月を経たモザイクの床などが残る。
古くからシリア正教徒たち(アッシリア人、トルコ語でスルヤーニと呼ばれる)が住むこの町には、シリアがオスマン帝国から独立後に主教座がダマスカスに移動するまでシリア正教会の主教座がおかれ、今も少ないながらも活動中のシリア菁教会修道院が残り、アラム語(スルヤーニ語)が守られている。クルド系も多いエリアのため、日常、トルコ語、クルド語、アラム後、アラビア語が一緒に利用され、ほとんどの住民が鶚〜4か国語を話す。
町では今もロバが活躍し、特産の精緻な銀細工、皮革製品や絨毯の店を覗きながらの、地方色の濃いバザール散策が楽しめる。
シリア国境近くに、大きなリゾート コンプレックスの建設計画が進んでいる。(gto/bonTrip)

旧市街散策

旧市街は町並みが面白く、スルヤーニワイン、銀細エテルカリ、オリーブ石鹸などの小さなお店巡りをするのがお勧め。
歩き疲れたらメソポタミアの大地を眺められるテラスレストランで休憩するといい(エルドバ・エヴレリなど)。

マルチィンの見どころ

マルチィン郊外

マルチィンのホテル