カナダ

滞在・生活情報

祝祭日

この他に州ごとの休日がある。

カナダの料理・食材

カナダ料理といっても、すぐに具体的な料理を思い浮かべられる人は少ないだろう。 カナダは様々な民族が共存しているので、特に大都市ではあらゆるジャンルのレストランが揃っている。ただし。ヨーロッパ文化が主流の東部と、アジア系移民が多い西海岸では様子が異なり、名物となる料理も変わってくる。

海産物

カナダは漁業が盛んで、サーモン、イクラなど日本へ輸入されているものも少なくない。バンクーバー周辺では魚介類が豊富に穫れる。従って、レストランも洋食、和食、中華など、どのジャンルでも新鮮な魚介類を売りにしているところが多い。日本料理店では、刺身や寿司も食べられる。
また、プリンス・エドワード島では、ロブスターが名物となっている。

アルバータ牛~

アルバータ州の牛肉は世界的にも知られるブランドとなっている。脂身が少ないのが特徴だが、柔らかくておいしいと評判だ。バンフなどで食べる機会が出てくるだろう。

メープル・シロップ

パンケーキにかけるだけではなく、メープル・シロップを使った様々な料理がある。 ポピュラーなのは「メープル・ハム」。ハムの片面にマスタードを塗り、フルーツジュースを敷いてオーブンで焼いてからシロップで照りをつける。ソーセージのシロップ煮込みなどもよく食べられる。また、バーベキューソースやサラダのドレッシングにもメープル・シロップが使われているものがあるので、おみやげに買ってみるものおもしろい。
その他、メープル・ケーキ、メープル・クッキー、メープル・チョコ、メープル・キャンディーなど、メープル・シロップを用いたお菓子はいろいろとある。

フランス料理

フランス系住民が多いケベック州では、料理もフランス風になる。レベルの高いレストランもあるので、機会があれば、時間をかけてコースで食べるのもよいだろう。
それとは別に、ハーブの効いたミートボールのシチューやベイクド・ビーンズなど、開拓時代からの伝統的なケベック料理を出すレストランもある。

メープル・シロップとは何か?

そもそもメープル・シロップとはどうやって作るのだろうか。カエデの葉っぱからあのようなドロリとした汁が取れるのだろうか?
原料はカナダの国旗でおなじみのシュガー・メープル(サトウカエデ)から採れる。気候の厳しい地域では、冬は木が凍り付く。樹液は枝から幹を通って根元まで下りてきて、その根もついには凍り付いてしまう。そんな自然の仕組みを利用したのがメープルシロップ作りだ。暖かさが戻りはじめる3月頃、樹齢40年以上の木の根元近くにドリルで穴を開けてパイプを入れる。昔ながらのやり方ならば、パイプの先にバケツを付けて、自然に染み落ちてくるのを待つ。いたってシンプルな採集方法だ。
採集された樹液は、最初は無色透明。これを煮詰めていくと濃縮されて飴色になってくる。1本の木から約40リットルの樹液が採れるが、シロップになるまでに1リットルほどしか残らない。
シロップ製造の作業小屋は「シュガーシャック」と呼ばれる。レストランを併設して観光客向けに営業しているところもあり、製造工程の見学や、メープル・シロップを使った料理が味わえる。

カナダのお酒

カナダのワイン

高緯度にあるカナダでもワインは生産されている。生産地はナイアガラ周辺と、B.C.州のオカナガン・バレーが代表的で、ワイナリー巡りの現地ツアーもある。
ツアー中の食事の際にでも、試してみるとよいだろう。

【生産地】 フランスなどヨーロッパのワイン生産国と同様に、カナダでも品質基準の証明として、VQA(Vintner’s Quality Alliance)という生産地呼称を採用している。

カナディアン・ウィスキー

「世界5大ウィスキーとは、………とカナディアン」とウィスキーの分類では名前は挙がってくるものの、今ひとつメジャーではないのがカナディアン。ライ麦を主原料にした香味の強いフレーバリングウイスキーとトウモロコシを主原料にしたベースウイスキーのブレンドによって作られる。
軽い口当たりが特徴で、ウィスキーが苦手な人にも飲みやすいと言われ、「マンハッタン」などカクテルのベースにも使われている。蒸溜所巡りが旅のテーマにもなっているスコッチのシングルモルトとは対照的。クセのある酒が脚光を浴びる昨今では、この軽さはマイナス材料なのかもしれない。


以下にカナディアン・ウィスキーのブランドの一例を挙げる。主要ブランドは日本の大手メーカーが販売しているものもあるので、おみやげとしては違うブランドか、同じブランドでも日本で販売されていない種類を買うのがポイント。有名ブランドは大量生産のイメージが強いが、現地に行けば限定バージョンに巡り合えるかも。

カナディアンクラブ Canadian Club

日本で最も知られているカナディアンのブランド。オンタリオ州ウォーカーヴィルに本社があるハイラム・ウォーカー社が製造元。日本ではサントリーがメインラベルの他に、12年もの、ブラックラベルを販売。他にも少量生産の「シェリー・カスク(シェリー樽で熟成させたもの)」などいくつか種類があって、一部は日本の酒販店が直接輸入している。

クラウン・ローヤル Crown Royal

オンタリオ州のシーグラム社が製造。イギリス国王ジョージ6世がカナダを訪問した際に献上品として作られたのが由来。
日本では、同じくシーグラム社製のシーグラムV.O.、セブン・クラウンとともにキリンが販売している。

アルバータ・プレミアム Alberta Premium

カナディアン・ロッキーの雪解け水とアルバータ州の上質なライ麦を使用。
アルバータ・スプリングス10年、キャリントンとともにアサヒが販売している。

マッギネス・ホワイト・カナディアン McGuinness? White Canadian

トロントにあるマッギネス社はハイラム・ウォーカー、シーグラムに次ぐカナダで3番目の規模のメーカー。ホワイト・カナディアンは無色透明の珍しいウィスキー。

フォーティ・クリーク・バレル・セレクト Forty Creek Barrel Select

伝統的な銅製の単式蒸留器で蒸留し、シェリー樽で熟成。製造元のキッティングリッジ・エステートワインズ&スピリッツは、ブランデーやアイスワインも手掛けている。

ロット No.40 Lot No.40

オンタリオ州のコルビー社が製造。バーボン樽で8年以上熟成させた逸品。製造工程が描かれたラベルが印象的。

ショッピング

カナダはもっぱら自然を楽しむ旅になるので、ショッピング目当てのツアー客はあまりいない。とはいえ、それぞれの観光地で、ゆかりの品や特産品を買うことになる。もちろん東部と西海岸ではおみやげも異なってくる。

スモーク・サーモン

今や日本でもスモーク・サーモンは珍しいものではなくなったが、カナダ、特にバンクーバーあたりでは定番のおみやげとなっている。
サーモンの種類はいくつかあるが、脂がのりすぎていたり、塩気が足りなかったりで、日本人の口にはあまり合わないかもしれない。
みやげもの店では切り身を真空パックされたものが売られているが、冷蔵しなければならないので、旅行中の早い時期に買うと取り扱いが面倒なので、帰国の際にバンクーバーの空港で買うのが無難。バンクーバー市内の専門店では、保冷容器に入れて出発日の早朝にホテルまで届けてくれるところもある。
他に海産物では、イクラ、数の子昆布などが旅行客向けによく売られている。

メープル・シロップ

東部のみやげの代表はメープルシロップ。収穫された時期によって味や濃さが異なり、等級がある。メープル・シロップを使った食品は、メープル・ティー、メープル・シュガー、メープル・バターなどいろいろある。こういった加工品の類は、味より可愛らしい容器や包装のものが喜ばれるようだ。

カウチン・セーター

先住民のセリッシュ族の一部族で、バンクーバー島に居住するカウチン族が、民話や神にまつわる模様を編んだのが発祥。羊毛の油脂を残したまま紡いだ毛糸を使い、水を加えて編む。毛糸が乾くと編み目が詰まり、保温性の高い衣料となる。胸にボタンやジッパーの付いていないプルオーバーが正式なスタイル。
本物のカウチン・セーターかどうかはともかく、観光地のみやげもの店の一角にたいていセーターが吊るしてある。安価なものは品質はやはりそれなり。せっかく買うならばしっかりとした品質のものを選びたい。

その他のみやげ